JFEエンジニアリングの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
JFEグループのエンジニアリング事業を担うJFEエンジニアリング。2003年4月に日本鋼管(NKK)と川崎製鉄のエンジニアリング部門の統合により生まれた同社は、100年以上の歴史を持つ技術を融合・進化させてきました。世界をリードする「総合エンジニアリングカンパニー」を目指し、社会や産業のインフラとなる商品やサービスを提供しています。
統合以前からの歴史を持つ大企業のため、口コミからは「古い体質の会社」という声が聞かれます。しかし、最近では徐々に変化も見られ、意欲さえあれば性別に関係なく仕事に取り組める環境や、ワークライフバランスを重視した風土が築かれつつあるようです。中途採用で入社する社員には、外の環境で培った価値観や考え方を組織に持ち込み、古い体質に風穴を開ける役割が期待されていると言えるでしょう。
仕事面では、「インフラ整備を通じ地域の発展に貢献できているという実感がある」「エンジアリングの仕事はスケールが大きく、責任も生じる」といったコメントが見られ、人々の生活基盤を構築するスケールの大きい仕事に多くの人がやりがいを感じていることがわかります。海外で仕事をするチャンスも多く、本人の意欲次第でチャレンジの幅が広がるのも魅力のひとつです。また、大手企業ということもあり、福利厚生に対する満足度も高くなっています。
面接で採用側が見極めたいポイントは、これまで受け継がれてきた組織の良い面を大事にしつつ、新たな風を吹き込める人材かという点です。前職での成果や培った経験を具体的に話せるよう、さまざまなエピソードを用意して臨みましょう。
■選考は何次まで?
基本的な選考フローは以下のとおりです。
1. エントリーフォームからの応募
2. 書類選考
3. 人事および募集部門による面接(2〜3回程度)
4. 内定
5. 入社
書類選考の結果が出るのは2〜3週間後です。通過して面接に進む際に、正式な履歴書・職務経歴書を提出します。最終面接後は、合否にかかわらず連絡が届くことになっています。
2020年4月現在、「事務・管理系」「営業系」「IT・システムエンジニア・開発・運用系」「機械・電気・電子系」「建築・設備・土木・工事系」における数多くの職種で中途採用をおこなっています。また、転職時期や募集職種が合わない等の理由ですぐに応募できない人を対象とした「キャリア登録制度」も設けられています。これは、登録者の要望や経験を考慮の上、適した求人が発生した場合に個別に案内を受け取れる制度です。詳しくは、同社の中途採用サイトで確認してください。
■面接内容の傾向は?
一般的な質問が中心となります。「転職理由」「志望動機」「入社後にやりたいこと」といった質問に対する答えは、あらかじめ整理しておきましょう。履歴書の内容に沿った質問も多いので、履歴書や職務経歴書に書いたことについては、深堀りされても答えられるように準備しておきたいところです。口コミには、「一次面接では自己PRのプレゼンテーションが求められ、紙ベースか、パワーポイントで作成したデータの提出を求められる」という情報もありました。
部署や職種によっては海外勤務の可否についての意思確認もあります。自分のキャリアビジョンや家族の状況なども踏まえた上で、クリアに答えられるようにしてください。
また、面接ではコミュニケーション力や人柄を見られる傾向にあります。同社の社風も意識しながら、「この人と一緒に働きたい」と思われるような気持ちの良いコミュニケーションを心がけましょう。
JFEエンジニアリングの面接攻略法(面接対策)
■JFEエンジニアリングの中長期戦略を理解した上で自己分析をする
JFEグループでは、2018~2020年度を対象とした第6次中期経営計画を策定し、持続的な成長に向けた取り組みをおこなっています。
ここでは、JFEエンジニアリングにかかわる「エンジニアリング事業」の戦略を読み解いていきます。
テーマは「運営型事業の拡大、プロジェクト管理強化による収益力の向上」です。
その実現に向けた主要な施策として、「運営型事業の拡大」「新商品の開発と拡販」「海外事業の収益化」「生産性の向上と働き方改革」の4つを掲げました。特に、海外事業に関しては、廃棄物発電・水処理プラント・橋梁といった優位性を持つ分野を中心に現地化を加速させ、グローバルエンジニアリング体制を強化する方針です。その上で、地域特性に応じた戦略を通じ、受注拡大と収益化につなげるとしています。
人事・採用戦略は、こうした経営戦略に基づくものです。したがって、現在同社でおこなわれている中途採用も、戦略遂行に向けて即戦力となる人材を投入するための募集であることが考えられます。面接にあたっては、中期経営計画をしっかりと理解し、自分の経験やスキルをどの領域で生かすことができるのかを意欲的に伝えることが大切です。
■「なぜJFEエンジニアリングに転職したいのか」の明確化には他社研究を
選考を通じて聞かれる質問のひとつに「なぜJFEエンジニアリングなのか」というものがあります。面接官はこの質問により、「入社への熱意」「社風にフィットした人材か」「これからのJFEエンジニアリングの方向性に合致した人材か」といった点を判断します。
この質問に答えるためには、同社の事業内容や中期経営計画などを理解するとともに、同業他社についても情報収集をおこなう必要があります。事業についてはもちろん、組織文化や風土、目指す姿にそれぞれ違いがあることがわかるでしょう。
例えば、以下のような企業について情報収集をおこない、理解を深めておいてください。そして、「なぜJFEエンジニアリングで働きたいのか」について、自信をもって語れるよう準備をすすめましょう。
- 日鉄エンジニアリング株式会社
- 日揮ホールディングス株式会社
- 東洋エンジニアリング株式会社
- 千代田化工建設株式会社
JFEエンジニアリングの採用面接で実際に聞かれた質問内容
JFEエンジニアリングが目指している方向性や、どういう人材が求められているのかが見えてきたのではないでしょうか。
日本鋼管(NKK)と川崎製鉄のエンジニアリング部門の統合により生まれたJFEエンジニアリング。統合前からの歴史を持つ大企業であるがゆえに、社風には保守的な部分が残っているといいます。一方で、変化の兆しも見られ、中途社員には組織風土に新たな風を吹き込む役割が期待されています。これまでに培ったきたものの見方や考え方を自信を持って伝えられるよう、さまざまなエピソードを用意しておくとよいでしょう。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介していきます。ぜひ、自分に置き換えて、面接のシミュレーションをおこなってみてください。
[30代前半・男性/設備設計] 【結果:入社】
[20代後半・男性/施工管理] 【結果:最終面接で不採用】
[20代後半・男性/設備関連職] 【結果:三次面接を辞退】
[10代後半・男性/技術関連職] 【結果:入社】
JFEエンジニアリングの採用面接に向けて
JFEエンジニアリングの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 大企業の保守的な体質に新しい風を吹き込める人材であることを、これまでの経験をもとに具体的に伝える。
- JFEグループ第6次中期経営計画を理解し、それに沿った自己分析をおこなって自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜJFEエンジニアリングか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。