ARMの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
アドバンテッジリスクマネジメント(以下、ARM)は、「企業に未来基準の元気を!」をミッションとし、メンタルヘルスケアや健康診断システムによる健康経営や従業員のモチベーションの向上を促進するサービスを提供しています。主要事業であるメンタリティマネジメント事業では、300万人超の導入実績を誇り、企業のメンタルヘルスケア市場においてトップシェアを獲得しています。
心身の健康と心理学に特化した専門家集団であること、これまで蓄積してきたビッグデータ活用によるコンサルティングが同社の強みであり、また働き方改革やストレスチェック義務化といった省庁の動きも後押しとなり、業績を伸ばしています。
そんな同社の口コミからは、「若手社員でも手をあげれば任せられるチャンスがある」「フラットで上下関係はあまり感じない」といった内容がみられ、ベンチャー企業らしい実力主義な社風が伺えます。また、24歳での課長登用といった抜擢人事、女性管理職比率が35%と国内平均の3倍の水準である実績から、年齢や性別にとらわれず活躍できる社風でもあると言えます。面接を通じて、このような社風にフィットして活躍できる人材かとどうかが見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
同社の採用選考は、書類選考の後に2〜3回の面接が行われるようです。担当する面接官は採用職種によって異なるため、興味関心に合わせた面接対策をおこなうように事前に確認しておくことをおすすめします。
また、同社の採用情報は、同社ホームページの中途採用情報に詳細が記載されています。2020年4月現在は、ITスペシャリストや企画職の募集を公開中で、採用枠が充足されたら募集は停止されます。こまめにホームページを確認し、自分の経験を活かせる職種が募集されているかを確認しましょう。
また、口コミによると、人材紹介会社経由での募集もあるようです。人材紹介会社との登録面談時に、同社の求人があるか確認しましょう。
■面接内容の傾向は?
同社の面接での質問は、志望動機や転職理由といったオーソドックスな内容が中心になっているようです。また、これまでの経歴における成功事例や具体的な実績についての質問もあり、面接官はこの質問によって、入社後に活躍できる人材かどうか・再現可能なスキル・経験があるかを確認しています。数字を用いて説得力のある回答ができるように、経験や実績と、そこから得た学びやスキルについて整理しておくと良いでしょう。
口コミによると、面接では同社について候補者から質問をする「逆質問」が約30分間おこなわれたという事例がありました。面接官は逆質問の内容から、同社やポジションへの興味関心度合いを測っています。事前にホームページや求人票の内容を確認し、福利厚生や事業概要といった内容ではなく、一歩踏み込んだ具体的な質問を多めに準備しておくことが重要です。
ARMの面接攻略法(面接対策)
■ARMの中期経営計画2020を理解した上で自己分析をする
ARMの面接を受ける前に、中期経営計画2020を理解しておきましょう。
同社が2018年に発表した中期経営計画2020では、メンタルヘルスケアや労務管理といった「健康経営・人材開発事業」と介護や育児、疾病と仕事の両立支援などをおこなう「両立支援事業」による企業の生産性向上が骨子となっています。また、人事データの管理・分析によるHRテック分野への進出や専門家のネットワーク強化といったことを今後の展開としています。
中期経営計画に加え、同社を取り巻く外部環境にも目を向けましょう。省庁の動きが同社の後押しになっていることは先述の通りですが、加えて雇用環境の変化も同社の成長にとってはプラスになるでしょう。具体的には、少子高齢化による労働人口の減少、人材の流動化、職場ストレス問題やダイバーシティの進展です。こういったトレンドにより、企業の人事部では既存社員の定着率向上や、メンタルヘルスの予防などが取り組むべき課題となっています。このようなトレンドは今後も継続し、同社のメンタルヘルスケアやモチベーション管理ツールなどのニーズも増えていくと考えられます。
同社の面接に臨む前に、中期経営計画2020の内容や事業の特徴、また外部環境についても情報収集をし、自己アピールにつなげて受け答えを想定しておきましょう。
■「なぜARMに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
同社の面接でよく聞かれる質問の一つに「なぜARMか」と志望動機を問うものがあります。面接官はこの質問を通じて、同社への興味関心度合いや、入社後の活躍に向けてイメージできているかどうかといったことを見極めています。
この質問に対して明確に回答するため、同社の事業内容や募集ポジションについて情報収集をするとともに、ニュースリリースやIR情報にも目を通し、併せて競合他社についても情報収集をおこなうことが重要です。具体的には、下記のような企業について調べておきましょう。
- 東京海上日動メディカルサービス株式会社
- 株式会社ヒューマネージ
- 株式会社ドクタートラスト
ARMの採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。同社は昨今注目を集めている社員のメンタルヘルスケアマネジメント事業を中心に、従業員が心身の健康を保ち働き続けることをサポートするサービスを展開しています。官公庁の後押しもあり堅調な成長をしていますが、一方で口コミからはベンチャー企業らしい実力主義でフラットな社風が伺えます。面接に臨む前に、同社の事業内容や中期経営計画を理解した上で、自己分析を行った上で、「同社の社風に合い、中・長期的に活躍できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代前半・男性/経営企画] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・女性/その他] 【結果:入社】
[30代後半・男性/ルートセールス] 【結果:二次を辞退】
ARMの採用面接に向けて
ARMの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 年齢や性別にとらわれず活躍できる、フラットで実力主義な社風にフィットして活躍できる人材であることをアピールする。
- 中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても情報収集をし、「なぜ同社なのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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