日揮の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1928年設立の日揮は、2019年10月1日に日揮ホールディングス(以下、日揮)に変更されました。それに伴い、これまで手掛けてきた海外の各種プラント事業は、新設された日揮グローバルが担当。そして国内の各種プラント事業は、日揮プラントイノベーションと事業統合し新たなスタートを切った日揮が取り組みます。そのほか、日揮接触化成、日本ファインセラミックス、日本エヌ・ユー・エスといった主要グループ企業と連携して、総合エンジニアリングおよび機能素材製造事業を行っています。
特にメインの事業である総合エンジニアリングは、オイルとガスの分野で培ったノウハウを活かしインフラ分野へと領域を拡大。プロジェクト遂行実績は80か国、2万件以上にのぼります。このように、世界でさまざまなプロジェクトを手掛けるプロフェッショナル集団といえるでしょう。
口コミからは、「ドライ」「自由闊達」「風通しがよい」といった意見が多くみられました。そして「大きなプロジェクトや責任ある仕事を、比較的若手の段階から任される社風」に、やりがいを感じている人が多いようです。このような環境にマッチし、成果をだせる人材であると伝えられるように対策を進めましょう。
■選考は何次まで?
書類選考と3回の面接で構成されています。公式ホームページでは選考の詳細はオープンになっていませんが、口コミを参考に以下の内容であることが多いといえるでしょう。
まず、一次面接は人事担当者とのジョブマッチングが行われます。そして、二次面接は部長クラス4名程度が担当しており、比較的緊張感のある雰囲気のことが多いようです。三次面接は約4名の役員面接で、落ち着いた雰囲気で行われます。
日揮で現在募集中の職種は、財務経理・総務・障がい者スタッフです。日揮や日揮グローバルの求人についても確認することができ、海外インフラ営業や施工管理エンジニア、ケミカル営業、海外の空港における旅客ターミナル設計エンジニアなど非常に多くの職種を募集しています。日揮はもちろん、グループ会社へのエントリーフォームも設置されているため、職種や応募条件に関する情報収集からエントリーまで進めることが可能です。
■面接内容の傾向は?
面接内容は一般的な内容がほとんど。「志望理由」「入社して実現したいこと」「職務経歴や実績」「エンジニアリング業界の将来性」などについて、自身の考えをまとめておくことで対応可能といえるでしょう。
また、「これまでの業務や実績についてのプレゼンテーション」をする機会があったという口コミも複数よせられているので、アピールするべき実績を整理しておくことをおすすめします。もちろん、アピールするべき実績は、今後日揮ホールディングスでも活かせる内容でなければ意味がありません。たとえ業界や職種が違っても、活かせることはあるはずです。伝えるべき内容がずれないよう、自己分析とあわせて会社研究も必ず並行して行いましょう。
さらに、ポジションにもよりますが、中途採用の場合には「仕事やマネジメントに対する考え方」について問われることがほとんど。普段何気なく意識していることも、いざ質問されると答えられないこともあるでしょう。そのため、心がけていることを忘れないように言語化しておくとよいかもしれません。
日揮の面接攻略法(面接対策)
■日揮の新中期経営計画「Beyond the Horizon」を理解した上で自己分析をする
日揮の面接を受ける前に、新中期経営計画「Beyond the Horizon」を理解しておきましょう。
日揮グループは、新中期経営計画「Beyond the Horizon」として2016年度~2020年度の5か年の方針を掲げています。これは、前中期経営計画「NEW HORIZON 2015」から10年後となる2025年に「目指す企業体」となるために策定された成長戦略のファーストステージという位置づけです。
まず、2025年達成を目指しているのは「オイル&ガス」を中心とした「インフラ領域の拡大」。事業領域別の比率としては、オイル&ガス分野60%・インフラ分野20%・事業投資20%になることを目指しています。また、数値目標として掲げているのは、2020年度までに売上高1兆円以上、当期純利益600億以上です。
上記の目標を達成するための戦略として、マーケット拡大・プロジェクト遂行力強化・事業領域拡大・技術優位性追求による受注競争力強化の4つを掲げています。そのなかで注目したいのが「プロジェクト遂行力強化」です。実際に働く社員の口コミにも、プロジェクト遂行能力は社内で評価される基準として挙げられており、とても重要なスキルと判断されていることがわかります。つまり、これまでの経験において、プロジェクトを成功に導くために取り組んだことや、問題が発生したときの対処法・予防策についてなどエピソードがある方は、しっかりと説明できるよう準備しておきましょう。
■「なぜ日揮に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接で必ずといっていいほどよく聞かれる質問のひとつに「なぜ日揮ホールディングスなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいことは、「入社後なにをしたいのか」「経験やスキルをどのように活かしたい、活かせると考えているのか」など、本人の志向です。それと同時に、「募集しているポジションにマッチするかどうか」や、「業界や職種、会社についてどの程度理解しているのか」を見極めているといえます。
面接の前には、上記のような質問の意図を自分なりに想像し、考えを整理しておきましょう。また、会社理解を深めるにあたって、競合となる他社も含めた業界研究が不可欠です。具体的には、以下のような企業について調べておくとよいでしょう。
- 千代田化工建設株式会社
- 東洋エンジニアリング株式会社
- TechnipFMC
日揮の採用面接で実際に聞かれた質問内容
日揮ホールディングスが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。日揮ホールディングスの場合、「大きなプロジェクトや責任ある仕事を、比較的若手の段階から任される社風」といえます。このような環境において、プロジェクト遂行能力を発揮し活躍できる人材であると、具体的なエピソードをふまえ伝えることが大切です。また、中期経営計画や企業理念を理解したうえで、どのように貢献できるのかをまとめておきましょう。
以下では、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をすすめましょう。
[20代後半・男性/電気・通信設備施工管理] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・女性/プラント施工管理] 【結果:結果待ち】
[20代前半・男性/建築・設備関連職] 【結果:入社】
[20代前半・男性/建設コンサルタント] 【結果:二次を辞退】
日揮の採用面接に向けて
日揮の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。