【面接対策】サイバーエージェントの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】サイバーエージェントの中途採用面接では何を聞かれるのか

スマホ広告を軸に、ゲーム・TVを展開するサイバーエージェントへの転職。面接では新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果などを具体的に問われるほか、書類上ではわからない「人となり」も見られます。即戦力として、そして一緒に仕事をする仲間として評価されるので、事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。


ここではサイバーエージェントの正社員採用について扱います。AbemaTVなど子会社・関連企業の選考内容とは異なりますのでご了承ください。

サイバーエージェントの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

1998年に藤田晋氏が設立したサイバーエージェントは、ネット広告を主軸に、スマホゲーム開発、AbemaTV等、幅広く事業を展開しています。「21世紀を代表する会社を創る」をビジョンとして掲げ、創業から一貫して最高売上高を更新し、成長を続けています。

この成長を支えているのは、常に進化を目指し、積極的にチャレンジする「ベンチャー精神」あふれる風土です。「積極的になればなるほど、会社も応えてくれるようになっている」「新しいことを創り出すことは大変ですが、その分とても大きなやりがいのある仕事」「自分が手を挙げたことは、できる環境がある」という多くの口コミから、その風土が伺えます。さらに、入社年次に関わらず、大きな仕事を裁量権とともに任せられるのもサイバーエージェントの特徴です。「入社後すぐから裁量権をもって仕事が出来る」「若くてもたくさんの仕事を任せられ、かつスピードも要求される」との声が多く見られ、「大きく自分を成長させたいなら良い環境」だということが分かります。

また、最先端の技術に関わることができるのも、インターネット産業の醍醐味と言えます。エンジニア社員からは、「安定したインフラやシステム構築はチャレンジな内容。技術的なチャレンジをしたいエンジニアは面白い環境」「新しい技術を積極的に取り入れようという社風」「設計段階からガンガン意見を言えて、全体を見渡せる」と、技術者としてのスキルアップも可能な環境です。

もちろん、こうした大きなやりがいある仕事には、「仕事量が膨大」「就業時間が長い。徹夜、休日出勤も普通にある」「かなりの激務なので、現実的にはかなり体力・精神力がないと続かない」との声も多く、ハードワークは避けられないことも事実です。しかし、ベンチャー企業出身ならではの、「大学のサークルのように非常に明るい雰囲気」「皆で一丸となって目標達成しようとする姿勢が強い」「仲間意識が強く、お祭り好きな人が相対的に多い会社」という強い一体感の中で、自分の成長とやりがいとともに、大きな充実感も感じられることが分かります。

「2駅ルール」「どこでもルール」と呼ばれる家賃補助制度や、リフレッシュ休暇「休んでファイブ」、女性活躍促進制度「macalon」に代表されるよう、福利厚生制度も大変ユニークです。また、「半期に一度の社員総会は感動できるくらいクオリティが高い」「成績優秀者を全社員の前で表彰される」「社内部活や、朝会のラジオ体操などとても楽しい企画が沢山ある」等、社内コミュニケーション施策も独自性に富み、働くモチベーション向上に重点を置く社風であると言えます。

「ベンチャー精神」を抱きながら社員全員が一丸となり、モチベーション高く常に進化を目指し、積極的にチャレンジする。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

サイバーエージェントの中途採用選考プロセスでは、説明会参加後、3回の面接が行われます。1次面接は現場社員のマネージャークラス、2次面接は人事担当者、最終面接は役員が担当します。それぞれの面接は30分程度と比較的短い時間であり、「全て結果は当日か翌日には出ていた」という口コミも見られ、スピーディな選考が行われるようです。

募集職種は、「エンジニア」「デザイナー」「プロデューサー・ディレクター」「営業その他」の大きく4つに分類されます。「エンジニア」職種の場合は、選考プロセスの中で専門的な内容を確認する面接が追加されるケースもありますので、しっかりと対策をしておきましょう。また、事業内容や専門分野等によって、募集職種は細分化されているため、募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」という点を明確に説明できるようにしておきましょう。

面接内容の傾向は?

面接内容には、「『ベンチャー精神』を抱きながら社員全員が一丸となり、モチベーション高く常に進化を目指し、積極的にチャレンジする」という社風が大いに反映されています。「将来、どのような人物像になりたいですか?」「10年後の自分、30年後の自分」「あなたの夢はなんですか?」という質問が多く見られ、将来を見据えた上で、チャレンジ精神を持って進化を続けられる人材かどうかが、評価のポイントと言えます。

また、「『結果』と『プロセス』はどちらが大切だと思いますか?」「自分の意見を必ず通すにはどうしたらいいか?」と、仕事観を問う質問や、「今まで一番夢中になったこと、真剣にしたこと」「家族の中で自分はどういう役割?」「あなた自身は周りの方からどんなふうに言われていますか」といった、人間性を問う質問も目立ちます。仕事観、人間性それぞれについて深堀りすることで、カルチャーフィットを確認しているようです。

特にエンジニア職種ついては、「自分では、どのような勉強をしているか?」「自身で学んでいる新しい技術、開発言語等ありますか?」と、自己研鑽に関する質問や、「淡々と技術レベルに関する質問を受けた」「ソースのテストがあった」という口コミも見られるため、しっかりと対策をしておきましょう。

サイバーエージェントの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

サイバーエージェントの面接攻略法(面接対策)

サイバーエージェントの「Mission Statement」を理解した上で自己分析をする

サイバーエージェントの面接を受ける上では、行動指針である「Mission Statement」を理解しておくことが不可欠です。「Mission Statement」は、以下の15条で構成されています。

●インターネットという成長産業から軸足はぶらさない。
●ただし連動する分野にはどんどん参入していく。
●オールウェイズFRESH!
●能力の高さより一緒に働きたい人を集める。
●採用には全力をつくす。
●若手の台頭を喜ぶ組織で、年功序列は禁止。
●スケールデメリットは徹底排除。
●迷ったら率直に言う。
●有能な社員が長期にわたって働き続けられる環境を実現。
●法令順守を徹底したモラルの高い会社に。
●ライブドア事件を忘れるな。
●挑戦した敗者にはセカンドチャンスを。
●クリエイティブで勝負する。
●「チーム・サイバーエージェント」の意識を忘れない。
●世界に通用するインターネットサービスを開発し、グローバル企業になる。

これは、サイバーエージェントの企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「Mission Statement」に合致する人材であることをアピールしましょう。

サイバーエージェントは、「『ベンチャー精神』を抱きながら社員全員が一丸となり、モチベーション高く常に進化を目指し、積極的にチャレンジする」という社風ですが、これと「Mission Statement」の視点を絡めた自身のエピソードを紹介することで、より強力なアピールになります。

例えば、これまで携わったプロジェクトにおいて、前例や社歴などにこだわることなく、新しいことに積極的にチャレンジすることで、成功に導いたエピソードは、「Mission Statement」で謳われる「どんどん参入していく」チャレンジ精神や、「能力の高さより一緒に働きたい人を集める」「年功序列は禁止」というカルチャーフィットについてアピールすることができます。

また、面接官からの全ての質問に対して、誠意と熱意を持って、チャレンジ精神あふれる姿勢を示すことは、「迷ったら素直に言う」「法令順守を徹底」という観点でもアピールすることが可能です。

「なぜサイバーエージェントに転職したいのか」の明確化には他社研究を

サイバーエージェントの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜサイバーエージェントか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、サイバーエージェントという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 株式会社電通
  • 株式会社オプトホールディング
  • グリー株式会社

サイバーエージェントの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、サイバーエージェントの採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「『ベンチャー精神』を抱きながら社員全員が一丸となり、モチベーション高く常に進化を目指し、積極的にチャレンジする」という社風を意識して、前例にとらわれず、強いチャレンジ精神を持って仕事に取り組むことで、組織に貢献できる人材であることをアピールできるよう、具体的なエピソードを準備しておきましょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

28歳男性/プログラマ【結果:入社】

質問

入社して具体的にどんなキャリアパスを描いているか

回答

とにかく積極的に発言・行動し、自分を表現出来る人材を…(口コミの続きとアドバイスを見る

30歳男性/システムエンジニア【結果:入社】

質問

あなたの夢はなんですか?

回答

「TIMES誌の世界に影響を与えた50人」の中に入ること…(口コミの続きとアドバイスを見る

29歳男性/人事【結果:3次面接で不採用】

質問

「結果」と「プロセス」はどちらが大切だと思いますか?

回答

おそらく、受験者の意見とは反対の意見を述べて…(口コミの続きとアドバイスを見る

25歳男性/代理店営業【結果:内定を辞退】

質問

学生時代に現在のあなたに影響を与えた人物は?

回答

若いうちから裁量権ある仕事を任せてもらえる風土から…(口コミの続きとアドバイスを見る

サイバーエージェントの採用面接に向けて

サイバーエージェントの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「『ベンチャー精神』を抱きながら社員全員が一丸となり、モチベーション高く常に進化を目指し、積極的にチャレンジする」という社風を意識する。そして、前例にとらわれず、強いチャレンジ精神を持って仕事に取り組むことで、組織に貢献できる人材であることを、自分の言葉でアピールする。

  • サイバーエージェントの「Mission Statement」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜサイバーエージェントか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。行動指針を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。


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