アミューズの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
サザンオールスターズ、福山雅治、Perfumeをはじめ、数多くのミュージシャンや俳優を擁するアミューズ。1977年の設立から40年、日本を代表する大手芸能事務所となりました。業務の内容も幅広く、アーティストの育成・マネージメント、映画・演劇の制作、音声、映像のソフトウェア企画・販売、レコーディングスタジオの経営など、多岐に渡ります。
実際に勤務する方の口コミを見ていきましょう。部署によってワークライフバランスはさまざまですが、芸能事務所という職業柄、「休日出勤は当然」「プライベートの時間が取れない」との声が聞かれます。この仕事が好きで、体力と忍耐力を持ち合わせていないと続かないといった意見や、海外進出を謳うも教育・研修制度の不備に不満を感じている人もいます。
一方では、「アーティストの人生に携われることへのやりがい」「コンサートや映像作品を頻繁に観られる」と、メディア業界ならではの口コミもあります。業務の手広さから、さまざまな分野にチャレンジする社風に魅力を感じる面もあるようです。裁量労働制により育児中の女性社員の時短勤務が可能であったり、海外の保養所や提携施設の利用できるなど、待遇や福利厚生の充実をあげる声も聞かれました。
社名の「アミューズ(amese)」は、英語で「楽しませる」の意。行動指針として「世界を彩る明日を創れ」と掲げる同社は、「先鋭的な感性を持ち、常識にとらわれず挑戦を続ける」「信念と情熱を持ち、課題を実行していける」という人材を求めています。採用面接では、このような社風に沿った人物であるかを見極められるといえるでしょう。
■選考は何次まで?
アミューズの選考プロセスを見ていきます。コーポレートサイトのキャリア採用情報によると、
- webにてエントリー
- 応募
- 書類選考
- 面接(複数回)
以上を経て内定となります。
口コミを見ていくと、面接官は役員、部長、管理部門、現場社員が担当し、キャリア採用に関しては「面接は2回」との意見が見受けられます。なお、選考期間は「非常に時間がかかった」という声が聞かれ、1〜3ヶ月以上かかる場合が多いようです。
現在の募集職種は「アーティストマネージャー」「ファンクラブ運営スタッフ」「アーティストグッズの企画・制作スタッフ」他、全9種になります。それぞれ業務内容や待遇、応募資格が異なりますので、募集職種を含めコーポレートサイトでの確認が必要です。
採用サイトには、求める人材、業務内容の詳細、社員同士の座談会など、社内の情報が多く掲載されていますので、面接前に目を通し雰囲気を感じ取るなどして、同社への理解を深めておきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接はフレンドリーな雰囲気で進行するという声が多く聞かれます。圧迫感などはなく、明るく柔らかな印象のようです。
志望動機はもちろん、「好きなアーティスト」や「どういった音楽が好きか」など、芸能関連特有の質問もあります。口コミを見ていくと「仕事に対しての意欲」を深く聞かれるようです。「当社でどんな仕事ができるか」「多忙な業務をこなしていけるか」との質問から、入社してからのビジョンとやる気を持ち合わせているかが見極められるようです。単に「芸能界という仕事に就いてみたかった」ではなく、自分がどういった未来像を持ってこの会社を志望したかを、明確に回答できるかが大切です。
また、「芸能」という分野はコミュニケーション能力が重要視されるため、人と話すこと、伝える力があること、そして明るい雰囲気を持ち合わせていることも大切なポイントとなります。職種にとらわれることなく、いかなる場合でも明朗で元気な対応をしていけるかが必須項目となるでしょう。
上記を踏まえた上で、次項ではアミューズの面接攻略法を紹介していきます。
アミューズの面接攻略法(面接対策)
■アミューズの「事業方針と戦略」を理解した上で自己分析をする
アミューズの面接を受ける前には、同社の「事業方針と戦略」をしっかりと理解しておくことが必要です。この項では、同社が今後どのような戦略を描いているかを元に、理解を深めた上で自己分析に繋げる方法を研究していきましょう。
同社の事業方針を見ていくと、これまでと同様に下図の4項目に重点を置くとしています。具体的には、
- 既存分野に加え、スポーツ選手などをマネージメントすることでの事業拡充
- 他社とのコラボレーションを実現することでの事業拡大
- バリューチェーンの内製化によるさらなる業務伸長
- 海外新規市場の開拓
となります。
まず「アーティストポートフォリオの拡充」を見ていきます。これは既存事業であるミュージシャンや俳優のマネージメント以外にも、スポーツ選手や劇団、小説家、映画監督など、エンターテインメントに関わる多くの人材に目を向け、新人の発掘や育成をしていくとの方針です。今後のさらなる事業展開に向け先見性を重視したこのような計画は、大手にしかできない効果的な戦略といえるでしょう。
次に「バリューチェーンの内製化」を見ていきます。これは、委託していた業務を自社関連で処理することで、生産スピードの向上やコスト削減を実現し、そこで培ったノウハウによって他社のコンテンツも取り扱い、売上アップに繋げていくとの計画です。自社の強みと弱みを理解した上で、新たな事業展開を試みる方針は、「先鋭的な人材を求めている」企業としての自負がうかがえます。
音楽業界は、インターネットでの楽曲配信などにより、かつての要であったCDの売上が大幅に下がっている状況です。「この先どのようなコンテンツが顧客のニーズに合致していくのか」「これからの未来に何が求められているのか」など、今後の状況を先取りした先鋭的な考えを持つことが課題となるでしょう。以上のことから、「常に変化する環境を意識し、先進的で常識にとらわれない考えを持ち、業務を遂行していける」という意欲で、面接に臨むことを心がけましょう。
■「なぜアミューズに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接では、「なぜアミューズか」という質問に対し明確な回答を求められます。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「当社で何をしていきたいのか」「今までのキャリアが業務でどのように発揮できるのか」といった点だけではなく、「本当に当社のことを理解しているのか」を見極められるといえます。
業界や職種理解にとどまらず、アミューズという企業の行動指針、事業方針と戦略をしっかりと把握した上で、競合の比較になる他社を知り、研究をしていきましょう。一例として以下の企業をピックアップしますので、研究の参考にしてみてください。
- エイベックス株式会社
- 株式会社ホリプロ
- 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
- 株式会社スターダストプロモーション
アミューズの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通じて、アミューズの行動指針や求める人物像が分かってきたと思われます。実際の面接では、同社の行動指針を意識し、求める人物像である「変わりゆく時代を意識し、先進的で常識にとらわれない考えを持ち業務にあたれる」人材だと印象づけられるようなエピソードをいくつか用意しておくとよいでしょう。
以下は、実際に面接を受けた方による質疑応答の内容です。これらに目を通し「このような質問にはどう答えたらよいか?」「自分が聞かれたら何と答える?」など、シミュレーションしてみてください。
20代後半・女性/人事【結果:2次面接を辞退】
40代前半・男性/企画営業【結果:内定を辞退】
30代後半・男性/財務【結果:結果待ち】
20代後半・女性/法務【結果:内定を辞退】
アミューズの採用面接に向けて
アミューズの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3項目です。
- 「世界を彩る明日を創れ」という社風を意識して、これにマッチした人材ということをアピールする。
- アミューズの「事業方針と戦略」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜアミューズか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。