クイックの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
リクルートホールディングス出身の和納 勉氏(代表取締役会長兼グループCEO、2020年現在)によって、1980年に大阪で設立されたクイック。40年という長きにわたって、総合人材サービスを展開しています。
事業は大きく分けて5つ。1つ目は、求人広告やHRコンサルティングなどを行う、リクルーティング事業です。2つ目は、人材紹介・人材派遣を行う人材サービス事業。3つ目に挙げられるのは、人事・労務担当者向けの情報サイト「日本の人事部」の運営をはじめとするIT・ネット関連事業です。そして4つ目は、情報誌出版などを手掛ける情報出版事業。最後はアメリカや中国など数か所に拠点を構え、人材紹介や人事労務コンサルティングを行う海外事業です。
これらの事業を展開する上でとても大切にされているのが、経営理念「関わった人全てをハッピーに」。参入障壁が低い人材業界において、常に社会の変化に対応した新たなサービスの開発や、新分野への取り組みが求められています。つまり、「変化し続ける環境において、多くの人々の幸せのために努力することを楽しめる人」が活躍している職場であるといえるでしょう。また、実際にクイックで働く人たちからは、「とにかく人柄がよい」「若手社員が多く風通しがよい」「上司をさん付けで呼ぶなどフランクで意見がいいやすい」など、アットホームな環境であるという声が多数聞かれます。採用面接では、このような環境で結果をだせる人材であると、アピールするとよいでしょう。
■選考は何次まで?
採用選考は、書類選考と1~2回の面接で構成されています。
状況によって面接回数は異なりますが、2回が一般的。1次の面接官は部門のマネージャークラスまたは支店長が担当し、2次の面接官は部長クラスと社長が対応することが多いといえます。
現在中途採用の募集を行っているのは、3部門(人材紹介事業本部・リクルーティング事業本部・web事業企画開発室)13職種。たとえば、人材紹介事業本部で募集しているうちの1つの職種はコンサルタントですが、一口にコンサルタントといっても、会社によって業務内容や進め方はさまざま。そのため、中途採用サイトでは「クイックにおけるコンサルタントの方針、業務範囲・内容・進め方について」や、「どのような人に向いているのか」などの詳細を解説しています。
事前に募集要項はもちろん、職種についての理解を深めてから、ミスマッチのない職種に応募することが大切です。また、自身の強みとしてアピールする内容も、ずれないように注意しましょう。
■面接内容の傾向は?
質問内容は、一般的なものがほとんどのようです。転職理由や志望動機、自己アピール、入社後のビジョンについてなど一通りのことは聞かれると想定し、しっかりと準備をしておきましょう。
特に、キャリアビジョンについて、ある程度具体的な考えをもっておくことが大切です。なぜなら応募者にとっても面接官にとっても、入社後・採用後がスタート。会社の目指している方向性や社員に求めることが、応募者の考えとかけ離れている場合には、仮に入社にいたったとしても両者にとってよい結果に繋がるとはいえないからです。もちろん入社後にしかわからないことも多くありますが、面接という限られた時間の中で応募者の考えがマッチしているのかを面接官は知ろうとするでしょう。そのため、自分の考えをしっかりと伝えられるよう整理しておくことが大切です。
面接の雰囲気は穏やか。リラックスした雰囲気で、話しやすい環境をつくってくれるようなので、安心して臨めるでしょう。
クイックの面接攻略法(面接対策)
■クイックの中期経営計画を理解した上で自己分析をする
面接に備え会社理解を深めるためにも、必ず目を通しておきたいのが第40期の中期経営計画です。
クイックは、第40期(2020年3月期)からの3カ年計画を発表しました。基本方針に掲げているのは、グループとして「2030年、1000億円企業への挑戦」です。これからの10年、どのような事業環境になるのかを見据え、以下の改革をすすめています。
具体的な取り組みとして挙げられるのが、M&Aの実施と強化、日本国内の少子高齢化や労働人口減少への対応、国際間転職市場の開発や海外拠点の拡充などです。また、社内環境においても事業横断的なキャリアアップ支援や人材育成制度の構築に取り組むと宣言しています。継続的に売り上げを伸ばしてきたクイックですが、現在の約200億円から1000億円企業を目指すというのは非常に大きな目標といえます。
このように中期経営計画と内容を理解し、自身ができることを根拠をもって説明することが大切です。これまでに携わったプロジェクトの経験をエピソードを通じて伝えることで、より具体的に強みをアピールすることができるでしょう。
■「なぜクイックに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接で必ずといっていいほどよく聞かれる質問のひとつに「なぜクイックなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいことはなんでしょうか。面接官になったつもりで考えてみてください。まず考えられるのは、「入社後なにをしたいのか」「経験やスキルをどのように活かしたい、活かせると考えているのか」など、本人の志向を問うと同時に募集しているポジションにマッチするかどうか。続いて、業界や職種、会社についての理解度。そして、選考基準であるかにかかわらず、志望度もはかることができるのがこの質問です。
このように、「なぜクイックなのか」という質問の意図を自分なりに想像し、考えを整理しておきましょう。また、会社理解を深めるにあたって必要不可欠なのが、競合となる他社も含めた業界研究です。具体的には、以下のような企業について調べておくとよいでしょう。
- 株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント
- エン・ジャパン株式会社
- 株式会社ネオキャリア
クイックの採用面接で実際に聞かれた質問内容
クイックが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。クイックの場合「変化し続ける環境において、多くの人々の幸せのために努力することを楽しめる人が活躍している社風」であると意識し、「このような環境で結果をだせる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下では、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[30代前半・男性/人材コンサルタント] 【結果:入社】
[20代前半・男性/法人営業] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・女性/マーケティングコンサルタント] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:最終面接で不採用】
クイックの採用面接に向けて
クイックの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。