JTBの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
近年はこれまでの総合旅行業からホテル事業、地域活性化事業、グローバル事業など幅広く事業展開をしているJTB。
「お客様に感動を提供するため、近しい存在であり続けること」を掲げているJTBですが、社員からも「添乗員として誠意を持って対応した結果、最終日に『次の添乗もお願いしたい』と言われ嬉しかった」「地域活性化に力を入れることで『多くの外国人に訪れてほしい』といった課題解決の手助けができる」という口コミが多く見られ全社的にしっかりと根付いていることが伺えます。
「海外との取引が多いので高度な英語力だけでなくグローバルな視点を持ってビジネスに取り組む姿勢が必須」いう口コミが社員から多数寄せられており、世界を舞台にキャリアアップできる事が伺えます。一方で「テロが起きた時、旅行のキャンセルが多数発生しトラブル対応に追われた時は苦慮した」との声も見られるため、迅速で冷静な対応力と情報収集力も要求されると言えるでしょう。
「お客様の多様なニーズを確実に捉え、期待を超える価値を提供することでお客様満足度NO.1に挑戦し続ける」そんな社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
JTBの選考プロセスは、WEB筆記試験、書類選考と3回の面接です。1次面接、2次面接は現場社員と人事によるもの、最終面接では役員と人事による面接が行われます。
募集職種は、旅行業営業、旅行業関連、企画・マーケティング関連、ITサービス関連、事務・スタッフ関連5つの職種に分かれています。「旅行業営業」の中には、法人営業、教育旅行営業、国際旅行海外エージェント営業、店頭営業、出張コンサルティング、e-コマース営業など多くのコースがあります。また、「旅行業関連」では、商品企画造成、海外地上手配業務、国際航空券の仕入・手配・販売、添乗・斡旋、査証取得代行など多岐に渡ります。事業分野、また勤務地等にもよって更に細分化されるため、募集職種の全体像を把握した上で、「なぜその職種に応募したのか」を説明できるようにしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接内容には、「お客様の多様なニーズを確実に捉え、期待を超える価値を提供することでお客様満足度NO.1に挑戦し続ける」という社風が大いに反映されています。「あなたが現職で挑戦したことは何ですか?具体的な取り組み、成果を交えて教えてください」「これまでの業務の中で顧客感動を提供した経験をお話しください」という質問が多く出され、お客様のために創意工夫とチャレンジ精神を持って仕事に取り組める人材かどうかを確認されるようです。
また、「訪日外国人向けに、未だかつてないような新しい旅行商品のアイディアはありますか?」という質問も目立つようです。即戦力として期待される中途採用のため、「お客様目線に立ち返り、お客様に本当に喜んでいただけるJTBならではの価値を創り出す」という社風にカルチャーフィットしているかが大きな評価ポイントであると言えるでしょう。
JTBの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
JTBの面接攻略法(面接対策)
■「JTBの全体戦略と取り組む体制」を理解した上で自己分析をする
JTBの面接を受ける上では、「JTBの全体戦略と取り組む体制」を理解しておくことが不可欠です。主だった戦略には以下のようなものがあります。
JTBの全体戦略と取り組む体制
・交流創造事業
人と人だけでなく、人・モノ・情報すべてがクロスする交流を、お客様の期待を超える最高の感動と深い共感を呼び起こし、JTBファンになってもらうことを目指す。
・デジタル×ヒューマンタッチの融合
デジタルだけでなくヒューマンだけでもない、両面からのアプローチによって、他ではなしえない“お客様の期待・想像を超える成果を生み出し続けること“を実現する。
・「OPEN」,「CHALLENGE」,「FUN!」
「OPEN~外に目を向けよう。異能と共創しよう」「CHALLENGE~一歩踏み出そう。失敗を糧にしよう」「FUN!~楽しもう。楽しませよう」。
JTBの面接を受ける上では「全体戦略と取り組む体制」を理解しておくことが不可欠です。主だった戦略には以下のようなものがあります。
「全体戦略と取り組む体制」の中に、「オープン」「チャレンジ」「ファン」という項目がありますが、これに沿った現職でのエピソードをもとに具体的な経験を紹介する事で、アピールになります。例えば、「外部の異なる価値観を持つ人々と協業し合い、挑戦しイノベーションを起こした」「お客様に楽しんでいただくために自ら楽しむ気持ちで仕事に臨んだ」いうエピソードを通じてJTBに合致する人材であることをアピールしましょう。
また、これまでのキャリアの中で、世界を舞台に異文化交流しお客様の感動を創造した事や、お客様の想いを汲み取り課題を解決をすることで自社の収益に貢献した等のエピソードがあれば、「交流創造事業」を絡めたアピールをすることができます。
JTBは、「RoBoHoN(ロボホン)」というロボットを活用した京都の観光案内事業に携わるなど、デジタルとヒューマンタッチの融合する画期的なサービスに目を向けています。「最新テクノロジーを活用し新たな価値を創出した」というエピソードがあれば、大きな評価ポイントと言えるでしょう。
JTBの「全体戦略と取り組む体制」の他の項目についてはこちらのサイトでご確認ください。
■「なぜJTBに転職したいのか」を語るための他社研究も忘れずに
業界理解や職種理解の枠を超えて、JTBという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- KNT-CTホールディングス株式会社
- 株式会社エイチ・アイ・エス
- 株式会社日本旅行
JTBの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように採用面接を受ける前には、「全体戦略と取り組む体制」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「お客様の多様なニーズを確実に捉え、期待を超える価値を提供することでお客様満足度NO.1に挑戦し続ける」という社風を意識して、チャレンジ精神やチームワークを持って新しい価値を生み出してきたエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
23歳女性/代理店営業【結果:採用】
32歳男性/営業【結果:2次面接で不採用】
27歳女性/店頭営業【結果:採用】
35歳男性/法人営業【結果:最終面接を辞退】
JTBの採用面接に向けて
- 「お客様の多様なニーズを確実に捉え、期待を超える価値を提供することでお客様満足度NO.1 に挑戦し続ける」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 「全体戦略と取り組む体制」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜJTBか」に対する応えを明確にしておく。
グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
元客室乗務員の大学講師(キャリア講座担当)