【面接対策】星野リゾートの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】星野リゾートの中途採用面接では何を聞かれるのか

国内の旅館やホテルの運営を手掛ける星野リゾートへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として評価されるので、事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。


星野リゾートの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

旅館やホテルの運営事業を主軸とする星野リゾート。1914年に長野県軽井沢に造られた温泉旅館からスタートした同社は、1991年に4代目の経営者として星野佳路氏が就任。競争戦略の理論をベースに今までの日本旅館にはないビジネスモデルを展開してきました。

北海道から沖縄まで全国のリゾート地を中心に旅館・ホテルの運営事業を展開。一方で近年では東京などの都心部にも進出、更には国外の開業を視野に入れた計画も進められています。星野リゾートならではのナレッジを活かした滞在提案や、地域性に特化した体験など、世界のニーズに合わせたサービスを伸展させています。このようにグローバル進出を目指す星野リゾートでは、海外進出に向けた新たな価値創造へ期待がかかるところです。

そんな星野リゾートでは、若手でも能力があれば裁量権が与えられます。昇給・昇格においては男女や新卒・キャリアの区別がなく、誰にでも平等にチャンスがあるという口コミが多く見られました。中でも自分の意見を主張できる方や、やる気をアピールできる方が出世していく傾向にあるようです。

業務においては、お客様と接するフロント業務・清掃・調理などはもちろん、現場の管理業務も含めた全ての業務を担うマルチタスク制が採用されています。また、一人ひとりが観光の意義を感じながら誇りを持って業務にあたる同社では、現場を中心にサービスを創り上げていくという風土が根付いています。そのため意見やアイディアは比較的通りやすいようです。良い案であれば現場に即反映され、お客様へのサービスに繋がった実感は、結果として従業員のやりがいにも繋がっているようです。

星野リゾートの選考では「今までの旅館・ホテル事業にはない、世界に通じるイノベーションを巻き起こす」そんな社風にフィットする人材かどうかを見極められます。

選考は何次まで?

星野リゾートのキャリア採用の選考プロセスは、適性検査→グループディスカッション→面接という流れになっています。面接は1回だけだったという方が多く、人事担当者と総支配人クラスが面接にあたります。グループディスカッションは東京本社行われることが大半ですが、遠方の場合は電話での面談をしてもらえるようです。

星野リゾートは担当業務を固定せず、従業員がどの業務もこなせるマルチタスク制を採用。そのため職種別採用ではなく、全国コースと施設限定コースと勤務エリアによってそれぞれ募集がなされています。

そして同社のキャリア採用は欠員が出た時のみ求人が出されます。コーポレートサイトにキャリア採用のセミナー情報が定期的に記載されるので、こまめにチェックすることをオススメします。またエージェント経由から応募をしたという方も多く、求人情報を確保できるルートをいくつか押さえておくことがポイントです。

面接内容の傾向は?

星野リゾートは積極的にキャリア採用を行っています。ホテル業界とは異なる経験を他業界で重ねてきたキャリア人材は、新しい視点や気づきを星野リゾートにもたらしチームを強くすると考えられています。異業種で独自のキャリアを積んできたメンバーは、星野リゾートへ入社の後、それぞれ魅力的な個性を発揮し数々のイノベーションを巻き起こしています。

そのため星野リゾートでは、入社後にどのような個性と価値を発揮できるのかを重点的に見極められます。面接官からも「将来はどのようなスタイルで仕事をしたいですか」「5年、10年後自分はどうなっているか。」など入社後のビジョンが問われます。自分が今まで積み上げたキャリアや能力に紐づけて回答できるよう、あらかじめ準備をしておくと安心です。

また内定に繋がった方は、自分のキャリアや経験の棚卸をしっかり行い、星野リゾートが求めている人材と結び付けて志望動機を創り上げている傾向がみられました。コーポレートサイトを隅々まで熟読することはもちろん、星野氏が執筆した書籍などにも目を通し、同社が求めている人材や同社の経営ビジョンについて理解することが内定への鍵となるでしょう。

星野リゾートの面接攻略法(面接対策)

星野リゾートの「経営戦略」を理解した上で自己分析をする

星野リゾートの面接を受ける上では最新の星野リゾート・リート投資法人の決算説明会資料を読み込んでおくことが不可欠です。執筆時の最新版である決算説明会資料(2019年1月29日開催)では下図の通りの運営予定と所有施設が一覧で記載されています。

星野リゾート・リート投資法人のサイトより

星野リゾートは経営と所有を分離したスタイルで事業を拡大してきました。その経営スタイルは今後も変えず、外資系の競合企業と対等に戦う力を付けた上でグローバル展開を進める計画がなされています。

国内においては軽井沢を中心としたリゾート地から東京などの都心部へと進路を拡充、さらに2022年の大阪を皮切りに関西にも展開を広げます。同社が日本の競合他社と一線を画し事業の拡大をし続けられるのには理由があります。それは地元のスタッフがその土地の文化を大切にしたおもてなしを提供するサービスを自ら考えることです。地域に貢献するそのスタイルは、重要な観光源として地元での地位を築き上げます。

そのため星野リゾートでは、新しいことに対してアイディアの発信ができる人材、地元と顧客のニーズをくみ上げ実現できる人材が求められています。加えて、世界を視野に入れた挑戦や創造もできる人材であることを、具体的なビジョンに落とし込みアピールするよう心がけましょう。

「なぜ星野リゾートに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

星野リゾートの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ星野リゾートか」というものがあります。面接官がこの質問を通して見極めているのは、「人や事業など多角的にマネジメントができる人材なのか」「これまでの旅館・ホテルの概念にとらわれず、新しい価値を創造できる人材なのか」という部分だけでなく、「本当に同社のことを理解しているのか」といったところです。

業界や職種を理解することはもちろん、星野リゾートという企業についてしっかり理解する。 そのためには、競合となり得る他社の研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 日本スターウッド・ホテル株式会社
  • 株式会社東横イン
  • アパグループ株式会社

星野リゾートの採用面接で実際に聞かれた質問内容

星野リゾートの採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。面接では、「今までの旅館・ホテル事業にはない、世界に通じるイノベーションを巻き起こす」社風を意識し、ホテル事業の強みを活かし地域性に特化したアイディア発信ができる人材であることをアピールしましょう。そのために、具体的な考えやさまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかり考えながら面接対策をしておきましょう。

20代後半男性/ホテルスタッフ【結果:結果待ち】

質問

5年、10年後自分はどうなっているか。

回答

「店舗責任者、もしくは総料理長になっている」…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代前半男性/企画営業【結果:内定】

質問

支配人になるつもりはありますか

回答

自分にその能力があると感じた時にはチャレンジしてみたいと考えます…(口コミの続きとアドバイスを見る

40代前半男性/販売促進【結果:1次面接で不採用】

質問

なぜ退職に至ったか、これからやりたい事など

回答

苦労した体験やそれを乗り越える為に努力したポイントについて話しました…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半女性/調理スタッフ【結果:内定】

質問

将来はどのようなスタイルで仕事をしたいですか?

回答

近い将来自分で一からやる店をしたいとかんがえています。…(口コミの続きとアドバイスを見る

星野リゾートの採用面接に向けて

星野リゾートの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「今までの旅館・ホテル事業にはない、世界に通じるイノベーションを巻き起こす」社風を意識して、これに合致したホテル事業の強みを活かし地域性に特化したアイディア発信ができる人材であることを自分の言葉でアピールする。

  • 経営戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜ星野リゾートで働きたいのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかり準備し、自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

事業部長クラスや本社部門など非公開のセグゼクティブ・ハイレイヤー求人、外資系や年収800万円以上のエンジニア・営業のハイクラス求人への転職を確実に成功させたい方はグローバルウェイ・エージェントがお手伝いします(登録フォームに飛びます)。費用は一切かかりません。よろしければぜひご相談ください。

グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。

「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

経営コンサルティング会社で採用コンサルやデータ分析を行いながらライターとして活動中。得意分野はスタッフ採用と教育。