チューリッヒの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
スイスを拠点とするチューリッヒ・インシュアランス・グループの日本支店として、自動車保険、バイク保険、傷害保険、医療保険などを扱うチューリッヒ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド。以下、チューリッヒ)。同社は、ダイレクト販売による中間コストの削減により、大幅な保険料引き下げを可能にしました。現在、「ダイレクト事業本部」「企業保険事業本部」「ホールセール事業本部」の3つの事業本部を柱として、個人向けに保険サービスを提供しています。
中途採用者が多い同社では、さまざまなバックグラウンドを持つ多様な人材が活躍しています。性別に関係なく活躍できる環境は、ライフイベントなどでキャリアを中断させたくない女性にとっては魅力的だと言えそうです。口コミには、「上から下まで自由に気軽に話しかけられる社風」「みんなが比較的協力しあって仕事をしている」といった声が寄せられ、フラットで風通しのよい外資系らしさと、日本的なアットホームさをあわせ持つ社風であることがうかがます。
一方で、「女性も男性も関係なく仕事量はかなり多い」「1日あたりに処理をしなければならない事案はかなり多い」といった業務量の多さに言及する口コミも多く見受けられます。そういう意味では、仕事を推し進める突破力や忍耐力なども必要になってきそうです。
同社の面接では、フラットで風通しの良い外資系らしい社風にフィットしているかどうかが見極められます。同時に、突破力や忍耐力も要求されるため、過去にどんなことを成し遂げたのかがわかる具体的なエピソードを用意して臨むとよいでしょう。
■選考は何次まで?
基本的な選考プロセスは以下のとおりです。
1)履歴書・職歴書を送付
2)適性検査
3)一次面接(マネージャーおよび人事)
4)ニ次面接(シニアマネージャー)
口コミ情報によると、内定までの所要期間は数週間から1カ月程度です。
現在コーポレートサイトでは、「マーケティング部 CRM担当」「マーケティング部 メディア担当」「自動車保険損害サービス 事案担当者」が募集されています。応募する場合は、希望職種を明記の上、履歴書(写真貼付)及び職務経歴書(書式自由)を人事部採用担当宛にeメールにて送付してください。書類選考を通過した場合のみ、面接日程などについての連絡が届きます。詳しい条件については、事前にコーポレートサイトで確認してください。
■面接内容の傾向は?
質問内容としては一般的なものが中心です。業界研究や企業研究を徹底的におこなった上で、説得力のある志望動機を作成しましょう。
面接官の印象に残る面接にするためには、具体的なエピソードを交えた回答が効果的です。過去にどんなチャンジをしたのか、どんな仕事を成し遂げたのかなど、自分にしか語れない経験こそがオリジナルの価値を持ちます。面接に備え、そういった経験を棚卸ししておきましょう。
面接経験者からは、「面接で気をつけた方がいいのは、なるべく理論的に攻めること」というアドバイスが寄せられています。単にエピソードを述べるのではなく、「だから、○○だ」「なぜなら、○○だ」というように、論理的に話を展開させることを意識したいものです。
面接は和やかな雰囲気のなかですすめられるようです。こちらからの質問事項もあらかじめ整理しておき、面接官と双方向のコミュニケーションを心がけて臨みましょう。
チューリッヒの面接攻略法(面接対策)
■チューリッヒの「Our Purpose and Values」を理解した上で自己分析をする
チューリッヒの面接を受ける前に、同社の企業理念をおさえておきましょう。
同社では、顧客の信頼を基盤とした持続的な成長と企業価値の向上を追求しています。その根底にあるのが顧客中心主義と高い倫理観です。これらに立脚した「ケア」の精神と「イノベーション」の発想が、同社のビジネスを支えています。
さらに、チューリッヒの原点と大切にすることが「Our Purpose and Values」として定められています。「チューリッヒの原点=Our Purpose」は、同社の顧客中心主義や倫理観を具体的に示したものだと言えるでしょう。さらに、「チューリッヒが大切にすること=Our Values」は、同社が求める人材像と言い換えることもできます。これらを達成するために何をすべきかというのが、「チューリッヒの戦略=Our Strategy」です。「すべてはお客様のために」「機能的であること」「革新的であること」の3つの意味を自分なりに考え、そのために自分はどんな行動をとるのかを具体的に語れるよう、準備をすすめてください。
■「なぜチューリッヒに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
中途採用面接にあたっては、「なぜチューリッヒか」という質問に対する回答を明確にしておくことが重要です。面接官は回答を通じて、「応募者はどのような仕事をしたいのか」「それはチューリッヒで実現可能なのか」ということに加え、「チューリッヒについてどれくらい理解しているのか」を確認しようとしています。同社の事業内容や特徴について知っておくことはもちろん、業界での位置づけも把握しておきたいもの。そのためには、他社研究が不可欠です。
競合となりうる企業と比較しながら各社の事業規模や特徴をつかめば、同社の独自性やポジショニングがより鮮明に見えてくることでしょう。以下を参考に他社研究をすすめてみてください。
- アクサ損害保険株式会社
- ソニー損害保険株式会社
- AIG損害保険株式会社
- 三井ダイレクト損害保険株式会社
チューリッヒの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通じて、同社が求める人材像のイメージがつかめてきたのではないでしょうか。面接では、「フラットで風通しの良い外資系らしい社風」にフィットした人材であることを印象づけると同時に、「Our Purpose and Values」を具現化できる人材であることを伝えたいところです。そのために、自分にしか語れない具体的なエピソードを準備しておくことをおすすめします。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接対策の総仕上げとして、自分ならどのように答えるかをシミュレーションしてみてください。
[20代前半・男性/その他] 【結果:入社】
[30代前半・男性/プロジェクトマネージャー] 【結果:一次面接で不採用】
[30代後半・男性/財務・会計関連職] 【結果:三次面接を辞退】
[女性/プログラマ] 【結果:内定を辞退】
チューリッヒの採用面接に向けて
チューリッヒの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- フラットで風通しの良い外資系らしい社風のなかで自らの強みを生かせる人材であることを、具体的なエピソードを交えて伝える。
- チューリッヒの「Our Purpose and Values」を理解し、これに沿った自己分析をおこなうことで有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても情報収集をおこない、「なぜチューリッヒなのか」に対する答えを明確にしておく。
グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。