シミックホールディングスの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
シミックホールディングスは、医薬品開発支援(CRO)をおこなうシミックグループの純粋持株会社で、傘下にCRO事業(医薬品開発支援機関)、CDMO事業(医薬品製剤開発・製造支援機関)、CSO事業(医薬品営業支援機関)、ヘルスケア事業、IPM事業(新しいプラットフォーム型製薬事業)などを担う20社前後の事業会社を擁しています。
日本初のCROとして誕生したシミックグループは、「垂直統合型」のビジネスモデルが常識だった製薬業界に「水平分業型」を導入しました。現在は、開発から製造、営業・マーケティングまで、製薬企業のバリューチェーンを一貫して支援する「Pharmaceutical Value Creator(PVC)」と呼ばれる独自のビジネスモデルを構築し、日本の新薬の約8割に関わっています。
口コミには、「様々な製薬会社との接点があり、薬剤の特性、治験の実施を経験できるため、多角的な経験と考えを学ぶことができる」「幅広い案件や業務を経験できるのは、複数のクライアントを相手にするCROならではと思う」など、様々な製薬会社との関わりから得られる学びの多さをあげる声が多く聞かれます。製薬会社からの転職組も多く、様々なプロジェクトで活躍の場が用意されているようです。
また、仕事以外にも、野球部やフットサル部をはじめとした多数のクラブが活動をしており、部門や年齢を越えたコミュニケーションの場となっています。そういった環境のせいか、社内の雰囲気については「明るい」「自由」「オープン」といった声が多く聞かれます。
■選考は何次まで?
シミックホールディングスでは現在、GMP製造要員、財務経理スタッフ、IRスタッフ、法務スペシャリスト、社内SE、情報セキュリティグループリーダー等、複数の職種で募集がおこなわれています。
職種や状況によって、選考過程に若干の違いはあるものの、基本的には書類選考→1次面接ならびに適性試験→最終面接という流れのようです。内定までの期間は、おおむね数週間から1ヶ月程度となっています。
同社では、採用特設サイトにてキャリア採用についての情報を発信していますので、必ずチェックしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
グループ全体の傾向として、志望動機や将来の展望などのオーソドックスな質問から、「データマネジメントの職業について」「自身が携わった症例報告書の構造について」といった応募部門に関連した専門的な質問まで、その内容は多岐に渡っています。自己分析や企業研究はもちろんのこと、専門分野についての知識や事例の整理も必要になってきそうです。
口コミによると、「一次面接は比較的おだやかなものでした」という内容が目立つものの、二次面接では「少々圧迫気味に経験した職業の内容を掘り下げられました」「志望動機について突っ込まれました」というコメントがあります。しかし、これらは自己分析をしっかりとおこなっていれば必ず答えられる内容です。落ち着いて対応するためにも、これまでのキャリアや志望動機はきちんと整理して臨みましょう。
シミックホールディングスの面接攻略法(面接対策)
■シミックホールディングスの中長期戦略を理解した上で自己分析をする
シミックグループでは、2019年から2021年を対象とした中期経営計画を策定しています。PVCと呼ばれる独自のビジネスモデルをグループの持続的成長の基盤とし、(1)PVCモデルに加え、製造販売業の許認可を組み合わせたIPMソリューションビジネスの加速 (2)エリア競争力の強化とグローバル化の促進 (3)ヘルスケアビジネスの創出 という3つの重点課題に取り組んでいます。自己分析にあたっては、この課題のどの部分に自分の価値を発揮できるのかといった視点を持つことが大切です。
また、中期経営計画と並んで重要なのが同社の経営理念です。グループを束ねるシミックホールディングスはもちろん、グループ全体として創業時から伝え続けられているのが「CMIC’S CREED」であり、これは、いわば同社のDNAと呼べるものです。したがって、これに共感できるかどうかは大事なポイントになります。
同時に、創業時から受け継がれている企業カルチャーを「WELLBEING」、それを実現するための要素を3Cと呼んでいます。 下図に示すように、「新たな視点で可能性を切り拓く」「常識に安住せず変革する」「人や社会へ積極的に働きかける」という行動基準は、中期経営計画やCMIC’S CREEDの実現に必要不可欠な要素であり、同社が求める人材像と言うことができます。
■「なぜシミックホールディングスに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜシミックホールディングスなのか」があります。なぜ、この質問が頻出するのかと言うと、この質問を通じて「志望者のやりたいことは何か」「それがこの会社で可能なのか」「果たして会社に貢献できる人材なのか」など、面接官の知りたい様々なことが浮き彫りになるからです。そして、この質問に明確に答えるには、競合他社との違いを明らかにする必要があります。ここでは3社ピックアップしますので、他社研究の参考にしてみてください。
- イーピーエス株式会社
- IQVIAサービシーズジャパン
- パレクセル・インターナショナル株式会社
シミックホールディングスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
シミックホールディングスが目指している方向性や、どういった人材が求められているのかが分かってきたのではないでしょうか。
シミックホールディングスの場合、「CMIC’S CREED」に共感できるか、それを実現できる人材であるかが重要なポイントになります。また、中途採用者が多い会社であるため、即戦力として他者を巻き込み、自ら行動できる人材が求められます。面接ではそうした点をアピールできるよう、これまでのキャリアやスキルをしっかり整理し、具体的なエピソードを交えて話せるようにしておきましょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、自分なりにシミュレーションしながら面接対策をしてください。
[30代前半・男性/プロジェクトマネージャー] 【結果:最終面接で不採用】
[30代前半・女性/臨床開発] 【結果:入社】
[20代前半・女性/研究開発] 【結果:内定を辞退】
[20代後半・男性/研究開発] 【結果:二次面接で不採用】
[40代後半・男性/研究開発] 【結果:二次面接で不採用】
シミックホールディングスの採用面接に向けて
シミックホールディングスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- Pharmaceutical Value Creator(PVC)と呼ばれる独自のビジネスモデルを理解し、即戦力としてチャレンジできる人材であることをアピールする。
- 中期経営計画やCMIC’S CREEDを理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜシミックホールディングスなのか」に対する答えを明確にしておく。
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