スクエニの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
スクウェア・エニックス・ホールディングス傘下のスクウェア・エニックス(以下、スクエニ)は、2003年にスクウェアとエニックスの合併により誕生したデジタルエンタテインメント企業です。ゲームソフトの開発・販売を主力とし、代表的なゲームタイトルに「ファイナルファンタジーシリーズ」や「ドラゴンクエストシリーズ」などがあります。
国民的ロールプレイングゲーム(RPG)を手がける同社社員から聞こえてくるのは、「有名なゲームに関わることができることが最大のやりがい」という声です。また、「瞬間最大風速でゲームが出来上がっていくことを体感できる」というように、そのスピード感に魅力を覚える社員も多数見受けられます。
スピード感あふれるゲーム開発の現場では、「タイトルの発売が近づくと、残業や休日出勤が多く発生する」ために健康面への影響を気にする人も。ただ、「社員の健康に対してはかなり気を遣っている会社」という口コミも見られ、社員の健康に配慮した社食は高い評価を得ているとのことです。
そんなスクエニの社風は、「カジュアル」や「フラット」という言葉で表現できそうです。口コミには、「職場の雰囲気は非常にカジュアルで一般的な企業のイメージとはかけ離れている」「カジュアルな服装でオッケー」「上司に対しては役職ではなく、さん付けで呼んでいる」「年が離れていてもフレンドリーな雰囲気で話ができる」といったコメントが並びます。また、「若い人が中心の企業」といった声も多く、若い人材が中心となって、クリエイティブな作品を生み出していることがうかがえます。
面接にあたっては、カジュアルかつフラットな社風の中で、どんなクリエイティビティを発揮できるのかを、これまでの経歴を整理したうえで語れるようにしておきましょう。
■選考は何次まで?
基本的な選考フローは、応募→書類選考→面接(2〜3回)です。
応募の際、アーティストであれば履歴書や職務経歴書のほかにポートフォリオの提出が求められるなど、職種によって必要となる書類が異なります。採用サイトで必ず確認をおこない、漏れなく提出できるようにしておきましょう。
現在同社では、アーティスト、エンジニア、編集者などコンテンツの最前線を担う職種から、法務担当やファシリティ企画担当といったバックオフィスを担う職種まで、数多くの職種で中途採用をおこなっています。雇用形態は社員・契約社員となっています。なお、希望する職種の募集がない場合には、キャリア登録をおこなうことでマッチング職種の紹介を受けられることがあります。これは特定の職種に限定せずに登録できるため、自分でも気づいていない適性や可能性を見つけられるというチャンスもあります。
■面接内容の傾向は?
第一に大切なのが、「入社後に何をやりたいのか」というビジョンです。この質問に対する回答で重要なのは、「会社に入りたい理由を自分の言葉で明確に語れること」だと、ある面接経験者は言います。面接本にあるような無難な回答ではなく、自分にしか語れないエピソードを交えて伝えると印象に残りやすいでしょう。
同社ならではの質問としては、「好きなゲームは?」「スクエニの製品をどう考えますか?」「いままでで一番感動したゲームとその理由」といったゲームに関するものも多いようです。この質問に関しては、率直かつ具体的に答えられるようにしたいところです。
また、複数の面接経験者が「協調性」や「コミニーケション能力」を重要な要素としてあげています。面接官によっては圧迫的な雰囲気での面接となることもあるようですが、その場合でも自分のペースを崩さず臨機応変に対応できるよう、事前の準備はしっかりとおこなってください。
スクエニの面接攻略法(面接対策)
■スクエニの中期戦略を理解したうえで自己分析をする
スクエニを擁するスクウェア・エニックス・ホールディングスでは、中期業績目標として、2021年3月期に売上高3000〜4000億円、営業利益400〜500億円を目指す考えです。そのための事業戦略として、「安定的継続収益の拡大」「新規IP向けの継続投資」の2つを掲げています。
具体的には、新規AAAタイトルを定期的にローンチし、タイトルポートフォリオの充実を図ります。また、収益をロングテール化するためにリピート販売を拡充させると同時に、既存有力IPの多面的展開によりユーザーエンゲージメントを向上させるとしています。以上のような施策を通じて、安定的な収益基盤を確立し、持続的な成長につなげる考えです。
さらに、持続的な成長の実現に向けて、新規IPに対しても積極的に投資をおこない、IPを拡充させていく方針です。
こうした戦略を遂行するにあたり、2019年4月1日付けでスクエニの組織体制の見直しを実施しました。これにより、業務の効率化、リソースの有効活用、ノウハウの共有化をおこない、収益力強化に注力できる環境を整備する考えです。
スクウェア・エニックス・ホールディングスの持続的成長に向けてスクエニの果たす役割は非常に大きいと言えます。同社に関わる戦略をしっかりと理解したうえで、自己分析に落とし込み、自己PRにつなげる必要があるでしょう。
■「なぜスクエニに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜスクエニなのか」というものがあります。
回答にあたって大切なのは、志望動機を掘り下げて明確にすることです。そのためには、スクエニに関するさまざまな情報を収集・分析することはもちろん、業界や職種への理解が非常に重要となります。競合他社を知ることで、提供するプロダクトの特徴はもちろん、組織文化や風土、目指す姿に違いがあることがわかるでしょう。そうした違いを明らかにしたうえで、「なぜスクエニなのか」という問いに対する自分の考えを語れるよう、競合他社の研究をしっかりとおこなってください。
ここでは、参考として以下の4社をご紹介します。
- 任天堂株式会社
- 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
- 株式会社セガゲームス
- 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
スクエニの採用面接で実際に聞かれた質問内容
スクエニが目指している方向性や、どういった人材が求められているのかが見えてきたのではないでしょうか。
同社では、ゲームなどのデジタルエンタテインメントを通じて、人々の幸福に貢献するという志を持てることが重要になります。その志に向けて、さまざまなアイデアを生み出し、クリエイティビティを発揮できる人材が必要とされているのです。同社のカジュアルかつフラットな社風の中で、そうした価値を提供できる人材であることを自分の言葉で語れるとよいでしょう。そのためには、具体的なエピソードを用意しておくことをおすすめします
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[30代後半・男性/プログラマ] 【結果:内定を辞退】
[20代後半・女性/総務] 【結果:入社】
[30代前半・男性/プログラマ] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・男性/社内SE] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/CGデザイナー] 【結果:入社】
スクエニの採用面接に向けて
スクエニの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- カジュアルかつフラットな社風の中で、どんなクリエイティビティを発揮できるのかを、これまでの経歴を整理したうえで語れるようしておく。
- スクウェア・エニックス・ホールディングスの中期業績目標ならびに戦略を理解し、これに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜスクエニなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。