オリックス生命の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
オリックス生命保険(以下、オリックス生命)は、多角的金融サービス企業であるオリックスグループの生命保険会社として1991年に設立されました。「医療保険新CURE」などが代表的な商品としてあげられます。また比較的安い商品を提供していることも特徴としてあげられるでしょう。
そんなオリックス生命は、支社ごとにもよりますが、全体的に社員同士仲が良く、和やかな雰囲気のようです。また福利厚生なども充実し、「社員を大切にしてくれる風土がある」といった声が多く見受けられました。女性に対する制度も整っており、働きやすい環境のようです。最低固定賃金も定まっており、保険会社に多く見られる契約をしなえれば給与がもらえないといった事態には陥りにくい環境です。しかし、「一定水準の目標数値をクリアしなければ、肩身が狭くなる」「業務時間外に必死に営業ノルマをクリアするために営業している人もいる」といった声も見られます。また新規開拓の教育制度はあまり整っていないようで、新規の顧客獲得に苦戦している社員も多いようです。多角的な視野をもち、常に創意工夫を心がけ、精力的に新規開拓に行動できる人材が求められるでしょう。
オリックス生命は、常に変化し多様化する顧客のニーズを理解し、シンプルで分かりやすい商品やサービスを提供し続けることを目指しています。こういった社風にマッチする人材であるかが採用面接では見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
オリックス生命保険の選考プロセスは、説明会・人事面談、筆記試験(SPI)、面接(2回程)です。筆記試験は面接と同じ日に行うことが多いようです。内定までの所要期間は、概ね1ヵ月程度です。面接は、人事部と現場社員、役員クラスが担当するようです。面接経験者の口コミの中には、「面接日程の段取りが悪かった」という声もありますので、選考期間など選考プロセスの中で気になることがあれば自ら人事担当者と積極的にコミュニケーションを取り、転職希望時期を伝えるなど、工夫するようにしましょう。
オリックス生命保険の中途採用では、現在「営業企画・推進部門」「IT部門」「お客様サービス部門」「本社企画・管理部門」で募集を行っています。コーポレートサイトの採用ページに募集要項や仕事内容などの詳細が記載されてますので、事前によく確認するようにしましょう。
■面接内容の傾向は?
オリックス生命保険の面接では、オーソドックスな質問がほとんどです。ただし社員の口コミにも多く見受けられるように新規開拓が大きな課題となっているようで、「新規開拓できるか」などの質問が出ることもあるようです。営業などの経験がある方は、営業の成功プロセスや新規の顧客をいかに獲得したかなど具体的なエピソードを紹介することでアピールに繋がるでしょう。
また「(前職などの)同期内で自分自身が一番だと思うことは何か」といった質問もあるようです。自分は何を得意としているか、前職において最も秀でていたもの、評価されていたことをしっかり整理しておき、エピソードとして伝えるようにしましょう。そしてそれがオリックス生命保険でどう活かすことができるかも合わせて伝えられると良いでしょう。
その他、保険会社は各社様々制度などが異なるため、「面接時に交通費、交際費、既契約者の詳細等しっかり質問しておくことも大切」といった口コミもありました。入社後はすぐに契約を取ることは難しいため、事前の説明会などでも、既契約者の詳細などしっかり押さえておくと良いでしょう。
オリックス生命保険の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
オリックス生命の面接攻略法(面接対策)
■「業務運営方針」を理解した上で自己分析をする
オリックス生命の面接を受ける上では、「業務運営方針」を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下となります。
「お客さま本位の業務運営方針」 2019年度方針
方針1.お客さまの最善の利益追求を第一に考えた行動
・お客さまのニーズを的確に把握し、あらゆる業務運営においてお客さまに寄り添った行動に努め、お客さまの最善の利益を追求します。
方針2.お客さまへのわかりやすい情報提供と継続的な改善
・商品・サービスなどに関する重要な情報について、お客さま目線に立ち、適切かつ十分な情報提供を行います。
・お客さまにとって、より最適な選択をしていただくため、情報提供の方法を改善します。
方針3.お客さま本位の適切なサービスの開発・提供
・広くお客さまのニーズを把握し、ご満足いただける優れた商品・サービスの開発に取組みます。
・お客さまの資産状況、取引経験、知識、および取引目的を把握し、最適な商品・サービスを提供できるよう、役職員、代理店(募集人)の教育を行います。
方針4.お客さま本位の業務運営を最優先とするための態勢整備
・ お客さま本位の業務運営を最優先とするための社内規定や管理態勢の設備、ならびに役職員および当社代理店(募集人)への恒常的な動機付けなどを行います。
業務運営方針は、今後活躍する人材を採用する人事戦略に影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの方針に合致する人材であることをアピールしましょう。
顧客の状況は千差万別のため、顧客に寄り添い話しをじっくり聞くなかで、ニーズを的確に把握することが大切です。どのような顧客に対しても、その人の望んでいる本質を見抜くための聞く力、コミュニケーション力を持っているかがアピールポイントとなるでしょう。これまでの経験の中で、顧客の求めるもの、本心にじっくり耳を傾け、顧客の真に求めることを見抜き対応したことで喜ばれたことなどをエピソードとして紹介できると良いでしょう。
また生命保険は、「難しい」「分かりにくい」と感じている顧客も多いため、いかに商品を分かりやすく説明できるかも重要です。そのためには、常に研鑽を続け、商品のことを細かく把握し、顧客の目線で説明できるかがポイントとなります。前職などの経験から、相手に伝わるように、相手の側に立った目線で会話ができるスキルを持っていることをエピソードを通しアピールできると良いでしょう。
顧客に寄り添い、会話の中で顧客の求める本質を見抜き、顧客の目線に合わせた商品の説明ができるように、日々研鑽を続けられる人材であることをしっかりとアピールしましょう。
■「なぜオリックス生命に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
オリックス生命の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜオリックス生命か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、オリックス生命という企業についてしっかりと理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- ライフネット生命保険株式会社
- アクサダイレクト生命保険株式会社
- メディケア生命保険株式会社
- SBI生命保険株式会社
オリックス生命の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このようにオリックス生命保険の採用面接を受ける前には、業務運営方針に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「常に変化し多様化する顧客のニーズを理解し、シンプルで分かりやすい商品のサービスを提供し続けることを目指す」という社風を意識して、「顧客に寄り添い、会話の中で顧客の求める本質を見抜き、顧客の目線に合わせた商品の説明ができるように、日々研鑽を続けられる人材である」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
31歳男性/代理店営業【結果:入社】
48歳女性/金融関連職【結果:入社】
24歳男性/代理店営業【結果:三次面接で不採用】
27歳男性/代理店営業【結果:一次面接で不採用】
オリックス生命の採用面接に向けて
オリックス生命の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「常に変化し多様化する顧客のニーズを理解し、シンプルで分かりやすい商品やサービスを提供し続けることを目指す」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 業務運営方針を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜオリックス生命か」に対する答えを明確にしておく。
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大学を卒業後、ビル衛生管理業務会社に入社。人事部で新卒採用を担当。選考会から内定者フォロー業務に従事。