SCSKの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
8000社以上(2020年1月現在)にIT関連サービスを支援するシステムインテグレーター(SIer)、SCSK。同社の前身、住商情報システムが独立系SIerのCSKを吸収合併し、2011年にSCSKとしてスタートしました。
当時社長に就任した中井戸信英氏(現RIZAP取締役会議長)は社員の過酷な労働環境の改革を断行。残業時間の削減に取り組みました。その施策は「残業を削減すれば残業代を特別ボーナスとして支給する」といったものや一斉休暇日の設定、会議のペーパーレス化、立ったままの会議など、現在の働き方改革でも見られる事例を先駆的におこなったものでした。徐々に成果はあらわれ、残業時間は減少しつつも営業利益は右肩上がりに上昇する好循環となりました。現在では働きやすさが評価されたワークライフ・バランスが実現された企業として、経済産業省・東京証券取引所の「健康経営銘柄」に2015年から6年連続で選定されるまでになっています。また、2017年度から4年連続で日本健康会議が発表する「健康経営優良法人(通称ホワイト500)」にも認定されています。
「女性はもちろん、男性でも育児休暇が取得できる」「本社にはマッサージルームやメディカルルームがある」「全社的に有給100%取得を目指している」「在宅勤務、時短、ベビーシッター補助などの制度が充実している」「社食のグラムデリでは野菜がたくさん摂れる」といった口コミが多く、福利厚生面も含めて働きやすい環境が整備されている様子がうかがえます。
このように働く環境が整備された同社の企業理念は、顧客や社会への使命が盛り込まれ、ともに働く仲間を尊重し、夢ある未来を創っていく、というものです。
顧客と社会に対して責任感を持ち、常に高い目標を掲げ、チームワークを発揮しながら誠実に行動していく。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
書類選考後、希望部署の部課長と人事担当者の一次面接を経て、希望部署、人事担当の各役員、人事担当者の最終面接の2~3回が標準的なプロセスとなっています。一次面接は適性と他部門のニーズを考慮し、複数の部門の課長職が面接する場合もあります。コーポレートサイトには、最終面接の際に適性検査もおこなわれるとの記載もあります。選考期間は2週間から1か月程度が目安です。
同社では技術系、営業系、スタッフ系のそれぞれで複数職種を募集しています。希望職種がない場合にはキャリア登録も可能です。登録しておき、経験・スキルがマッチすれば、面接オファーが届くのでエントリーしておくとよいでしょう。
技術系では「UIデザイナー」「DXアーキテクト」「DXエンジニア」など複数職種、営業系では「顧客向けDX(AI、IoT)関連案件営業職」「ITインフラ営業職」など、スタッフ系では「法務スタッフ」の募集がおこなわれています。職務内容、応募資格、勤務地の詳細はコーポレートサイトを参考にしてみましょう。
■面接内容の傾向は?
面接では、志望動機と希望職種と適性等についての確認がおこなわれ、希望職種の概要説明、質疑応答の順番で進みます。
質疑応答では、システムエンジニア志望者に対し「営業に配属されたらどうするか」という質問や、「3分間であなたに何ができるのか話してほしい」といった質問をされたという口コミが紹介されています。同社は「経営理念を理解し、実現に向けて行動できる」人物を求めていると推測できるため、経営理念を理解、研究し、どんな質問をされてもぶれない回答をあらかじめ用意しましょう。そして実際の面接では落ち着いて回答できるように準備しておきましょう。
SCSKの面接攻略法(面接対策)
■SCSKの中期経営計画を理解した上で自己分析をする
同社の面接を受ける上では、中期経営計画を理解しておくことが不可欠です。中期経営計画(2015年4月~2020年3月)は以下のとおりです。2020年4月以降の中期経営計画については、コーポレートサイトに掲載されるのを待ち、必ず確認しておきましょう。
同社では3つの基本戦略を推進し、経営基盤を強化することで成長戦略を実行し、高い収益成長を目指したいとしています。特に従来型のシステム開発や保守運用・サービスは、労働集約型ビジネスになっていることを問題視し徹底的に見直しました。そして、これまで蓄積してきたノウハウ・知的財産を最大限に活用し、業界標準的かつ汎用的な業務オペレーションとして提供(サービス提供型ビジネス)ことで、高収益で安定した事業体質への転換を図っています。
さらにデジタル社会のリーディングカンパニーとして、「デジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けた体制を強化」「お客様のビジネスに貢献するものづくり革新」「オープンイノベーションの推進」の3つの取組みを実行しています。
このような同社の中期経営計画を理解し、自己分析に結びつけ、どの場面でどのように活躍できるのか、具体的にアピールすることが重要です。
■「なぜSCSKに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜSCSKか」というものがあります。この質問を通して面接官が知りたいのは、志望動機はもちろんですが、「当社を本当に理解しているのか」といった観点からも尋ねています。そのためには明確に志望動機を伝える必要があります。
志望動機をはっきりさせるには、SCSKに関するさまざまな情報を収集・分析することはもとより、業界理解や職種理解の枠を超えた他社研究が重要です。他社研究をおこなうことによってSCSKという企業の輪郭がはっきりと見えてくるので同社への理解が深まるでしょう。以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
- TIS株式会社
- 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
- 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
- 株式会社野村総合研究所
SCSKの採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社が目指している方向性や、どういった人材が求められているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。
このように、SCSKの採用面接を受ける前には、成長戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「顧客と社会に対し責任感を持ち、常に高い目標を掲げ、チームワークを発揮しながら、誠実に行動していく」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[30代前半・男性/システムエンジニア] 【結果:入社】
[30代後半・男性/その他] 【結果:入社】
[20代後半・男性/カスタマーサポート] 【結果:入社】
[30代前半・男性/外相] 【結果:内定を辞退】
SCSKの採用面接に向けて
SCSKの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかり準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。