日本精機の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
■選考は何次まで?
日本精機の選考プロセスですが、コーポレートサイトのキャリア採用情報によると、
- 同社指定の「キャリアシート」「職務経歴書」(Word形式)をダウンロード
- 記入後に採用担当宛に郵送
- 2〜3週間後に、メールにて書類選考の結果通知
- 複数回の面接および適性検査
以上を経て内定となります。
口コミを見ると、面接官は役員、部長、管理部門がおこない、キャリア採用に関しては人により面接回数が異なるとの報告が見られます。選考期間は1週間〜1ヶ月を要するようです。
現在の募集職種は、工程設計職、設備技術職、組み込みソフトウェア設計職の3種となり、いずれも応募資格として「大卒以上」「TOEICスコア400〜500以上」が求められます。必要経験、待遇、勤務地も異なりますので、募集要項をよく読み確認をしておきましょう。
なお採用サイトには、トップメッセージをはじめ、社員同士の座談会、教育研修の詳細、部活動紹介といった社内の情報が掲載されていますので、面接前に目を通して会社の雰囲気を感じ取っておくことをおすすめします。
■面接内容の傾向は?
志望動機や職歴など、基本的なことを質問される傾向にあり、「穏やかで丁寧な面接だった」との声が聞かれます。「問われたことに対し的確に回答ができているか」といったコミュニケーション能力も見られているので、落ち着いて自分の考えを述べられるよう、事前の準備が必要となります。
自動車やオートバイの部品製造をおこなうことから、「車やバイクに興味があるか?」という質問もされるので、興味がある人は部品について知識を広めておくとともに、今後の事業展開まで語れるようにしておく、そうでない場合は、「取引先に納めている車種は何か?」などを、あらかじめ調べておくとよいでしょう。どちらにしても、最低限取り扱う製品への知識は必須です。
同社はグローバルな視野を持って活躍できる人材を求めています。語学力に自信がある、海外勤務が夢である、といったことが大きなアピールポイントとなりますので、積極的に伝えていきましょう。語学研修制度もあるので、関心があれば面接時に聞くことも高評価の対象になるといえます。
日本精機の面接攻略法(面接対策)
■日本精機の中期経営方針を理解した上で自己分析をする
日本精機の面接を受ける前には、同社の「中期経営方針」をしっかりと理解しておくことが必要となります。この項では、最新の決算説明資料に記載されている情報から、今後どのような成長戦略を描いているかを見ていきます。
まず、下図のように「NEMS 433」との名称で経営ビジョンを掲げています。NEMSは「日本精機型EMS」の略称で、現在までに培われたEMSノウハウにより、一層の価値を提供し、成長を図るとしています。
現在公表されている連結決済では、前期比で売上収益・営業利益ともにマイナスとなっています。原因として「原価率の悪化」「設計開発費の増加」をあげており、アジア圏においては全体的な売上の減少もひとつの要因となっています。
下図は現在提示されている中期経営方針の中核となっており、これらを礎にしてビジネスを拡張していく方針です。
具体的には「既存事業の強化」「新規市場の開拓」と大きくふたつに分けられ、それらを前述した「NEMS 433」に組み込み、「HUD・部品事業の拡大」「競争力・開発能力の強化」へつなげるとしています。
中でもHUD部門に関しては、世界一のシェアを持っていることから、今後とも業務の大きな伸長を狙う計画です。まずは開発拠点の拡張に始まり、同時に技術面やコスト面での進化と見直しを図り、さらには小型・軽量化の実現による搭載車種の増加・普及を実行する施策に取り組んでいます。そして「ものづくり」の根幹である工場では「人を基準にし、無駄を省き生産性を上げる」という競争力強化への新たな組織体制構築が進んでいます。
自動車産業を取り巻く環境は、ここ数年で大きな変化を見せており、「CASE」に代表されるように、ITとの連携や自動運転化はますます進化を遂げることが予想されます。以上のことから、安定した業務といえど、変化を常に察知し、いかに俊敏な対応ができるかが重要であることが読み取れます。「変わりゆく状況に対し、自分が貢献できることを模索し、仕事をしていける」という意欲を見せるとともに、上述の中期経営方針を理解・自己分析に取り入れた上で、面接に臨みましょう。
■「なぜ日本精機に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
日本精機の面接では、「なぜ日本精機を選んだのか」という質問をされることがあります。これは面接官が「入社してからのビジョンを持っているのか」「現在までの経歴が当社の戦力となり得るのか」といった点だけではなく、「当社を本当に理解しているのか」を見定めているといえます。
業界や職種を把握するだけではなく、日本精機という企業の経営理念、中期経営方針を正確に理解した上で、競合として比較されやすい他社を知り、研究することも必要となります。対象として以下の企業をあげますので、研究の参考にしてみてください。
- 矢崎総業株式会社
- 株式会社デンソー
- 三菱電機株式会社
日本精機の採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通じて、日本精機の経営方針や求める人物像が見えてきたと思われます。面接の場では、企業理念を意識し、同社が求める「自ら率先して提案をし、将来を見据えた業務をおこなえる」人材だと印象づけられるようなエピソードをいくつか用意しておくとよいでしょう。
以下は、実際の面接の場で聞かれた内容です。これらに目を通し「こういった質問への最適な回答は?」「自分ならばどう答えるか?」など、シミュレーションしてみてください。
20代前半・女性/研究開発【結果:入社】
20代後半・男性/機械設計【結果:1次面接で不採用】
30代後半・男性/経理【結果:2次面接を辞退】
30代前半・男性/代理店営業【結果:内定を辞退】
日本精機の採用面接に向けて
日本精機の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「顧客の立場で価値のある製品提供、社会貢献」という社風を意識して、これにマッチした人材ということをアピールする。
- 日本精機の中期経営方針を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ日本精機か」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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