ヴィレッジヴァンガードの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1986年、現会長が名古屋に書籍と雑貨を扱う店を開業。1998年に代表店となる下北沢店をオープンさせたことをきっかけに、現在のヴィレッジヴァンガードコーポレーション(以下、ヴィレッジヴァンガード)を確立しました。書籍以外にも食品、雑貨、ファッショングッズなど、見ているだけでも楽しめる商品を販売する同社は、「遊べる本屋」をキーワードに若者から絶大なる支持を受け続けています。
近年では、ショッピングセンターへ出店するなど精力的に店舗拡大をおこない、2019年にはフランチャイズ8店舗を含め358店舗を展開しています。口コミによると「売り場づくりにやりがいがある」「自分の店を経営するような経験ができる」「好きなものに囲まれた職場」など、楽しんで仕事をしている様子がうかがえます。現在、店長全員がアルバイトからのスタートであることからも分かるように、ヴィレッジヴァンガードを愛する気持ちが、会社の拡大と業績の維持に大きく貢献しているといえるでしょう。
一方で「報酬が少ない」「査定制度の内容が明確ではない」「突然の転勤が多い」「結婚や子育てには厳しい環境」など、労働環境や収入に対する改善を求める声も多数存在します。しかしながら「毎日大変だけど楽しい」「残業に苦を感じない」「いつか店を出したい人には一番の環境」など、不満をあげつつも得られる楽しさや面白みは、かけがえのないもののようです。
同社は2019年まで企業理念を定めていませんでしたが、創業以来、行動規範だけは守り続けてきました。「ワクワクする専門店集団を作り上げる」という言葉には、型にはまることなく常に先頭を走り続けるという思いが込められています。「自分で考え、自ら行動し、すべての人にワクワクを提供し続ける」社風を理解し、店のために情熱と愛情を注げる人材だということをアピールしましょう。
■選考は何次まで?
中途採用に関しては、コーポレートサイトの求人情報に記載されています。2020年6月現在、店舗社員(店長・マネージャー候補)、オンライン事業の企画営業にて募集がおこなわれています。勤務地はそれぞれ神奈川県横浜市にある本社もしくは店舗です。店舗社員の募集は随時更新されますので、希望店舗の掲載がない場合はこまめにチェックしましょう。また、同社の中途採用の求人情報は転職サイトに掲載されることはほとんどありませんので、必ずコーポレートサイトを確認してください。
選考フローは、書類選考通過後に2回の面接の機会が用意されています。一次面接では勤務する店舗の上司ら複数名と、二次面接では社長や役員らとおこなわれます。どの面接官もスーツは着ておらず、非常にアットホームな雰囲気で、堅苦しい質問はほとんどありません。ただし、一次面接は店舗によって雰囲気や内容が全く異なるので、どんな質問にも回答できるよう、さまざまなエピソードを用意しておきましょう。
■面接内容の傾向は?
同社の選考では筆記試験はなく、面接は終始和やかな雰囲気でおこなわれます。口コミによると「好きな音楽は?」「好きな食べ物は?」「今ハマっているものは?」など、その人の趣味思考や人柄に関する質問を多くされます。「アルバイト面接のようだった」という口コミもあり、型にはまらない経営スタイルの同社では、一般的な社員面接を想定しない方がよいでしょう。
中には「好きな商品は?」「当社で購入した商品は?」などの質問もされるため、面接の前に近隣の店舗をいくつか訪問し、実際に商品を手に取ってみるとよいでしょう。また、店ではディズプレイやポップ制作などにも携わるため、字や絵を書くことに自信がある人は積極的にアピールすると好印象を与えやすいようです。
このように同社の面接ではあまり身構えることなく、自分の好きなものや同社が好きだという思いを素直に伝えることが大切です。ただし、「残業時間の長さに耐えられるか」「どのくらいシフトに入れるか?」「体力に自信はあるか?」など、ハードな労働環境をうかがわせる質問もされるようです。いかにやる気と店への愛情があるかを伝えられるよう、しっかりと準備をしましょう。
ヴィレッジヴァンガードの面接攻略法(面接対策)
■ヴィレッジヴァンガードの「経営戦略」と「存在理由」を理解した上で自己分析をする
採用面接を受けるにあたり、同社の「経営戦略」と「存在理由」について理解しておきましょう。
同社が2020年5月期に掲げていた取組み目標は「イベントの強化」「VV企画商品販売の強化 」の2つです。「イベントの強化」では、人気アニメとのコラボレーション企画や、空き店舗などに突如出現するポップアップストアの出店などに注力。「VV企画商品販売の強化 」では、SNSで注目されているクリエイターとのコラボレーショングッズや、他店では手に入らないレア商品を販売。このように限定商品や同社でしか入手できない商品の開発・販売を積極的におこなうことで、ブランド価値を高めていったのです。
また、2020年5月期には創業以来初めての企業理念である「存在理由」を定めました。「独創的な空間を提供し続ける、ワン・アンド・オンリー」をモットーに、各店舗に店づくりから仕入れまでを一任。あえて個人商店のような意識を持たせ競わせることで、個性ある店づくりと品揃えを実現し、お客様がワクワクできる空間を提供できるのです。
お客様に楽しんでもうためには、まず従業員が楽しみながら仕事をすることが大切です。面接の際には、同社の経営戦略と存在理由をしっかりと理解し、新しいことに挑戦し続ける野心と、店の成長と発展に貢献できる人材であることをアピールしましょう。
■「なぜヴィレッジヴァンガードに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接の際には、必ずといっていいほど「なぜヴィレッジヴァンガードを志望するのか」という質問をされます。この質問には、単に志望動機を確認するためでなく、「当社をどこまで理解しているのか」「この人は当社で何をやりたいのか」「店づくりにいかに貢献してくれるのか」などを見ようとする意図があるのです。
同社のこだわりと独自の経営スタイルを理解するためには、他社との比較が重要となります。以下に、他社研究の参考となる競合3社をあげましたので、ぜひ参考にしてください。
- 株式会社東急ハンズ
- 株式会社ドン・キホーテ
- 株式会社スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー
ヴィレッジヴァンガードの採用面接で実際に聞かれた質問内容
他社研究により、同社に対する理解が深まってきたのではないでしょうか。面接を受けるにあたり、独自の経営スタイルを有する同社の考え方に、どれだけ共感できるかが重要なポイントとなります。お客様にワクワクする時間を提供できるよう、常に新しいことに挑戦する意欲ある人材だということをアピールするために、さまざまなエピソードを準備しておきましょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分ならどのように答えるかシミュレーションしながら、しっかりと面接対策をおこないましょう。
[20代前半・男性/経理] 【結果:二次を辞退】
[10代後半・女性/ショップスタッフ] 【結果:入社】
[30代前半・女性/その他] 【結果:入社】
ヴィレッジヴァンガードの採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたり、押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいことは、以下の3つです。
- 「自分で考え、自ら行動し、すべての人にワクワクを提供し続ける」社風を理解し、これに合致した人材であることをアピールする。
- 行動規範と存在理由を理解し、それに沿った自己分析をおこない自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜヴィレッジヴァンガードなのか」に対する答えを明確にしておく。
この3つのポイントを意識した準備をおこない、面接当日は同社に対する愛情と熱意がしっかり伝わるよう、全力でアピールしましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。