【面接対策】グンゼの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】グンゼの中途採用面接では何を聞かれるのか

インナーウエアやレッグウエア販売などのアパレル事業を中心におこなうグンゼへの転職。中途採用面接では新卒採用の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を問われるほか、書類からは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、共に働く仲間として多角的に評価されるので、入りたい会社に合った対策をしましょう。


グンゼの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

グンゼは1896年に京都で「郡是製絲株式会社」として創業し、120年以上続く老舗企業です。本社は大阪で、東京に支社があります。アパレル事業の印象が強い同社ですが、現在は3つのフィールドで事業を展開しています。

「アパレル事業」は生糸産業からはじまった同社の主力事業です。インナーウエアやレッグウエア、またさまざまな用途に用いられる繊維資材を開発・販売しています。

「機能ソリューション事業」は、ストッキング製品のパッケージの開発をきっかけに、プラスチックフィルム事業へと発展したものです。食料品や日用品を包むプラスチックフィルム、医療の現場で活躍する縫合糸や人工真皮、さらには電子部品など、多様な場所でグンゼの技術が活用されています。

「ライフクリエイト事業」では人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の工場を目指し、スポーツクラブの運営、緑化事業商、業デベロッパー事業などをおこなっています。

コーポレートサイトに掲載されている代表取締役社長である廣地厚氏のあいさつには、「『ここちよい商品・サービス』『人々のQOLの向上に貢献する商品・サービス』を提供することにより社会に貢献する」とあります。

同社の3つの事業を総合的に見てみると、同社は顧客のQOLの向上を軸に活動していることがわかるでしょう。

同社の口コミには「業績が悪化している」「将来性が心配」といった声が散見されます。たしかに同社の業績は2015年度に一度大きく落ち込みましたが、そこから2018年3月現在まで漸増しています。これは、同社の手がける領域は生活に不可欠なものであり、ある程度安定した需要が望めるからでしょう。

グンゼ 業績・財務情報より

「『ここちよい商品・サービス』『人々のQOLの向上に貢献する商品・サービス』を提供することにより社会に貢献する」。採用面接においては、こうした社風に馴染み、この会社で働き続けることができる人材かどうかを見極められます。

選考は何次まで?

現在同社では、「プラスチックフィルムの製品開発・生産技術」「プラスチックフィルム工場の電気設備保全」にて中途採用をおこなっています。いずれも滋賀県の工場での勤務になります。それぞれ「メーカーで新製品開発、既存製品の生産性向上の業務経験5年以上」「PLC(シーケンサ等)の改造による生産設備、ユーティリティ設備の改善経験5年以上」という必須条件がありますので、確認しておいてください。

「営業」「企画・マーケティング」「管理・スタッフ」などの職種で募集が出ることもありますので、同社の中途採用サイトをこまめにチェックしてみるといいかもしれません。

選考プロセスについてサイトに記載はありませんが、まずは採用サイト上の各職種ページから応募します。口コミによると、その後2回の面接がおこなわれます。1次面接から2次面接、結果の通知まで10日ほどだったという人もおり、選考はスピーディーに進むようです。

面接内容の傾向は?

面接では意外な質問をされることは少なく、「志望動機」「過去の経験」「入社後のビジョン」などを中心に問われます。社員には和やかな性格の人が多いようですが、そのような社風が現れているのか、面接の雰囲気も明るい様子です。中には、見た目について冗談交じりにつっこまれ、緊張がほぐれたという人も見受けられました。

同社のコーポレートサイトには、「こんなところに!グンゼ」や「グンゼの歴史」といった広報用のコンテンツも掲載されています。これらを読み込み、沿革や経営理念と絡めて、同社に共感できる点を話せるようにしておきましょう。

とくに研究職などの専門職では実務経験が必須であることが多いため、前職における実績をまとめておいてください。履歴書・職務経歴書に実績をこと細かに記載し、面接の場で補足する方法も有効です。

グンゼの面接攻略法(面接対策)

グンゼの中期経営計画「CAN 20」を理解した上で自己分析をする

グンゼの面接を受けるにあたっては、同社の中期経営計画「CAN 20」を理解しておくことが必要です。この中期経営計画ではフェーズを2つに分けており、2020年度は第2フェーズ(2017年度~2020年度)の最終年度となっています。

同社は第1フェーズにおいて、メディカル事業の売上高 1.7倍、アパレル事業の営業利益 1.8倍といった業績をあげました。これに追随できるよう、3つの基本戦略を提示しています。

(1)セグメント事業戦略
メディカル事業について、継続的な成長を目指します。またフィルム事業の再構築や、社外とのコラボレーションも進める考えです。

アパレル事業においては、国内・海外ECシステムの整備などによる新規販路・売場の拡大、インナーウエア・レッグウエアのさらなる開発により成長を加速させるとしています。

(2)新規事業創出
健康・医療事業を拡大させていく「ナイチンゲールプロジェクト」や新規事業戦略である「エジソンプロジェクト」などを計画しています。

グンゼ 中期経営計画より

(3)経営基盤強化
生産性130%アップを目標に、生産効率を追求し競争力を向上させたい考えです。またこれからの時代のライフスタイルに対応できるよう、CSRや働き方改革にも力を入れていきます。

同社では、既存の事業での利益を伸ばしながらも、さまざまな新事業に着手しています。さらには社会に「ここちよさ」を提供するという観点から、社員自体の労働環境も整備していく方針です。中途採用においては「変革と挑戦を恐れず、自身のQOLも大切にしながら働ける」人材が求められているでしょう。

「なぜグンゼに転職したいのか」の明確化には他社研究も忘れずに

面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜグンゼなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「同社の事業に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。

業界や職種の枠を超えてグンゼという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜグンゼなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とグンゼとの違いを調べてみてください。

  • 東洋紡株式会社
  • ユニチカ株式会社
  • アツギ株式会社

グンゼの採用面接で実際に聞かれた質問内容

グンゼの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。

このように、グンゼの採用面接を受ける前には、前職での経験を振り返り自己分析をおこなうことや、他社研究を踏まえ志望動機を整理することが大切です。そして面接の場では、「『ここちよい商品・サービス』『人々のQOLの向上に貢献する商品・サービス』を提供することにより社会に貢献する」という社風を意識して、「変革と挑戦を恐れず、自身のQOLも大切にしながら働ける」人材であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことをおすすめします。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、事前にシミュレーションしておき、実際の面接の際に慌てないようにしましょう。

[30代後半・女性/商品企画] 【結果:入社】

質問

志望動機、過去の経験

回答

イラストレーターなどが使えるかなどの、仕事に関わる内容がほとんど…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:内定を辞退】

質問

長所と短所はどこか

回答

行動力があるのが長所である反面、計画性が足りず後々苦労することが…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・女性/企画営業] 【結果:最終面接で不採用】

質問

志望動機と退職理由

回答

募集職種に魅力を感じ、またやりがいに共感したから。退職理由は…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代後半・男性/海外営業] 【結果:内定を辞退】

質問

入社後の展望

回答

自分の場合はセールス実績があったのでとにかく予算を達成すること、新規…(口コミの続きとアドバイスを見る

グンゼの採用面接に向けて

グンゼの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「『ここちよい商品・サービス』『人々のQOLの向上に貢献する商品・サービス』を提供することにより社会に貢献する」という社風の中で、「変革と挑戦を恐れず、自身のQOLも大切にしながら働ける」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。

  • グンゼの中期経営計画「CAN 20」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜグンゼなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、当日は落ち着いて理路整然と話し、能力をアピールできるよう心がけましょう。

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この記事の執筆者

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