ツクイの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
デイサービスや訪問介護サービスなどの在宅介護サービス、介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン」やグループホームの運営といった居住系介護サービスを中心に、事業を展開するツクイ。その事業所は全国47都道府県で650か所以上、利用者数は約7万7000人にのぼります。そのほか、介護用品の通信販売、グループ会社であるツクイスタッフにて介護・医療に特化した人材サービス事業、ツクイキャピタルにて福祉車両・福祉用具のリース事業もおこなうなど、あらゆる側面から介護にかかわるプロフェッショナルといえます。
そんな同社は2019年に創業50周年を迎えたことを機に、「今ある未来の、その先へ。」というブランドメッセージを定めました。このメッセージには、利用者や社員も含め、同社にかかわる全ての人が、未来に希望を持ちながら前進できるようにという想いが込められています。
今ある未来の、その先へ。
今後のツクイのあり方として現在の介護事業を要としながら、
事業領域を積極的に広げていく強い意志があることを表します。
また、ツクイに関わる全ての人が自らの未来に希望を持ち、
前進していく様子を併せて表現しています。
そんな同社では、実際に多くの社員が職場環境に満足しながら働いているようです。社員からの口コミには、「『ありがとう』と言われることでやりがいを感じられる」「社員同士の仲がよく、風通しのよい職場」といったものが多くあります。スタッフには女性が多く、小さな子どもを持つ人も少なくありません。そのため子育てに理解があり、産休・育休の取得や時短勤務も可能。また、急に休みたい場合でもスタッフ同士が協力し、問題なく休めるようなので安心です。
「介護のプロ企業の一員として、自身も希望を持ちながら前進していく」。採用面接においては、こうした社風に馴染み、この会社で働き続けることができそうか見極められます。
■選考は何次まで?
同社では、北海道から沖縄県まで、全国の事業所で正社員を募集しています。職種は「ケアクルー(介護職員)」「看護職員」「生活相談員」など介護に直接かかわるものから、「ケアドライバー(送迎職員)」「事務職員」など現場を間接的に支えるものまでさまざま。通勤しやすい範囲内で、希望の職種が募集されているかチェックしてみましょう。
いずれの職種でも、まずはツクイ コーポレートサイト内の採用ページより応募します。その後は採用担当者から折り返し連絡がありますので、面接日程などを調整してください。
採用ページに選考フローについての記載はありませんが、口コミによると、書類選考の後は現場管理者による一次面接、エリア管理者による二次面接があり、内定という流れで進みます。しかし、同社ではさまざまな職種を募集しているため、場合によってはこのフローどおりに進まないことが考えられます。気になる人は、事前に採用担当者に確認しておくとよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
面接の雰囲気については、明るい社風の同社らしくフレンドリーで「雑談に近い形式だった」という口コミが見られます。入社した人が「笑顔でコミュニケーションができた」と語っていることから、同社は、利用者と常に明るくコミュニケーションがとれる人材を求めているとわかります。
また、「自分は介護職に向いていると思うか」「なぜ以前の職場を退職したか」などの質問によって、応募者と介護業界とのミスマッチを防ごうとしています。これは、社員も含めて「ツクイに関わる全ての人が自らの未来に希望を持つ」という理念を反映したものです。面接時は、明るく前向きに回答するよう心がけてください。
さらに同社では、「管理職・役員になるつもりはあるか」といった質問をされるように、将来的に中核を担う人材を求めているという節もあります。このような質問に対しては明確に「はい」と答え、ツクイという企業、ひいては介護業界を支えたいという想いを見せましょう。
ツクイの面接攻略法(面接対策)
■「ツクイビジョン2025」と第二次中期経営計画を理解した上で自己分析をする
ツクイの面接を受けるにあたっては、同社の「ツクイビジョン2025」と、その実現に向けた第二次中期経営計画を理解しておくことが必要です。
ツクイでは、団塊の世代が75歳以上となり、日本の福祉・介護事業が大きな転換点を迎えるといわれる2025年に向け、進むべき方向性と取り組むべき課題を設定しています。それを「ツクイビジョン2025」と呼び、具体的に以下の3つの方針を掲げました。
・デイサービスで圧倒的No.1の地位を盤石化
・ツクイの考える地域包括ケアの確立
・従業員の幸せの実現
同社は、この「ツクイビジョン2025」の実現に向け、2024年3月期までを3つのステージに分けています。2019年3月期~2021年3月期は「第二次中期経営計画」を実行中です。
今ステージのテーマは「地域戦略による力強い成長」です。「地域サービスづくり」「地域連携拠点づくり」「地域人財づくり」「全社基盤の改革」という4点により、安定した成長と収益を実現すると示しています。現在同社では、地域ごとのニーズに沿ったソリューションを提案し、それぞれ多様なサービス形態での進出を図っています。それを支える役割として、現場組織の改編や業務フローの改善など「全社基盤の改革」にも取り組んでいるのです。
実際に現場で介護に携わる社員は、地域の特色を理解し、そこに寄り添ったサービスの提供が求められます。一方、事務職などバックヤードで動く社員は、全社員が効率よく仕事を遂行できるように改善していく力が必要でしょう。自身が希望する職種では何が求められているか、同社の戦略と関連づけて洗い出してください。
■「なぜツクイに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜツクイなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「介護業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。
業界や職種の枠を超えてツクイという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜツクイなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とツクイとの違いを調べてみてください。
- 株式会社ニチイ学館
- 株式会社ベネッセスタイルケア
- SOMPOケア株式会社
ツクイの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ツクイの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。このように、ツクイの採用面接を受ける前には、前職での経験を振り返り自己分析をおこなうことや、他社研究を踏まえ志望動機を整理することが大切です。
そして面接の場では、「介護のプロ企業の一員として、自身も希望を持ちながら前進していく」という社風を意識して、「現場で働く人は地域ごとに合ったサービスを提供でき、バックで働く人は全社改革を推進できる」という人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことが望ましいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、事前にシミュレーションしておき、実際の面接の際に落ち着いて話せるようにしましょう。
[20代前半・男性/介護・ケア関連職] 【結果:入社】
[20代後半・男性/ホテルスタッフ] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:面接中止】
[20代前半・女性/介護・ケア関連職] 【結果:内定を辞退】
ツクイの採用面接に向けて
ツクイの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、当日は落ち着いて理路整然と話し、能力をアピールできるよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。