【面接対策】フルスピードの中途採用面接では何を聞かれるのか

2001年の創業のフルスピードは、ネットマーケティングとアドテクノロジーを柱とした事業を展開しています。グループビジョンに「ココロ∞（つなぐ）テクノロジー」を掲げ、人と人、人とサービス、サービスとサービスをつなげるハブとなることを目指しています。ミッションステートメントとなるのは、「顧客志向に徹する」「社員の成長が会社の成長を加速させる」「サービス品質の向上に絶え間なく取り組む」という3点です。

口コミには営業に関するコメントが目立ちます。内容は、「自分が営業したい企業に自由にアタックできる点がおもしろい」「営業としてやっていくために必要な経験やスキルを得られる」「いろいろな出会いが経験できる」といったポジティブなものが多いですが、なかには「それなりにしんどいため覚悟がいる」というものもあります。こうした口コミからも、ミッションステートメントにある「顧客志向」や「成長」を重視した会社であることがうかがえます。

仕事以外のイベントや飲み会も盛んなようで、「大学のサークルのよう」「楽しいことが好きな人には向いている」という声も。こうした明るく活気ある社風を、「完全なベンチャーで体育会系」と評する口コミも見られました。

面接では、同社のミッションステートメントにのっとった行動ができる人材であるかが問われます。活気ある社風のなかで、顧客志向に徹し、自らも高い成長意欲を持って仕事に取り組める人材であることを自分の言葉で伝えられるよう、準備をすすめましょう。

コーポレートサイトに選考フローに関する記載はありませんが、口コミ等によると、書類を提出してから2週間程度で、メール・電話・郵送のいずれかによる連絡があります。その後、2回程度の面接がおこなわれる流れです。入社時期に関しては応相談となっています。

2020年4月現在、各種コンサルティング職・各種エンジニア職で多数の中途採用を募集中です。しかし、希望する職種が採用ページに掲載されていない場合でも、応募は可能となっていますので、詳しくは採用ページで確認してください。なお、採用ページには社員インタビュー等も掲載されていますので、事前に必ず目を通しておきましょう。

「あなたにとって営業とは何か」「広告とは何か」「インターネットで何をしますか」というように、応募職種にかかわる自分なりの考えを詳しく聞かれる傾向にあります。この質問に答えるためには、企業研究をおこなったうえで、それを自分なりに言語化する必要があるでしょう。また、熱意を持って伝えることはもちろんですが、「会社への貢献度、メリットを伝えることも重要」という面接経験者からのアドバイスもあります。

そのほかには、「今までの仕事で自分の思考に影響を与えたことはあるか」といった、中途採用ならではの質問も。今一度、自分のキャリアを振り返り、仕事を通じて何を得たのかを整理してみるとよいでしょう。

同社では、求める人材像として「成長意欲の高い人」「誠意をもって対応できる人」「愛社精神を持って働きたい人」を挙げていますので、この3つを意識して自己分析をしてみてください。そして、それらの要素を持ちあわせていることを、具体的なエピソードを交えて伝えると印象に残りやすいでしょう。

面接にあたっては、フルスピードの今後の方向性を理解し、自分の経験やスキルをどう生かせるかを考える必要があります。ここでは、2019年6月に公表された同社の中期事業方針をご紹介します。

フルスピードグループでは、既存セグメントのさらなる成長と同時に、成長市場領域である海外展開や新規領域での事業開発に取り組むことで、新たな収益事業を創造するという成長シナリオを描いています。

その実現に向け、下図（2枚目）にあるような4つの分野における方針を示しました。

まず、主力のインターネットマーケティング事業やアドテクノロジー事業など、既存事業の拡販を推進していくとしています。一方で、新サービスの拡販体制の強化や、新たな成長の柱となりうる新規ビジネス領域の構築に向けて、営業体制の再編・増強や技術系人材の採用を強化。現在、同社がコンサルティング職やエンジニア職で多数の中途社員を募集しているのも、こうした戦略に基づいたものでしょう。

また、ブランディング広告がインターネットメディアへとシフトする流れを受け、ブランディング広告に特化した取り組みをおこない、「テクノロジー＆マーケティングカンパニー」としての取り組みを加速させるとしています。なかでも、成長著しい「ヘルスケア」「BtoB」「クロスボーダー」の3つの領域に注力し、新たな市場を創造していく考えです。

こうした戦略をしっかり理解したうえで自己分析に落とし込み、面接官の印象に残る自己PRにつなげていきましょう。

選考を通じて聞かれる質問のひとつに「なぜフルスピードなのか」というものがあります。面接官はこの質問により、「入社への熱意」「社風にフィットした人材か」「中期経営計画に合致した人材か」といった点を判断します。

この質問に答えるためには、同社の事業内容や中期経営計画などを理解するとともに、競合他社についても情報収集をおこなう必要があります。事業についてはもちろん、組織文化や風土、目指す姿にそれぞれ違いがあることがわかるでしょう。

例えば、以下のような企業について情報収集をおこない理解を深めておいてください。そして、「なぜフルスピードを選ぶのか」について、自信を持って語れるよう準備を進めましょう。

• 株式会社オプトホールディング
• バリューコマース株式会社
• 株式会社アドウェイズ
• 株式会社サイバーエージェント

フルスピードが目指している方向性や、求める人材像が具体的に見えてきたのではないでしょうか。

デジタル領域において、顧客志向のコンサルティング営業を大切にするフルスピード。自分のチャレンジや裁量しだいで、仕事に対する大きなやりがいや面白みを得られる環境が用意されています。そんな同社の社員に求められるのは、失敗も成長のチャンスに変え、自らの成長を会社の成長につなげていけるような高い成長意欲です。失敗を乗り越えた経験や、そこからの学びについて具体的に語れるエピソードがあれば、説得力のあるアピール要素となるでしょう。

ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどう答えるか、自分なりにシミュレーションしながら面接対策をおこなってください。

採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 活気ある社風のなかで、顧客志向に徹し、自らも高い成長意欲を持って仕事に取り組める人材であることを伝える。


• 中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をおこない自己PRにつなげる。


• 競合他社についても研究し、「なぜフルスピードか」に対する答えを明確にしておく。