JCBの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
5大国際クレジットカードブランドの一角をなすJBC。日本発としては唯一の国際ブランドホルダーであることに加え、イシュアー(カード発行事業)とアクワイアラー(加盟店事業)の2つの機能を有していることを強みとしています。また、2005年4月にサービスを開始した電子マネー「QUICPay」のユーザー数は1500万人を突破しました(2019年12月末時点)。
同社では自社ブランドに誇りを持つ社員が多く、それゆえに「自社ブランドのサービス向上に対しても各自熱心で、周りのやる気に触発されることが多々ある」「特に海外拠点に赴任している方達は自社ブランドに誇りを持ち、地道に活動している」という声が聞かれます。
仕事でもプライベートでも社員同士の仲が良く、風通しの良い社風が特徴です。「とにかく飲み会がすきな文化」「バーベキューや部署での旅行などのイベントも多い」「サークルのノリの人が多い」といった口コミが多数見られます。また、「新卒同期でかなり仲が良い」「内定者時代から旅行などに行く場合もある」という口コミも目立ち、「プロパー文化がとても強い」や「既存社員の仲が良いからこそ、中途入社は馴染まなければつらいと思う」という声もあります。
一方、「年功序列」や「人財育成制度が充実している」といった声からは人を大切に育てる文化がうかがえます。女性社員も多いことから、ライフイベントにかかわらず働き続ける環境が整っているようです。
総じて、社員同士の仲が良く、風通しの良い社風が特徴のJCB。面接ではこうした社風にフィットした人材であるかが見極められると同時に、JCBブランドを武器にダイナミックな挑戦ができる人材であるかが問われるでしょう。
■選考は何次まで?
キャリア採用ページの情報によると、書類選考を経て、面接(数回)とWEB適性検査がおこなわれます。エントリー方法については、メールで問い合わせてください。口コミ情報によると、応募から内定までの期間はおおむね1ヶ月程度のようです。なお、入社日は毎月1日となっており、内定後に会社側と相談のうえで決めることになります。
2020年4月現在、同社のキャリア採用(正社員)は転職エージェントを通じた募集が中心となっています。そのため、選考フローは多少異なる場合がありますので注意してください。
■面接内容の傾向は?
質問内容はオーソドックスなものが中心です。だからこそ、入念な自己分析と企業研究によって、自分のビジョンを見定める必要があると言えるでしょう。ある面接経験者は、「今までの経歴・やりたい事・(経験や能力を)どう活かせるのか・キャリアプランを論理立てて話すことができないと非常に厳しいと思う」と、当時を振り返ります。また、別の面接経験者は、「自己PRと絡ませながらここでしかできないキャリアビジョンを目指していること伝えましょう」とアドバイスしていますので、参考にしてみてください。
さらに、「しっかりと会社を調べていても会話の中で聞かれることが多いので、臨機応変に対応していくしかない」というコメントからは、コミュニケーション力や臨機応変な対応力を見られていることがうかがえます。「なにか質問はありますか?」という逆質問も多いということですので、あらかじめ質問したいポイントをまとめておくとよいかもしれません。
面接は和気あいあいとした雰囲気の場合が多いようですので、臆せず落ち着いて臨むとよいでしょう。
JCBの面接攻略法(面接対策)
■JCBの「Plan 2020」を理解したうえで自己分析をする
JCBでは、2017年度からの4ヶ年を「事業を強化ならびに進化させながら、新たな持続的成長の軌道に乗せる期間」と位置づけ、それを実現するための中期経営計画「Plan 2020」を策定しています。
「収益基盤の戦略的強化」「ビジネスの進化・変革への挑戦」「筋肉質な経営基盤の構築」を基本方針としながら、以下の5つの基本戦略を掲げています。
(1)キャッシュレス決済の推進による国内収益基盤の強化
(2)アジアを中心とする海外収益基盤の強化
(3)顧客起点でのビジネスデザインによる事業モデル・商品・サービスの進化
(4)ビジネスの進化を支える事務・ICT基盤の構築
(5)変化に対応できる強靭な態勢の構築
特に、「アジアを中心とする海外収益基盤の強化」では、海外カード会員数や加盟店ネットワークの拡大に向けて、経済成長の著しいインドネシア、タイ、ベトナムなどのASEAN諸国を中心に提携先の銀行を増やしていく方針です。また、次の成長市場として、ロシア、インドなどでの取り組みも加速させるとしています。
さらに、規模の拡大のみならず、質においても他の国際カードブランドとの差別化を図ります。そのために、加速するテクノロジーの進化もふまえたうえで、JCBならではの品質の高さを強みとしながら、国や地域に合わせたサービスを展開していく考えです。
面接にあたっては、これらの戦略が意味するところを理解し、自己分析に落とし込む必要があるでしょう。そのうえで、自分の経験やスキルをどう生かすことができるのかをアピールすることが大切です。
■「なぜJCBに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
選考を通じて聞かれる質問のひとつに「なぜJCBなのか」というものがあります。面接官はこの質問により、「入社への熱意」「社風にフィットした人材か」「経営計画に合致した人材か」といった点を判断しています。
同社の事業内容や経営計画などを理解するとともに、競合他社についても情報収集をおこなわなければなりません。それにより、事業についてはもちろん、組織文化や風土、目指す姿にそれぞれの違いがあることがわかるでしょう。クレジットカード会社が多数存在するなかで、「なぜJCBを選ぶのか」についての考えを明快に語れるように準備を進めてください。
- アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド
- 株式会社クレディセゾン
- 三井住友トラストクラブ株式会社
- 楽天カード株式会社
JCBの採用面接で実際に聞かれた質問内容
JCBが目指している方向性や求める人材像が見えてきたのではないでしょうか。
国内クレジットカードのパイオニアであるJCBでは、自社ブランドに対して誇りを持つ社員が多く、それが仕事に対するモチベーションにもつながっているといいます。面接では、JCBブランドの信頼感を武器に質の高いサービスを提供する意欲を伝えたいところです。また、中期経営計画の内容を理解し、決済市場にどんなイノベーションを生み出したいのかといった視点も重要になります。
「JBCブランドを武器にダイナミックな挑戦ができる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・女性/カウンターセールス] 【結果:入社】
[30代前半・男性/プロジェクトマネージャー ] 【結果:内定を辞退】
[30代後半・女性/営業事務・管理事務] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・男性/その他] 【結果:入社】
JCBの採用面接に向けて
JCBの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 風通しの良い社風の中で、JCBブランドを武器にダイナミックな挑戦ができる人材であることを熱意を持って伝える。
- 中期経営計画「Plan 2020」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても情報収集をし、「なぜJCBなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。