日本NCRの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1884年、世界初のキャッシュ・レジスターを世に送り出した米国NCR社。その日本法人である日本NCRは1920年に設立され、今年創立100周年を迎えました。POSレジやセルフレジをはじめとした流通ソリューション、コールセンター向けソリューション、銀行向けローン自動審査システム、税公金セルフ収納機などを手がけています。
レジや金融サービスにおいて世界的地位を築く同社の社員からは、「流通小売り大手や有名銀行でソリューションが採用されているので、会社の誇りとやりがいを感じる」という声があがっています。
さらに口コミからは、「日系企業にはあまりない、風通しのよさがある」「基本的に仕事は個人に任されているため、割と自由な風潮」など、外資系特有の個人を尊重する社風が伝わってきます。ダイバーシティ&インクルージョンに対しても先進的で、性別や国籍などにとらわれない人材活用を進めています。そのため、「女性は男性と比較されることなく働ける環境」「実力があれば女性管理職は十分可能」といった声が多いのが印象的です。社内においては英語が使われる場面も多く、「英語に対してアレルギーのある方だときついかもしれません」という声も。一方で、報酬体系に関しては日本的なようで、「外資系でPay for Performanceといいつつも、日本特有の年功序列が著しく反映されている」という口コミがありました。
こうした社風にフィットするかどうかは、応募者・採用者双方にとって重要なポイントとなります。「ダイバーシティを重視し、個人を尊重する社風」を理解した上で、面接に臨んでください。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトに選考フローに関する記載はありませんが、口コミ情報によると、書類審査後に3回程度面接がおこなわれるのが一般的です。一次面接の後に、適性検査を受けたという口コミもありました。
担当する面接官は、一次面接では人事担当者、二次面接では現場マネジャーや部長クラス、三次面接ではさらに上の役職となる場合が多くなっています。ある面接経験者の場合、三次面接での面接官は米国本社の役員だったそうです。
現在、プロジェクトマネジャーやアプリケーションエンジニアなど、複数の職種で中途採用をおこなっています。求められる資質やスキルは職種によって異なりますので、コーポレートサイトで詳細を確認してください。同社の案件を扱うエージェントもあるので、相談をしてみるのもよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
「志望動機」「転職理由」「今後の展望」については、具体的かつ論理的に語れるように準備をすすめる必要があります。これまでのキャリア、会社の方向性、業界の可能性などさまざまな観点から整理し、前向きな転職であることをアピールできるとよいでしょう。
職種ごとの質問も想定しておく必要があります。たとえば、技術者の場合には開発力について細かく聞かれることが予想されますので、自分のスキルをわかりやすく伝えられるように整理しておくとよいでしょう。営業や客先に出向くSEの場合には、専門知識に加えて、コミュニケーション力が求めらることを前提に準備を進める必要があります。
また、多くの面接経験者がコメントしているのが「英語力」についてです。「外資はある程度の英語は身につけてないといけないのを痛感しました」というように、英語力を問われる場面が想定されますので、対策しておくことをおすすめします。
日本NCRの面接攻略法(面接対策)
■日本NCRのShared Values(シェアードバリュー)を理解した上で自己分析をする
日本NCRには6つのShared Values(シェアードバリュー)があります。
Shared Valuesとは、ミッションやビジョンといった、組織の存在意義や目指す姿を総称したものであり、組織の最も基本的かつ重要な考え方です。そのため、入社を考えている場合には、これに対する理解が不可欠です。以下の6つのShared Valuesは、同社が求める人材像を具体的に示したものであるともいえます。
「高い誠実性を持って行動し、他人やチームを尊重しながら、顧客への貢献を第一に考えることができること」、そして「確実に目標を達成し、常に新しいものを追求する姿勢を忘れずに、正しいことをおこなう勇気を持っていること」が望まれます。この要素をしっかりと自己分析に落とし込み、印象に残る自己PRへとつなげましょう。
■「なぜ日本NCRに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
中途面接にあたっては、「なぜ日本NCRか」という質問に対する回答を明確にしておくことが重要です。
国内の情報通信市場には、外資系も含めて多数のベンダーが存在し、それぞれに事業の特徴があります。そのなかで、同社ならではの特徴や強み・弱みを分析するためには、他社との比較が不可欠です。他社研究をおこなうことで、事業の特徴だけでなく、社風や組織制度などにも違いがあることがわかるでしょう。
他社研究の方法としては、自分なりの軸で業界マップを作ってみることもおすすめです。その上で、それぞれの事業規模や特徴をつかめば、同社のポジショニングや独自性がより鮮明に見えてくることでしょう。ここでは、3社を挙げておきますので、研究の参考にしてください。
- 富士通株式会社
- 東芝テック株式会社
- 株式会社寺岡精工
日本NCRの採用面接で実際に聞かれた質問内容
日本NCRの目指す方向性や必要としている人材像が見えてきたのではないでしょうか。
日本NCRは、多様性や個人を尊重する外資系らしい社風が特徴です。その一方で、日本において100年の歴史を持つことから、日本企業らしい側面も持っています。こうした組織風土を理解して、そのなかで自分の力を最大限発揮できることを伝えたいところです。そのためには、企業について研究を重ねるとともに、自身のキャリアやプライベートで得た経験や知識、また将来の展望などをていねいに整理しておく必要があります。面接でどのような質問をされても臆さぬよう、さまざまなエピソードを準備し、シミュレーションしておくことをおすすめします。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介しますので、面接準備の参考にしてください。
[20代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:入社】
[40代前半・男性/経理] 【結果:最終面接を辞退】
[20代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:最終面接で不採用】
[20代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:結果待ち】
日本NCRの採用面接に向けて
日本NCRの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- ダイバーシティや個人を尊重する外資系らしい社風を理解し、これに合致した行動や仕事の進め方ができる人材であることをアピールする。
- 6つのShared Values(シェアードバリュー)を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜ日本NCRか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。