【面接対策】ロート製薬の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ロート製薬の中途採用面接では何を聞かれるのか

目薬や胃腸薬などのOTC医薬品およびスキンケア製品を主力とするロート製薬への転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、「個性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめ転職を成功させましょう。


ロート製薬の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

1899年創業の老舗製薬会社、ロート製薬。「パンシロン」「Vロート」シリーズなど数多くの人気商品があり、主にOTC医薬品分野で成長してきました。2000年以降、「オバジ」「肌研」などのスキンケアシリーズが立て続けにヒット。現在はOTC医薬品とスキンケア製品の2つを主力分野としつつ、再生医療分野にも進出するなど積極的に事業展開しています。

そんなロート製薬の社風はトップダウン傾向が強く、良くも悪くもアットホーム。「会長の判断ひとつで物事が決まってしまう」「オーナーがキャプテンのサークルのような会社」など、ワンマン経営ぶりを指摘する口コミが多く見受けられます。「上層部に気に入られることが出世のポイントだと思う」「上司に気に入られる世渡り上手が出世する」という意見も散見され、昇進には実力よりも社内政治力が必要だと感じる人が多いよう。業務外での交流が盛んで、社内イベントも多いため、「暗に愛社精神を計っているように思える」という人も。

一方で、社内イベントで社員同士が親睦を深めることができたり、役職者に対しても「ロートネーム」と呼ばれるニックネームを使う文化が浸透していたりすることで業務が円滑に進めやすいといった、アットホームさが良い方向に働いている面もあります。優しい人が多く、社内の雰囲気は和やか。福利厚生が手厚く、休暇も取りやすいなど、社員を大事にする風土が根づいており、長く働き続けられる環境が整っています。

中途採用面接では、こうしたアットホームで穏やかなロート製薬の社風にフィットするかどうかが見極められます。自分の性格やコミュニケーション能力、働き方の方向性などをもう一度見つめ直しながら対策を行う必要があります。

選考は何次まで?

ロート製薬の選考プロセスは、書類選考→1~3回の面接→内定となっています。現在コーポレートサイト上で募集があるのはスキンコンサルタント職(契約社員)で、こちらの面接回数は1回とのこと。しかし、口コミによると面接が3回だった人もおり、職種や雇用形態によって面接回数は異なってくるようです。

現在コーポレートサイトの中途採用ページには、会社概要や制度・文化の紹介のほか、中途入社社員へのインタビューも掲載されています。そこには社員の個性を重んじる雰囲気とともに、アットホームな社風が垣間見えます。職場の雰囲気を掴むためにも、ぜひ目を通してみてください。また、「異なる個性の融合」をテーマに中途採用を行っているため、スキルはもちろん、自分のどのような性格や考え方をアピールするのが効果的か、しっかりと対策を練っておきましょう。

面接内容の傾向は?

面接では、オーソドックスな質問による人物理解とともに、実際の業務に取り組む姿勢や考え方を問う傾向が見られます。自己分析はしっかりと行い、前職での業務内容、志望動機、入社後のビジョンといった基本的な質問については事前に回答を準備しておくと落ち着いて対応できます。職務経歴書に記載した内容と実際の受け答えの内容とに齟齬がないよう注意しましょう。

「お客様からのクレームに対し、会社の意向とお客様の意向、どちらを取るか?」と問われた人や、「座右の銘は何か?」と尋ねられた人も。適性や仕事への姿勢を探る意図があると考えられます。自己分析の一環として、「仕事をする上での自分の軸は何か」「辛いことを乗り越えるモチベーションは何か」といった項目についても整理してみることが有効です。それらを具体的に伝えるために「座右の銘」「尊敬する人物」「目標とするビジネスパーソン」など、いくつかの例を挙げられる準備をしておくと役に立ちます。

また、「なぜ知的財産に興味を持ったのか?」(法務職)と質問された人も見受けられました。これまでのキャリアを棚卸しし、仕事内容に対する自分の考えをまとめておく必要があります。希望する職種に応募した理由や経緯を論理的に説明できる用意をしておきましょう。

ロート製薬の面接攻略法(面接対策)

ロート製薬の経営戦略を理解した上で自己分析をする

面接に臨む前に必ずおさえておきたいのがロート製薬の経営戦略です。

ロート製薬 コーポレートサイトより

2019年に創業120周年を迎えたロート製薬では、2030年にありたい姿を上図のような「ロートグループ総合経営ビジョン2030」として掲げています。医薬品・ビューティーケア製品をはじめとした事業により、人々が「より良く生きる」ことへの貢献を目標としたこのビジョン。その実現のために、下図のように事業領域設定し、経営戦略を策定しています。

ロート製薬 コーポレートサイトより

これまでの事業展開同様に、「健康~軽度疾患」までをカバーするOTC医薬品・スキンケア製品・機能性食品を主力分野としつつも、医療用眼科領域を開拓して収益化すること、再生医療技術の革新性を高め、事業化していくことを目指します。さらに、新規事業と既存事業の融合により、独自の統合事業を創造できるよう努力していくとしています。また、既に110カ国以上で展開するグローバル事業を今まで以上に推進していく方針です。

ロート製薬 コーポレートサイトより

こうした経営戦略を遂行するための原動力となるのが、ロート製薬のチャレンジ精神です。2016年よりコーポレートスローガン「NEVER SAY NEVER」を掲げる同社では、不可能と思われる難題にも果敢にチャレンジしていく姿勢を重視しています。人々の健康のため、「『できない』と言わず」、難局を打開していく精神が求められます。中途採用面接においても「粘り強く難題に挑み続ける情熱を持っている」ことをアピールする必要があります。仕事上で独自のアイディアを結実させた経験や、目標達成のために努力した経験を具体的に語れる準備をしておきましょう。

「なぜロート製薬に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

ロート製薬の面接でよく聞かれる質問のひとつとして「なぜロート製薬か」というものがあります。ロート製薬の場合、志望動機を問うことで面接官は「これまでのキャリアをどのように当社で活かすつもりなのか」といったキャリア形成の志向と併せて、「当社のことをどれだけ理解しているか」「当社の成長にどれだけ貢献できる人材なのか」を見極めようとしていると考えられます。

自分の希望する職種への理解だけでなく、ロート製薬という企業についてしっかりと理解した上での自己PRが重要になります。企業研究の一環として、競合となりやすい企業の他社研究も忘れずに行ってください。「なぜ同業他社ではなくロート製薬を志望するのか」という視点から志望動機を論理的に説明できれば、仕事への意欲や情熱もアピールすることができます。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 小林製薬株式会社
  • 第一三共ヘルスケア株式会社
  • 大正製薬株式会社

ロート製薬の採用面接で実際に聞かれた質問内容

ロート製薬が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。ロート製薬の場合、「アットホームで穏やかな社風」を意識した上で、「難題に積極的に取り組むチャレンジ精神を持った人材」と印象づけられると好印象です。これまでのキャリアの中から具体的なエピソードを選定し、分かりやすく説明できる準備をしておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされた場合、自分ならどのように答えるか、面接対策としてぜひシミュレーションしてみてください。

[20代前半・女性/カスタマーサポート] 【結果:最終面接を辞退】

質問

会社の意向とお客様の意向、どちらを取るか?

回答

まずはお客様に対して心情に寄り添う対応を心掛け、出来るだけ…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/法務] 【結果:一次面接で不採用】

質問

なぜ知的財産に興味を持ったのか。

回答

これまでの経歴から、なぜ知的財産に興味を持つようになったのかを…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・女性/コールセンタースタッフ] 【結果:内定を辞退】

質問

前の職場で接客は好きだったか?

回答

接客は好きでした。クレーム対応にも、お客様のご意向に添えるよう…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/技術関連職] 【結果:入社】

質問

座右の銘は何ですか?

回答

「粉骨砕身」でとにかく一生懸命頑張ることと…(口コミの続きとアドバイスを見る

ロート製薬の採用面接に向けて

ロート製薬の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「アットホームで穏やかな社風」を理解し、それに合致した行動がとれる人材であることをアピールする。

  • ロート製薬の経営戦略を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。

  • 競合他社についての理解を深め、「なぜロート製薬なのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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この記事の執筆者

大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。