【面接対策】AGCの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】AGCの中途採用面接では何を聞かれるのか

世界シェアNO.1ガラス・土石製品メーカーであるAGCへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果などを具体的に問われるほか、キャリアシートでは見えてこない「人間性」も見られます。即戦力として、そして一緒に仕事をする仲間としても多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。


AGCの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

1907年創立、世界シェアNO.1であり世界最大のガラスメーカーであるAGC。ガラスはもとより、化学、セラミックスなど様々な素材・技術に関する知見を強みとし、幅広い事業分野を展開しています。

こうした事業展開が可能となっているのは、AGCの創業の精神である「易きになじまず難きにつく」が、現在でも根強くAGCの社員に根付いているからこそです。「入社後すぐに一人一人にテーマが与えられ、仕事を任せてもらえる」「いきなり数十人規模の部下をもつこともある」と、若手のうちから大きな仕事を裁量とともに任せる文化であることが分かります。こうした仕事の進め方を通し、「絶対に自分がやらなければいけないという環境であり、成長できる」と自らの成長を実感できる環境であるようです。

反面、歴史ある会社ゆえ、「ガラス業界の体質としてとても保守的で、リスクを徹底的に嫌う社風」「過去の経験や実績を守ることが求められており、失敗は許されない」との声も目立ちます。しかし、「ネームバリューと川上原料をやっているという2点は圧倒的な強み」「論理的に物事を考える人が多く建設的に業務を進めることができる」と、歴史と伝統を土台として、強力なブランドと優秀な人材に恵まれた会社であることも、社員は強く感じていることが分かります。

世界NO.1の強力なブランドと優秀な人材に恵まれた環境の中で、一人ひとりが大きな裁量とチャレンジ精神を持って仕事に取り組む。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

AGCの中途採用プロセスは、書類選考後、3回の面接が行われます。1次面接と2次面接は、職場社員の部長級と人事担当者、最終面接は役員が担当します。職種によっては、「2次面接でプレゼンテーションを求められた」という口コミが見られるため、準備が必要です。

募集職種は、「技術系」と「事務系」の大きく2つに分類されます。「技術系」は開発、製造エンジニア、プラントエンジニア、情報システム、知財等、多くのコースに分かれます。また「事務系」も、営業、人事・総務、経理・財務、物流・購買等、活躍の場は多岐にわたります。募集職種は、事業領域や専門分野によってさらに細分化されているほか、「キャリア登録」という応募方法があることもAGCの特徴です。自分の希望するポジションが募集職種に該当しない場合も、「キャリア登録」によって、適するポジション発生時に会社から連絡をもらえる方法です。自分自身のキャリア・専門性をしっかりと振り返り、「自分に一番最適な応募方法・職種はどれか」を見極めることが必要です。

面接内容の傾向は?

面接内容には、「世界NO.1の強力なブランドと優秀な人材に恵まれた環境の中で、一人ひとりが大きな裁量とチャレンジ精神を持って仕事に取り組む」という社風が大いに反映されています。

「貴方がいままで1番頑張ってやってきたことは?」「これまでの経験よりも、さらに分野を広げて携わることになりますが、対応できますか?」と、仕事に対するチャレンジ精神を問う質問が多く見られます。これまでのキャリアを確認する中で、「大きな裁量とチャレンジ精神」が大切にされる社風にフィットするかどうかを確認していることが分かります。

その他は、転職理由やこれまでのキャリア・専門性の確認等、オーソドックスな質問が目立ちます。しかし、その面接の進め方においては、「過去の経歴を細かく現場目線で説明を求められた」「矢継ぎ早にいろいろ質問された」「厳しい質問をいろいろ受け、対応を見られているようだった」との口コミも見られますので、どのような質問を投げかけられても、落ち着いて論理的に答えられるよう、しっかりと準備をしておきましょう。

AGCの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

AGCの面接攻略法(面接対策)

AGCグループ経営方針「AGC plus」を理解した上で自己分析をする

AGCの面接を受ける上では、AGCグループ経営方針「AGC plus」を理解しておくことが不可欠です。「AGC plus」では、以下4つの基本方針とともに、事業戦略における3つの方向性が示されています。

・世の中に「安心・安全・快適」を
・お客様・お取引先様に「新たな価値・機能」と「信頼」を
・従業員に「働く喜び」を
・投資家の皆様に「企業価値」をプラスにする

方向性①既存製品で新たな市場を開拓
方向性② 既存市場へ新たな製品を提供
方向性③新たな製品を新たな市場に投入

AGCの経営方針は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの経営方針に合致する人材であることをアピールしましょう。

「AGC plus」の3つの方向性に共通するのは「新たな」というキーワードです。創業の精神「易きになじまず難きにつく」が今改めて求められていることが伺えます。前例に囚われることなく、新たな分野や市場に、恐れることなくチャレンジできる人材であることをアピールすることが有効です。

例えば、これまでの職場において、まったく新しい技術やツールを活用することで、市場に対して新しい価値を生み出し、会社に貢献したエピソードを準備するとよいでしょう。それを成功に導くために、自らの専門性をいかに磨いてきたか、チーム全員が持てるスキルを発揮し、「働く喜び」を実感するように働きかけたことについて、特に具体的に紹介することは、強力なアピールとなります。

「なぜAGCに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

AGCの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜAGCか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、AGCという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 日本板硝子株式会社
  • コーニングジャパン株式会社
  • セントラル硝子株式会社

AGCの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、AGCの採用面接を受ける前には、経営方針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「世界NO.1の強力なブランドと優秀な人材に恵まれた環境の中で、一人ひとりが大きな裁量とチャレンジ精神を持って仕事に取り組む」という社風を意識して、前例に囚われることなくチャレンジ精神を持って、新たな価値を生み出せる人材であることを印象付けられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

29男性/空調設計・設備設計【結果:2次面接で不採用】

質問

貴方がいままで1番頑張ってやってきたことは?

回答

面接準備は、一次のSPIに重点をおきましたが…(口コミの続きとアドバイスを見る

26歳男性/研究開発【結果:1次面接で不採用】

質問

これまでよりも、さらに分野を広げて対応できますか

回答

多様な印刷手法による開発を行っていきたいと考えていたため…(口コミの続きとアドバイスを見る

31歳男性/コンサルタント【結果:最終面接を辞退】

質問

過去の経歴を細かく現場目線で説明を求められた

回答

QAのやりとりで感じたことは、形式よりも本質をみてくれる会社だと…(口コミの続きとアドバイスを見る

29歳男性/経理【結果:内定を辞退】

質問

どのような順番で経理、財務、税務を経験したいか

回答

企業研究は十分に行う必要があると思います…(口コミの続きとアドバイスを見る

AGCの採用面接に向けて

AGCの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「世界NO.1の強力なブランドと優秀な人材に恵まれた環境の中で、一人ひとりが大きな裁量とチャレンジ精神を持って仕事に取り組む」という社風を意識する。そして、前例に囚われることなくチャレンジ精神を持って、新たな価値を生み出せる人材であることを、自分の言葉でアピールする。

  • AGCグループ経営方針「AGC plus」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社について研究し、「なぜAGCか」に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。


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