サッポロビールの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
サッポロビールの歴史は長く、1876年に「開拓使麦酒醸造所」として札幌で開業をスタートしたのが起源となります。その後会社合併や分割などを経て、2003年に現在の「サッポロビール株式会社」が誕生しました。サッポロやヱビスビールをはじめ、ワインや洋酒などの数多くの商品を手掛けており、北米やアジアを中心とした海外においても事業を展開しています。特にアメリカでは日本製ビールの売上シェアが25年以上トップ、2011年にはベトナムに工場を設立するなど、今後のグローバル事業にも大いに期待が持てます。
そんな同社はほとんどが新卒入社のため中途入社の割合は多くはないですが、自社ブランドへの愛が強く、まじめで穏やかな社員が多いという声が多く見受けられました。
また同業他社と比べ社員の人数が少なく、「少数精鋭」で会社が成り立っています。そのため仕事範囲が幅広く、自ら考え提案することが求められるので、やりがいのあるポジションが多いようです。
平均年収は同業他社よりは低めですが、福利厚生や社内研修などは充実しています。キャリア実現に向けた研修をはじめ、社外の研修にも寛容で自身のスキルアップを後押ししてくれるでしょう。またワークライフバランスにも力を入れており、2017年には厚生労働省から「プラチナくるみん」という、子育て支援におけるトップレベル企業として認定されました。有給や育休も男女問わず取得しやすい社風だといえます。
既存のブランド商品を大切にし、自ら考え提案する。会社とともに自身のさらなる成長を目指せる。こうした社風にフィットする人材であるかが採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社ホームページには選考について詳細な情報の記載はありませんが、口コミによると、面接は合計で3~4回おこなわれることが多いようです。選考期間は2週間~1か月ほどとなっています。
また同社は新卒入社が多いため、中途で採用されるにはその分野での経験やスキルが必須となります。募集が出る数もそう多くはないため、自分の経歴が活かせるポジションでの応募の機会を逃さないよう、採用ページは定期的にチェックしておきましょう。
2020年5月現在、ホームページでは、「知的財産(技術)担当者」の募集が掲載されています。こちらは該当業務の先導経験が必須、3年以上の実務経験者を優遇するなど詳しい条件についても掲載されておりますので、詳細はサイトで確認してみてください。
■面接内容の傾向は?
そんなサッポロビールの面接は、終始穏やかな雰囲気でおこなわれるという口コミが多く見受けられました。質問は一般的な内容が多く、志望動機や転職理由、同社で実現したいことなどです。自分の言葉でしっかりアピールできようよう、事前にまとめておくとよいでしょう。
またこれまでの経験やスキルについては詳しく質問されるようですので、面接官にわかりやすく伝えられるよう整理しておく必要があります。仕事をするうえで工夫した点やその過程など、かなり掘り下げて聞かれることもあるようです。自ら考え提案する風土が根付いているため、積極的に考え、行動を起こし、どのような成果で何が得られたかなど、具体的なエピソードと織り交ぜて答えられるようにしておきましょう。
サッポロビールの面接攻略法(面接対策)
■サッポロビールの長期経営ビジョン「SPEED150」を理解した上で自己分析をする
サッポロビールの面接を受けるにあたって、事前にグループ全体の長期経営ビジョン「SPEED150」を理解しておく必要があります。
サッポログループは2026年に創業150周年となります。そのためブランド強化やグループのさらなる成長をめざし、中心事業である「酒」「食」「飲」を軸に、スピード感を持って活動するという目標を打ち出しました。また同時に、以下3つの成長戦略テーマを掲げています。
直接サッポロビールが関わるのは1と3となります。1はグループ全体の"成長の源泉"であるビール事業のブランド力を強化するとともに、ワイン事業をさらに発展させ収益力をさらにアップさせること。3は世界の市場を把握・分析し、既存の事業を強化するとともに新たに開拓、グローバル規模での商品・サービスの展開を目指す。
上記のテーマに沿って、周りと協力し尽力できる人材が求められます。
また同時に、お客様や取引先などをはじめとする、すべてのステークホルダーと積極的に情報交換やコミュニケーションをはかり、信頼関係の強化を目標としています。
同社への入社を目指す場合にはこれらの経営ビジョンへの理解が不可欠です。これまでの同社のブランドや伝統やステークホルダーを大切にし、グローバル社会に展開するためさらなる成長を目指す。面接ではこうした人物像に似合った人材であると、これまでの経験や実績と紐づけてアピールできるよう整理しておきましょう。
■「なぜサッポロビールに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
サッポロビールの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ当社なのか」というものがあります。面接ではこの質問を通して「この会社についてどの程度理解しているか」や「経営理念に基づいた仕事ができるか」などが見極められます。
そのため応募者は業界や職種の把握はもちろんのこと、他社の経営戦略や理念などをしっかりチェックしておく必要があります。そのうえでサッポロビールだからこそできる仕事や、これまでの経験をどう活かせるかを明確にしておくと良いでしょう。
同業他社については具体的に、以下のような企業を中心に調べることをおすすめします。
- キリンビール株式会社
- アサヒビール株式会社
- サントリーホールディングス株式会社
サッポロビールの採用面接で実際に聞かれた質問内容
サッポロビールが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。同社で面接を受ける前には、経営理念や経営戦略をしっかり把握し、それに基づいた自己PRができるよう志望動機を整理しておく必要があります。そして面接の場では、これまでの経験や実績を深く聞かれる傾向が強いため、どう考え、どのようなプロセスでどんな結果だったかなど、具体的なエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:最終面接で不採用】
[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/研究開発] 【結果:一次面接で不採用】
サッポロビールの採用面接に向けて
サッポロビールの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「既存のブランドや商品を大切にする」社風を理解し、グローバル社会に対応していくため会社とともにさらなる成長を目指せる人材であることをアピールする。
- サッポログループ全体の目標である、長期経営ビジョン「SPEED150」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、なぜ「サッポロビールか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。