【面接対策】日本管財の中途採用面接では何を聞かれるのか

1965年に設立された日本管財は、独立系の管理会社として建物・施設の総合管理業務を全国展開しています。ビルメンテナンス業界からは初の上場企業となった同社の管理物件は、現在約3,000棟におよび、オフィスや大型商業施設、官公庁など、豊富なノウハウを元にさまざまな種類の物件を取り扱っています。

社員の口コミを見ていくと「上場企業だけあって顧客からの信頼度が厚い」「幅広い事業展開での業績安定」「新規の現場開拓も熱心で、仕事がなくなることがない」と、大手ならではの安定感をあげる声が聞かれます。現場によっては設備に関して学べることも多いという意見や、思い通りの管理ができるとの口コミも見受けられます。

しかし、現場の多さゆえの人員不足、仕事ができる人への業務集中、給与の低さからくる全体的なモチベーションの低下など、業務全般に対する不満も。大手にしては充実していない福利厚生面や研修制度の不備、さらに社内で資格取得の支援をしているも、入社時にすでに資格を持っていると、そこへの手当が出ないといった点を問題視している人もいます。

不動産管理という業務は、顧客がいかに安心して施設を利用し続けられるかが肝心です。最善な管理状態を保つためには、時代の変化を予見し、今何が求められているかを常に模索していかねばなりません。「誠実な人柄で顧客からの信頼を得られる」「チャレンジする心を忘れない」といった人材を求めている同社。面接においては、このような企業風土にマッチしているかを見定められるといえるでしょう。

書類選考通過後、1〜2次の面接を経て採用という流れになっています。口コミによると、1次面接通過後にwebでの性格診断、2次面接前にWordとExcelを使った文書作成テストをおこなったという方もいました。

面接官は部長、管理部門、人事、現場の社員となり、選考期間はおおむね1週間から1ヶ月程度です。

現在の募集職種は、コーポレートサイトの採用情報によると、「管理業務主任者」「顧客・契約管理」「設備」「警備」「清掃」「その他業務」となっており、それぞれ必要資格・経験、勤務地、待遇が異なりますので、応募前に確認しておきましょう。

なお、コーポレートサイトの新着採用情報は頻繁に更新されており、応募を考えている場合は常にチェックすることが大切です。併せて社員インタビュー、研修制度も掲載されているので、職場の雰囲気を掴むためにも、目を通しておくことをおすすめします。

志望動機や仕事への意欲など、一般的な質問をされる傾向が強いようです。過去の職歴や前職の退社理由について深く聞かれたという口コミもあるため、履歴書と職務経歴書に記入したことを細かく整理し、事前にしっかりと対策をしておきましょう。

業務に必要な資格を持っていると有利という声も聞かれますが、基本的には人柄を重視しており、長期間務めたいという意欲やコミュニケーション能力を見られています。意欲的で明朗な雰囲気を意識し、身だしなみにも気を配ることが大切です。

また、「面接時に提示された待遇が募集要項と異なっていた」という口コミもあるため、面接の際は自分の希望を伝えた上で、給与や手当、業務について確認しましょう。

日本管財の面接を受ける際に重要となるのは、同社の中期成長戦略をしっかりと理解することです。以下を参考に、どのような方針であるかを読み解き、自己分析に落とし込んでいきましょう。

中期成長戦略は大きく分けて下図の3項目に分類され、既存業務のさらなる強化を目標とした上で、IT技術を使った新たなサービスの創出・維持向上にも力を注いでいることが見てとれます。

これによると、まずは公共施設の包括管理業務を増加するとし、さらにコンセッション方式の運営を担当、それにともなうマネジメント業務のノウハウを自治体へ普及することにより、ビジネス機会の創出を図っています。

次に、現在までに培われた国内での管理業務技術を、海外企業への出資、およびグループ会社との連携を密にすることによって、グローバル展開の基盤強化と拡大成長を計画しています。

そして「WAFMシステム」や、同社が提供する「LEAD-Webシステム」などで、ITによる作業管理をこれまで以上に進め、業務のさらなる効率化を実現していくとしています。

こうした中期成長戦略を理解し、これらに応じた自己アピールができるよう、面接前にしっかりと対策をしておきましょう。

同社の面接でよく聞かれる質問として、「なぜ日本管財を選んだのか」というものがあります。それにより面接官は「入社後の明確なビジョンがあるか？」「これまでの経歴が当社にどのような利益をもたらすか」という回答を求めてもいますが、「当社について本当に理解しているのか」も見極められているといえます。

業界および職種理解の枠のみにとらわれることなく、日本管財という企業の理念、風土、成長戦略をしっかりと理解する。その上で、比較対象になりやすい他企業を知り、研究していくことも必須です。一例として以下の企業をピックアップしますので、研究の参考にしてみてください。

• 日本ハウズイング株式会社
• 株式会社共立メンテナンス
• 太平ビルサービス株式会社

日本管財の採用面接を受ける前には、中期成長戦略に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が必要です。そして面接の場では、「先進的な技術と対応力による最適な管理業務の追求」という社風を意識し、誠実な人柄であり、常に新しい分野にチャレンジしていける人材であることを印象づけられるよう、数多くのエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接を受けた方が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらを把握した上で、こういった問いにはどう回答するのが最善なのかをシミュレーションしてみてください。

日本管財の採用面接を受けるにあたり、押さえておきたいポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3項目となります。

• 「先進的な技術と対応力による最適な管理業務の追求」「誠実な人柄で顧客からの信頼を得られる」「新しい技術にもチャレンジしていく」という社風や求められている条件を意識して、これにマッチした人材ということをアピールする。


• 日本管財の中期成長戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。


• 競合他社についても研究し、「なぜ日本管財なのか」に対する答えを明確にしておく。