【面接対策】日本コカ・コーラの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】日本コカ・コーラの中途採用面接では何を聞かれるのか

飲料メーカー、シェアNo,1を誇る日本コカ・コーラ。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として評価されるので、事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。


コカ・コーラの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

社名にも用いられている炭酸飲料「コカ・コーラ」をはじめ、アクエリアスやジョージア、爽健美茶など多くのブランド商品を展開する日本コカ・コーラ。飲料業界を牽引するそのマーケティング力は世界中で認められ、飲料業界のトップ企業とも言われています。

日本コカ・コーラは、ザ コカ・コーラ カンパニーの日本法人として東京に拠点を置くものの、マネジメント層の多くが外国人で占められています。キャリア採用の応募条件にもある程度の英会話力は必須になりますが、出世においても英語でのコミュニケーションスキルは重要になるとの声が多々見られます。

そして米国流の合理的なタスクマネジメントや個人の裁量に基づく仕事管理が認められている点など、そのビジネススタイルは外資系ならでは。日々刺激のある職場でお互いの能力を高められる風土が根付いています。一方で、メンバーからの刺激を自分の仕事に活かすことができない人にとっては、その風土にマッチしないこともあるようです。

一昔前までは、会社での寝泊まり残業や休日出勤が当たり前のように行われていました。しかし現在では、後法改定や働き方改革など世の情勢に従い大幅な業務改善が実施され、クリーンな労働環境が整っています。結果としてポジションや部署にもよりますが、多くの従業員は20時頃に帰宅することができるようになり、ワークライフバランスの充実も図れるようになりました。

コカ・コーラのキャリア採用では、「世界トップレベルのマーケティング力を駆使し、世界中の人々が求める商品を国境や文化を越えて広める」社風にフィットする人材かどうかを見極められます。

選考は何次まで?

コカ・コーラは社員の定着率が高く勤続年数も長いため、キャリア採用の募集はポストが空いた場合のみです。認知度が高くブランド力もある同社には、キャリア採用が開始されると応募が殺到します。

選考のプロセスは、書類選考→面接(数回)→内定と一般的な流れですが、選考に1~2か月かかります。ハイレベルなライバルが多い上に長期間の選考になる場合が多いようです。また、1回1回の面接の内容も非常に濃いため、長期間立ち向かえる体力と気概が必要になります。

中途採用の募集条件は具体的には明記されていませんが、コーポレートサイトの学士・修士枠には、TOEICスコア700点程度の読み書きとスピーキング能力と記載があります。そのためキャリア採用の応募でも英語力は必須条件と言えるでしょう。

また新卒の採用実績は有名国公立が中心。キャリア採用においても学歴やキャリア実績が求められ、いかにレベルの高いライバルとの差別化をはかれるかがポイントです。

面接内容の傾向は?

コカ・コーラのキャリア採用では、競合他社と差別化をはかるような志望動機の作成、同社が採用したい人材に合った経歴を自己PRに落とむなどの事前準備が必要です。さらに志望動機・自己PRともに、突っ込みどころがないよう、しっかり整理をしておくようにしましょう。

ベーシックな質問に加え、答えにくい質問や採用後のビジョンを明確にする質問が多く、時には答えに詰まることもあるでしょう。経験・実績ともにレベルの高い社員が揃う同社の面接官は、頭がキレる方が多いため簡単なウソではすぐ見透かされていまいます。そのため、分からない場合は、素直に伝える方が得策。その上で、自分の伝えたいことを面接官の質問の意図に沿って明確に回答するようにしましょう。

さらに、「これまでの業務経験から、発揮されている強みは?」「外資イメージと実際のギャップがあった時はどうする?」など採用後のその人の働きを具体的にイメージする質疑が多数なされます。面接では内定をゴールに置くのではなく、あくまでも内定をスタートラインに置くスタンスを持つことが内定への鍵となります。

コカ・コーラの面接攻略法(面接対策)

コカ・コーラの「Coca-Cola Sustainability Report 2019」を理解した上で自己分析をする

コカ・コーラの面接を受ける上では「Coca-Cola Sustainability Report 2019」を読み込んでおくことが不可欠です。「Coca-Cola Sustainability Report 2019」ではガバナンスに関するマネジメントや持続可能な開発目標がまとめられています。

出典:コカ・コーラのサイトより

コカ・コーラでは、市場の環境変化に伴う販売数量・売上減少など収益に直結する課題に直面しています。そのため同社の最大のミッションは、低コストで最大利益を生み出す社内の抜本的な変革です。コストを徹底的に削除するだけではなく、ハイパフォーマンスを生み出せる組織構造やシステム作り、プロセスの設計などが求められています。

上図の通り、コカ・コーラの価値観の実現のために「リーダーシップ」「コラボレーション」「誠意」「情熱」「多様性」「クォリティ」の6つの項目をバランスよく満たす人材が求められます。そのため同社の面接では、ロジカルにPDCAをまわすことができる思考力のある人材、オペレーションにおいて高い水準を満たす隙のない緻密さを持つ人材であることを志望動機と交えてアピールすることがポイント。

とはいえ、仕事にストイックになりすぎないことも大切です。嗜好性の高い商品を軸としているコカ・コーラでは消費者に前向きでハッピーな気持ちを味わえるひとときを提供することもミッションの1つに含まれます。また外資系ということもあり、フランクなコミュニケーションやユーモアが溢れる風通しの良い社内にマッチする人間性なのかも同時に見極められます。

面接では着飾りすぎず、かつ自分の能力を最大限にアピールできるよう自己分析や経歴の棚卸をおこなうことが内定への鍵となるでしょう。

「なぜコカ・コーラに転職したいのか」を語るための他社研究も忘れずに

日本コカ・コーラの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜコカ・コーラか」というものがあります。面接官がこの質問を通して見極めているのは、「世界に通用する思考力を備えているか」「ハイレベルなパフォーマンスを展開できる人材か」という部分だけでなく、「本当に同社のことを理解しているのか」といったところです。 業界や職種を理解することはもちろん、コカ・コーラという企業についてしっかり理解する。
そのためには、競合となり得る他社の研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 株式会社伊藤園
  • サントリーホールディングス株式会社
  • カゴメ株式会社

コカ・コーラの採用面接で実際に聞かれた質問内容

コカ・コーラの採用面接を受ける前には、「Coca-Cola Sustainability Report 2019」に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。面接では、「世界トップレベルのマーケティング力を駆使して、世界中の人々が求める商品を国境や文化を越えて広める」社風を意識し、グローバル規模の視野を常に持ちながらロジカルに物事を考えられる人材であることをアピールしましょう。そのために、具体的な考えやさまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。 面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかり考えながら面接対策をしておきましょう。

40代前半男性/営業企画【結果:面接中止】

質問

外資のイメージと想像とギャップがあった際の対応

回答

組織マネジメントに関しては日系も外資も基本的には大差なく…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半男性/技術関連職【結果:入社】

質問

様々な経験があるが、その中で発揮されている強みは?

回答

心掛けていることとしては基礎研究の経験を生かし…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代後半女性/研究開発【結果:1次面接で不採用】

質問

あなたのアイデアからの製品で一番のイノベーションは?

回答

外資系の食品会社だったので、本国で出たイノベーションアイデアを…(口コミの続きとアドバイスを見る

コカ・コーラの採用面接に向けて

コカ・コーラの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「世界トップレベルのマーケティング力を駆使して、世界中の人々が求める商品を国境や文化を越えて広める」社風を意識して、これに合致したグローバル規模の視野を常に持ちながらロジカルに物事を考えられる人材であることを自分の言葉でアピールする。

  • 「Coca-Cola Sustainability Report 2019」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜコカ・コーラで働きたいのか」に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかり準備し、自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

経営コンサルティング会社で採用コンサルやデータ分析を行いながらライターとして活動中。得意分野はスタッフ採用と教育。