【面接対策】ジョイフルの中途採用面接では何を聞かれるのか

1976年、焼肉チェーン店の展開を目的に設立されたジョイフルは、九州を中心にファミリーレストランとして拡大していきました。たくさんの喜びを感じてほしいという思いから、店名には「joy」と「full」を合わせた造語を使用しています。459円（税抜）という破格の日替わりランチ（2003年発売当時価格：399円）や充実したモーニングメニューを提供するなど、オリジナリティ溢れるメニューを展開。2020年現在では全国各地に約760店舗を構え、ファミリー層を中心に幅広い年代に親しまれています。

口コミによると「昇格するごとに年収も増え、目標を持って働ける」「評価制度がしっかりしていて、モチベーションにつながる」「子どもが3歳になるまで育児休暇が取得できる」「福利厚生が非常に充実している」など、高いモチベーションで仕事に取り組める環境であることが分かります。

一方で、「人材不足だと仕事量が増える」「メニューが頻繁に変わるので、覚えるのが大変」「覚える業務が多すぎる」など、飲食業界の人材不足やお客様にとっては嬉しいサービスが従業員の負担になっている一面もうかがえます。しかし、飲食業界の中では労働環境がしっかり整備された会社だといえるのではないでしょうか。

そこで理解しておきたいのが同社の社風です。お客様に満足していただけるサービスを提供するためには、まず従業員が仕事を楽しいと感じられる環境を整えるべきだという考えを掲げています。このことから、「お客様からの信頼と支持を得るため、従業員が笑顔で仕事に取り組める環境をつくる」という社風に共感し、自ら実践・貢献できる人材が求められているといえるでしょう。

2020年6月現在、コーポレートサイトの中途採用では、総合職にて募集をおこなっています。総合職とは各店舗の総責任者である店長のことで、入社後はまず一般社員として店舗での研修がおこなわれます。入社時は通勤可能範囲での勤務になりますが、ゆくゆくは全国各地へ転勤することとなりますので、留意しておきましょう。

応募は採用情報ページの「エントリー」よりおこないます。選考フローは以下の通りです。

エントリー→書類選考→面接・適性検査→採用

面接の回数は記載されていませんが、口コミによると中途採用の場合は1～2回おこなわれるようです。面接官はエリアマネージャーもしくはスーパーバイザーが担当しますが、入社後には直属の上司となるため、慎重に言葉を選んで発言することが大切です。

口コミによると筆記試験は簡単な適性検査であり、面接重視ということが分かります。採用情報には人事制度や社員へのインタビュー記事も掲載されているので、必ず目を通しておきましょう。

口コミによると、同社の面接では「将来の人生プランは？」「入社したらどんなことがしたいか」などの一般的な質問が多く出されています。中でも「我が社でどんな貢献をしてくれるのか」「数あるファミリーレストランの中で、なぜ当社を選んだのか」などの質問は、しっかり対策しておけば回答に困ることはないでしょう。

強いて注意すべき点をあげるとすれば「お客様に◯◯◯と言われたらどうしますか？」と、いくつかの例題を出されたという人がいます。採用に大きく影響するロープレなので、お客様を第一に考えた接客ができるよう、シミュレーションしておきましょう。また、飲食業界が未経験な人やジョイフルを訪れたことがない人は、面接前に実際に店舗を利用してみることをおすすめします。

求める人材にもあるように、同社では前向きで快活な人材を求めています。面接では「向上心旺盛で積極的に学び、常に明るく笑顔を絶やさない」人材であることを印象付けられるよう、ハキハキとした受け答えを意識しましょう。

採用面接を受ける前に、同社の経営理念と店員の誓いについて理解しておきましょう。

同社の経営理念は、ジョイフルに関わるすべての人に対し、楽しさや幸福を与え続けるというものです。お客様や株主だけでなく、従業員をも思いやる気持ちが職場環境や福利厚生の充実などにあらわれているのではないでしょうか。理想の実現は難しいことですが、まさに会社がそれを体現しているといえます。

24時間365日、安定した高品質の食事とサービスを提供するため、食の安全・安心を徹底しています。自社製品への微生物・理化学検査の実施、工場・配送センター・店舗での品質・衛生管理のマニュアル遵守・栄養分析値・アレルゲン情報の表示・原産地情報の開示など、お客様に見えない部分にも徹底した管理体制が敷かれていることが特徴といえます。

同社は「笑顔」と「安全・安心」を提供することに強いこだわりを持っています。面接では、これらに共感し、応えられる人材であると印象づけられるよう、プロ意識を持って仕事に臨めることをアピールするとよいでしょう。

同社の面接では、必ずといっていいほど「なぜジョイフルなのか」と問われます。面接官は、この質問によって「当社に適した人材か」「当社の理念や社風を理解しているか」「即戦力となる人材か」などを見極めています。

この問いに的確に答えるには、同社への理解を深めるため、競合他社についても研究しておく必要があります。ファミリーレストランを経営する、以下のような企業について調べておくとよいでしょう。

• 株式会社サイゼリヤ
• 株式会社アレフ
• 株式会社すかいらーくレストランツ
• ロイヤルホスト株式会

経営理念や他社研究を通じて、同社が求める人材像が具体的に見えてきたのではないでしょうか。

食の安全と笑顔のおもてなしに強いこだわりを持つ同社。今後、海外展開も視野に入れているため、即戦力となる頼もしい人材を求めています。「向上心旺盛で積極的に学び、常に明るく笑顔を絶やさない」人材であることを印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問に対し、自分ならどう答えるか、シミュレーションしながら面接対策をおこないましょう。

同社の面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 「お客様からの信頼と支持を得るため、従業員が笑顔で仕事に取り組める環境をつくる」という社風を理解し、「向上心旺盛で積極的に学び、常に明るく笑顔を絶やさない」人材であることを印象付けられるようアピールする。


• 同社の経営理念と店員の誓いを理解し、これに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげる。


• 競合他社についてよく研究し、「なぜジョイフルなのか」に対する答えを明確にしておく。