【面接対策】常盤薬品工業の中途採用面接では何を聞かれるのか

1954年に医薬品の製造メーカーとして設立された常盤薬品工業。2002年には化粧品メーカーとして有名なノエビアの子会社となりました。現在は、ノエビアホールディングスの一員として、かぜ薬やスキンケア商品、のど飴などを製造・販売しています。特に化粧品事業では、主軸の敏感肌用が高い知名度とブランド力を持っており、安定した業績を維持しているようです。

同社はコーポレートスローガンとして「カラダ・ココロ”トキメキ”創造企業」を掲げています。このスローガンは、商品やサービスの提供を通じて、体と心のケアをすることに喜びをもってもらうことを目的としています。口コミを見ると、「社会貢献度の高い商品を扱っており、お客様の声を聞く機会にやりがいを感じる」「低刺激化粧品しか使えない方も多く、その分野での貢献度の高さにやりがいに感じる」という声が多くあります。このような声から、コーポレートスローガンを大切にしながら、自社の商品に誇りを持っていることがわかります。

また、「若いうちから責任を持って仕事を遂行できる」「自発的にアイデアを企画し、実行に移せる」といった自身の成長を実感する口コミもあり、個人の裁量が大きく、積極性が求められる社風といえるでしょう。

積極的に企画立案し、よりよい商品を提供していく。そして、若いうちから責任のある仕事を担当し、成長しながらやりがいを持って仕事に取り組む。面接では、こうした点に共感し、社風に合致した人材であるかが見極められます。

常盤薬品工業のホームページの採用情報に選考の流れの記載はありませんが、各種求人サイトや口コミによると、書類選考後に面接が複数回あるようです。ただし、職種によって異なる可能性がありますので、選考を受ける際には必ず採用担当者に確認してください。

2020年7月現在、募集職種は販促業務スタッフと営業事務の2種類です。それぞれの職種に応募資格が設定されているので、応募する前に自分が該当しているかどうか必ず確認してください。勤務地は、販促業務スタッフが東京都、営業事務が東京都もしくは兵庫県となっています。

今後の仕事とプライベートを含めた自分のキャリアを考えた上で、応募職種や勤務地を選択することをおすすめします。

同社の面接は、志望動機や転職理由など、一般的な質問が多いようです。「他社製品も含め、使ってみて良かった化粧品を教えてください」「化粧品の情報は何で得ていますか」といった主力商品への興味の度合いを確認されることが多いといった口コミが見られました。

また、「熱中症の人への応急処置であなたは何をしますか」といった質問をされたという口コミもあります。病院や薬局などの医療関係の顧客も多いので、一般的な医療知識があるかどうかも評価のポイントといえます。

面接は和やかで丁寧に話を聞いてくれる雰囲気のようです。自己分析を入念におこない、「自分の目標は何か」を明確にした上で、常盤薬品工業でできることや今後のキャリアプランを語れるよう準備をしましょう。

面接に臨む前におさえておきたいのが、常盤薬品工業の中期経営計画です。同社が所属するノエビアグループは、グループ共通の中期経営計画テーマとして「グループ各事業の持続可能な経営による節度ある成長の実現」を掲げました。化粧品事業の収益拡大及びコストコントロールにより2022年までに、現在の売上高、営業利益から20億伸ばすことを目標としています。

そのために、同社は以下の５つの方針を策定しました。特にブランド価値の向上については、既存顧客のニーズを満たすため、化粧品や食品の新商品発売と拡販に注力します。さらに、WEBやSNSを活用したプロモーションを積極的に展開し、新規顧客を獲得して収益向上を図っていきます。

また、方針に人材、組織の多様化加速とあるように、多様な人材を活用して企業の競争力を高めることにも積極的に取り組んでいきます。その施策のひとつとして、さまざまな社員が十分にパフォーマンスを発揮できるよう、ワークスタイルの変革を目指し、テレワークやフリーアドレスなど時代に沿った働き方を推進していく予定です。

応募者には、この中期経営計画を理解することはもちろん、「自社の商品に誇りを持ち、積極的に新しいアイデアを企画できる人材」であることが求められます。同社の経営方針を仕事内容に落とし込み、業務を進められる人材であるとアピールできれば有効でしょう。

同社の中途採用面接では、「なぜ常盤薬品工業なのか」という質問に対して的確に回答することが重要です。志望動機に関する質問では、「常盤薬品工業の経営理念や目指す姿を理解しているか、それを実現できる人材か」という点を見極められます。

同社についてさらに理解するためには、競合他社と比較して分析することをおすすめします。医薬品、化粧品を扱っている会社は数多くあるので、他社についても調べた上で「常盤薬品工業だからこそ実現できること」という視点を志望動機に取り入れると、入社への意欲・熱意が伝わりやすくなります。

ここでは、口コミでもライバル企業として挙げられている競合をご紹介します。これらの企業と比べて、同社の強み・弱み・他社に勝てるところはどこかなどを分析してみてください。

• 花王株式会社
• 株式会社ポーラ
• 株式会社富士薬品

同社の目指している姿や社風が、企業研究を通じて見えてきたのではないでしょうか。同社のコーポレートスローガンや中期経営計画を意識した上で、「自社商品に誇りを持ち、積極的に新しいアイデアを出して経営方針を実現できる人材」であると印象づけられるよう、これまでの経験を振り返り、具体的なエピソードを用いてアピールしましょう。

以下に、過去の面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるかシミュレーションし、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。

常盤薬品工業の採用面接を受けるにあたって、押さえておきたいポイントをご紹介してきました。特に、次の3点についてよく準備しておきましょう。

• 「個人の裁量が大きく、積極性が求められる社風」を理解し、それに合致した行動をとれる人材であることをアピールする。


• 常盤薬品工業の中期経営計画を理解して、これに沿った自己分析をおこない、自己PRへとつなげる。


• 競合他社についての理解を深め、「なぜ常盤薬品工業なのか」に対する答えを明確にしておく。