日立ビルシステムの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1956年に設立され、日本そして世界の昇降機事業においてトップクラスのシェアを誇る日立ビルシステム。日立グループにおいて、これまで昇降機(エレベーター・エスカレーター)の販売・保守事業を中心に、セキュリティシステムやビル管理システムなど建物全体に関わる事業を展開してきました。2014年、日立製作所の都市開発システム社からの事業移管により、昇降機製造も手掛けています。法律で定められている昇降機の定期点検をはじめとして、安定した収益をあげることができるビジネスモデルのため、着実に売り上げを伸ばしてきました。
人々の生活に欠かせない、インフラともいえる事業を手掛けていることから、常に重要視されているのは安全性です。また、職種にもよりますが、クリエイティブな発想や志向よりも、規則を守りミスをすることのない正確性が求められるといえます。
つまり、強い責任感をもち、従業員数8000名を超える組織において周囲と連携をとりながら着実に物事を進めていく。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められることになるでしょう。なお、これらを実行するため、約5か月間の新入社員研修をはじめとする人材育成制度や福利厚生の充実、給与水準の高さなどに定評があります。
■選考は何次まで?
選考は、書類選考と2回程度の面接で構成されています。本社の採用では株式会社才蔵が窓口となっていることが多く、そちらでの面談を挟むこともあります。
面接官は1次面接を人事、2次面接を配属先部門が担当する場合がほとんど。選考にかかる期間は約3週間~が目安です。支社で募集している場合には、面接回数や選考にかかる期間の短縮の可能性もあります。
日立ビルシステムにおける中途採用は基本的に欠員募集のため、不定期にさまざまな媒体を通じて行われているようです。求人情報をチェックし、希望する職種の募集がされている場合は、そのタイミングを逃さないようにしましょう。
■面接内容の傾向は?
特別変わった質問はなく、なごやかな雰囲気のもと一般的な質問が多い傾向にあります。質問数も場合によっては少なめで、回答に対して「なぜそう考えたのか」など掘り下げて質問を重ねていくようです。
保守や品質管理、営業など社外の方と多く接する職種の場合には、対人コミュニケーション力や行動力が問われることになるでしょう。また、技術開発や施工管理、経理やITなどの職種においても、状況を分かりやすく相手に伝えるコミュニケーションがとれるかなど、チームはもちろん他部署と連携をはかり業務を進めていける人材かどうかを見極められます。
また、トラブル発生時に速やかな対応が求められる業界。安全を第一に掲げる現場主義であり、緊急時の対応も強みとしているのも特徴です。責任感と同時に体力に自信のある方は、アピールになるのでしっかり伝えるようにしましょう。なお、日本国内はもちろん、部署によっては海外への転勤の可能性があることを理解したうえで、面接に臨む必要があります。
日立ビルシステムの面接攻略法(面接対策)
■日立ビルシステムの中期経営計画を理解した上で自己分析をする
日立製作所は2021中期経営計画において、日立ビルシステムの属するモビリティ機能として、「成長の実行」と題した「獲得した資産を活用しグローバル展開」する方針を掲げました。
売上の約70%を占める昇降機事業においては、特に、中国をはじめとするアジアと中東を注力地域としています。国によって昇降機の新設、リニューアル、保全など需要はさまざま。日本では東京オリンピックに向け建物の新設が行われたため、付随して近年はより多くの新設案件がありました。落ち着いてきた今日では、リニューアルの需要が高まっているといえるでしょう。また、建物トータルソリューション事業においては、ライフスタイルの変化に対応したスマートビルディングサービスを提案しています。
そして両事業を通じ、「人々に安全、快適な移動サービスを提供」するべく、IoT(遠隔監視)やAIなど最新技術を活用した昇降機、セキュリティやビルソリューションなど、環境に配慮した製品・サービスの提供を目指しているのです。
前述の通り、近年は活躍の場がグローバルに広がっているため、英語や中国語など外国語が使える場合はしっかりアピールするとよいでしょう。技術開発に携わりたい場合には、最新技術に関する知識やこれまでの経験をどのように活かせるのか、自身の考えを整理して伝えることが大切です。
■「なぜ日立ビルシステムに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
日立ビルシステムの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜうちの会社なのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、日立ビルシステムという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 三菱電機ビルテクノサービス株式会社
- 東芝エレベーター株式会社
- フジテック株式会社
- 日本オーチス・エレベータ株式会社
日立ビルシステムの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、日立ビルシステムの採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では「強い責任感をもち、周囲と連携しながら着実に物事を進めていくことが求められる環境」であると意識して、「日本全国そして海外で安全と快適を提供したい人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下では面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:最終面接を辞退】
[30代後半・男性/その他] 【結果:一次面接で不採用】
[40代後半・男性/建築・設備関連] 【結果:二次面接で不採用】
[20代前半・男性/人事] 【結果:一次面接で不採用】
日立ビルシステムの採用面接に向けて
日立ビルシステムの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「強い責任感をもち、周囲と連携をとりながら着実に物事を推進していくことが求められる環境」であることを理解し、そのような社風にフィットする人材であることをアピールする。
- 同社の中期経営計画を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜ日立ビルシステムなのか」に対する答えを明確にしておく。
グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。