【面接対策】ファンコミュニケーションズの中途採用面接では何を聞かれるのか

「プロシューマー・ハピネス」という経営ビジョンのもと、成功報酬型アドネットワークサービスを中心としたインターネット広告関連事業を手がけるファンコミュニケーションズ（以下、FANCOMI）。アフィリエイト・サービス・プロバイダー（ASP）としての確固たる地位を築き、同社が運営する「A8.net」は国内アフィリエイトを代表するサービスです。

そんな業界のリーディングカンパニーである同社の口コミには、「知名度、信頼があるため、取引先企業との関係も築きやすい」「業界最大手の会社なので信頼感もあり、プライドを持って働ける」といったコメントが寄せられており、恵まれた事業環境であることがうかがえます。

また、「裁量をある程度与えられてるので、新入社員でも自分次第で功績を残せる」という口コミが見られ、やる気次第で成長を期待できる環境のようです。ただ、そうした成果が必ずしも出世や報酬に結びつくわけではないようで、その点に関しては一部に不満の声も聞かれます。

社風については、「自由」「コミュニケーションが活発」「風通しがよい」など、働きやすさに言及するものが目立ちます。社内イベントやサークル活動も盛んなようで、「オンオフの切り替えと親睦の場としてはいい機会」という声が聞かれました。

総じて、自由でフラットな社風が特徴のファンコミ。こうした社風のなかで、社歴に関係なく意見やアイデアを積極的に出していける人材だとアピールできるよう、具体的なエピソードを用意して臨むとよいでしょう。

選考プロセスは応募職種やポジションにより異なるものの、基本的には書類選考、Web試験、面接（2〜4回程度）で構成されています。2020年６月現在、面接はオンラインでおこなわれています。内定までの期間はおおむね1カ月程度ですが、なかには1週間というスピード選考の人もいました。

同社の採用サイトには、各種エンジニアを中心に数多くの求人が掲載されていますので、応募条件などをしっかり確認した上で準備をすすめてください。また、オープンポジションでの応募枠もあるため、希望する職種の求人情報が掲載されていない場合にもチャレンジする価値はありそうです。ただ、経歴に合うポジションが存在しないなどの理由で、選考の機会が得られない場合もあることを理解しておきましょう。

採用サイトからのエントリーのほかに、同社の求人案件を扱う転職エージェントを利用する方法もあります。キャリコネにも情報が掲載されていますので、参考にしてみてください。

一般的な質問に加え、「アフィリエイトについてどう思うか？」という質問をされることが多いようです。同社の主力サービスである以上、言うまでもなく、最低限の知識を得ておく必要があるでしょう。

そのほか、応募部署に関する質問が多く見られます。例えば、プログラマーなどの技術関連職の口コミに散見されるのが、「アフィリエイトの仕組み」について問われたというものです。この場合、ビジネスモデルの理解だけでなく、技術的な側面からの理解も必要となります。また、海外営業に応募した面接経験者は、これまでの海外営業経験について聞かれたとのこと。単に経験した事例を述べるだけでなく、そこから得た示唆にまで踏み込んで語れるとよいでしょう。特に、失敗や困難を乗り越えた経験については、面接官が最も知りたい点だと言えます。

面接に際しては、企業の中長期的な方向性を理解し、自らのキャリアビジョンと照らし合わせることが大切です。ここでは、同社が発表した「2020事業戦略」をもとに、今後の方向性を読み解いていきましょう。

この事業戦略には、変化への対応と再成長に向けての施策が盛り込まれています。

まず、変化対応として取り上げているのが、「広告市場の変化への対応」と「新型コロナウイルス後のビジネス対応」です。「広告市場の変化への対応」では、より消費者のメリットを意識してネット広告の価値を再構築することや、プラットフォームだけに頼らない集客によるGAFA支配からの脱却、新しい消費コミュニケーション手法の模索をあげています。

再成長については、「既存事業の成長余力」として、コアビジネスモデルである成功報酬型の本質的価値のポテンシャルは大きいとみています。「既存事業周辺の新規事業」では、既存事業の周辺にある ニーズをあぶりだし、優先順位をつけて着実にビジネス化していく方針です。「新規事業」については、BtoBtoCのモデルで蓄積したノウハウを活用し、新しい事業での収益化を目指すとしています。

さらに、2019年10月には、「プロシューマー・ハピネス」という新たな経営ビジョンを設定。従来型の大量生産・大量消費とそれを結び付ける「広告」という仕組みではなく、より消費者側に寄り添った「新しい消費コミュニケーション」を目指す方針です。

選考を通じて聞かれる質問のひとつに「なぜファンコミなのか」というものがあります。面接官はこの質問により、「入社への熱意」「社風にフィットした人材か」「ビジョンへの共感」などを見極めます。

この質問に答えるためには、同社について深く理解するだけでなく、競合他社についても情報収集をおこなわなければなりません。そうすることで、事業についてはもちろん、組織文化や風土、目指す姿にそれぞれ違いがあることがわかるでしょう。

少なくとも以下のような企業について情報収集をおこなって、理解を深めてください。そして、「なぜ他社ではなく、ファンコミを選ぶのか」について自信を持って語れる状態にしておきましょう。

• バリューコマース株式会社
• 株式会社インタースペース
• 株式会社アドウェイズ
• リンクシェア・ジャパン株式会社

企業研究や他社研究をおこなうことで、同社の社風や求める人材像が具体的に見えてきたのではないでしょうか。面接では自由でフラットな社風を意識すると同時に、ASP業界のリーディングカンパニーで働くことへの誇りや意気込みを伝えたいところです。また、社歴に関係なく意見やアイデアを積極的に出していける人材だとアピールできるよう、具体的なエピソードを用意して臨むとよいでしょう。

ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

FANCOMIの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 自由でフラットな社風のなかで、社歴に関係なく意見やアイデアを積極的に出していける人材だとアピールできるよう、具体的なエピソードを用意して臨む。


• 「2020事業戦略」を理解し、これに沿った自己分析を通じて、即戦力として貢献できる人材であることをアピールする。


• 競合他社と比較して「なぜファンコミュニケーションズなのか」を明確にした上で、志望動機を語れるようにする。