コロワイドの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
「挑戦で世界の食文化を変える」という経営スタンスをもとに、飲食業界を牽引するコロワイド。牛角、甘太郎、かっぱ寿司など多くの有名飲食チェーンを多角的に展開する同社では、積極的にM&A戦略を推進。顧客満足度向上と利益増収のあくなき追求を目指します。さらに同一エリアや同一ビル・フロア内で多様な業態を出店する多業態ドミナント戦略やバックヤード業務のすべての機能を自社でまかなうマーチャンダイジング戦略などフレキシブルに画策を打ち出し、世界をベースに戦える基盤を築き上げています。
また『お互い違うからこそ、尊重しあい、お互い違うからこそ、高めあえる。』という企業風土が根付く同社では、個性と経験を最大限に活かし活躍できる多種多様な職種を設けています。将来的にはその人の特性や能力に沿った、店長、料理長、製造管理者、バイヤー、マーケターなど幹部候補や管理職としてのキャリアを築くことができます。キャリアの道はそれぞれの部門で分かれているので、目先の内定だけにこだわらず、長期視点を持ちながら将来の方向性を定めた上で応募するようにしましょう。
現場では、飲食事業ならではの労働時間の問題が不満としてあがっているようです。「自分しか対応できない仕事が多く、公休を消化するだけでも大変」「残業時間が多い」「1日の拘束時間が長い」といった口コミも散見され、早急な改善が求められています。同社としても労働基準法に則った取り組みを模索し、働きやすい環境を提供できるよう改善を進めています。しかし社員の実力や店舗売上、営業時間の違いなどの問題もあり、全店で共通した一段の進境が示されるまでには時間がかかりそうです。
一方で、多彩な研修とポジション提供により、経験と成長をサポートするコロワイドでは、従業員を大切にしたいという思いから作られた人材マネジメント制度によって、一人ひとりの”やる気”を応援しています。店舗やプロジェクトなどを任される責任感とプレッシャーはあるものの、自分の成長を肌で感じられる喜びはコロワイドならではでしょう。
そんなコロワイドのキャリア採用では、「お客様の期待に応えるための挑戦を繰り返し、社員全員一人ひとりが知恵を絞り、決断を重ねその答えを導き出す」という社風に合う人柄かどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
コロワイドのキャリア採用は窓口が広く、コーポレートサイトにも専用のページがあります。事前に概要を知ることができるため、応募を検討している方は最初に一読することをお勧めします。選考プロセスは、エントリー→一次選考→二次選考の流れで実施されます。1週間ほどで結果が分かるスピーディーな選考のため、準備不足だったということがないよう、計画を立てて選考に臨みましょう。
一次選考は店長やSVクラス、製造部門では部門責任者が面接にあたります。二次選考は役員クラスとの面接です。担当する選考官によって面接の雰囲気が大きく異なるようです。「和やかな雰囲気で進んだ」という方もいれば、「かなりのダメ出しをされた」という方も。どんなシーンでも臆せず、自分の意見を堂々と伝えられるよう、意識しておくことがポイントです。
■面接内容の傾向は?
コロワイドは『社員は、財産』という考え方を根幹に、苦楽をともにする仲間として文化を共有する企業です。そのため過去の経験や実績よりも、人柄重視で選考が進められる傾向があります。メンバーを大切にできる人柄なのか、まわりを巻き込みイノベーションを起こせる人材なのか、その人の人となりを見極められます。
内定につながった方は、自分がどういう人物なのかを綿密に分析し、自己PRと絡めたエピソードを事前に準備しています。さらにどんなシーンでも怯まず、自分の考えや意見を伝えたいという気概をアピールできると面接官の印象にも残りやすく、内定につながる可能性が高まるでしょう。
コロワイドの面接攻略法(面接対策)
■コロワイドの「飛躍2019 - 中期経営計画(2019-2021)」を理解した上で自己分析をする
コロワイドの面接を受ける上では、中期経営計画を読み込み、同社の経営ビジョンを理解しておくことが大切です。これまでに築き上げた事業基盤をベースに、大きく飛躍しさらなる成長ステージへと進むべく、下図の戦略が描かれています。
今回の中期経営計画では、中期(5年)・短期(3年)の視点でそれぞれのミッションが策定されています。短期ミッションでは、「若者のアルコール離れ」や「飲み会の減少」の影響を受け、横這いが続く居酒屋市場の改革が中心になっています。消費者のニーズに合わせ、総合型居酒屋から専門型居酒屋へモデルチェンジを行い、業態再生を図り収益力向上を目指します。またフレッシュネスバーガーを中心としたファーストフード業態では、ベーカリー・パスタ・スイーツなど業態の幅を広げた上で出店パターンを多様化し、店舗数を増やす試みが進められています。
中期ミッションでは、レストラン・居酒屋業態のM&A戦略を中心とするシェア率の拡充、新規出店による海外事業拡大が掲げられています。両ミッションに共通して課題となるのは、組織的な事業運営体制の再構築。その取り組みに向け、次世代経営人材の採用・育成が早急に求められています。そのため同社では、マネジメント能力、経験・実績を備えた即戦力となり得る人材の採用、インバウンドに対応する海外人材の登用が強化されています。
このようなコロワイドの経営ビジョンや採用背景を理解し、採用の際には重要視される人柄とともに、同社にとって即戦力となる人材であることをアピールするようにしてみましょう。
■「なぜコロワイドに転職したいのか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
コロワイドの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ当社なのか」というものがあります。面接ではこの質問を通して「コロワイドの理念・社風に共感しているか」「自分らしさを強みとし、コロワイドで最大限に発揮できる人材なのか」を見極められます。そのため、競合しやすい他社についても研究し「なぜコロワイドなのか」についてはっきり答えられるよう、明確な回答を準備しておきましょう。
そのために、飲食という業界や職種について理解することはもちろん、競合となり得る他の飲食チェーン店を展開する企業の戦略や経営スタンスを把握し、知見を広げておくことは不可欠です。以下は日本の飲食業界において、多数の飲食ブランドを独自の手法で展開・運営する企業です。それぞれの強みや違いを理解しておくことをオススメします。
- 株式会社すかいらーくホールディングス
- 株式会社モンテローザ
- ワタミ株式会社
コロワイドの採用面接で実際に聞かれた質問内容
コロワイドの採用面接を受ける前には、中期経営計画(2019-2021)に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「お客様の期待に応えるための挑戦を繰り返し、社員全員一人ひとりが知恵を絞り、決断を重ねその答えを導き出す」という社風を踏まえ、コロワイドの経営ビジョンや採用背景を理解し、自分の強みを発揮したいと考えるモチベーションの高い人材であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。コロワイドでは質問を通し、応募者がどのような人なのかを深掘る質問が中心です。これらの質問を参考に、自分ならどう答えるか考えながら面接対策をおこないましょう。
[10代後半・男性/調理スタッフ] 【結果:面接中止】
[30代後半・男性/店長] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・男性/店長] 【結果:内定を辞退】
コロワイドの採用面接に向けて
コロワイドの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として押さえるべきポイントは、以下の4つ。中でも同社が求める人物像を理解しておくことは不可欠です。事前にコーポレートサイト内のキャリア採用ページや社員インタビューに目を通し、同社がどんな人を求めているのか把握しておきましょう。
- 人柄や人となりを重要視するコロワイドでは、社員インタビューに目を通し、どんな人が働いているか会社の雰囲気をつかんでおく。
- 「お客様の期待に応えるための挑戦を繰り返し、社員全員一人ひとりが知恵を絞り、決断を重ねその答えを導き出す」という社風を理解して、これに合致した人材であるとアピールする。
- 「飛躍2019 - 中期経営計画(2019-2021)」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合となり得る企業の経営スタイルや経営計画の違いを明確にし、「なぜコロワイドか」に対する答えを準備しておく。
これらについて事前に準備しておくことにより、同社についての理解がより深まります。そして面接当日は面接対策から知り得た、同社が求める人物像に沿う人材であることを、自分の言葉・考えをもとに存分にPRしましょう。
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経営コンサルティング会社で採用コンサルやデータ分析を行いながらライターとして活動中。得意分野はスタッフ採用と教育。