日本メドトロニックの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
メドトロニックは、1949年にアメリカのガレージで始まった医療機器の修理工場を前身とする、ヘルスケアテクノロジー会社です。日本法人である日本メドトロニックは1975年に設立されました。設立当初から手がけてきた心臓のペースメーカーをはじめ、さまざまな疾患を治療する医療機器を開発・提供しています。事業内容は以下のような4つのポートフォリオに分けられ、治療や痛みの緩和のみならず、患者さんの生活の質の向上も目指しています。
そんな日本メドトロニックで働く社員の口コミを見てみると、治療に直結する製品を扱うこともあり、患者さんの健康に貢献できることがモチベーションとなっているのがわかります。企業としての認知度や豊富な製品ラインナップも大きなメリットとなり、営業活動を支えているようです。
外資系企業らしく、ある程度の裁量権をもって自主的に取り組むことが歓迎される社風ですが、同時にそれなりの結果が求められます。自ら率先して学び、着実に計画を実行していく力が求められるようです。女性管理職の積極的登用や産休からの復帰率の高さを見ると、男女分け隔てなく活躍できる環境が整っていると言えるでしょう。
責任感と自主性を持ち、人類の福祉への貢献と人々の健康を追求する。こうした社風にフィットし活躍できる人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社では2021年3月現在、全国各地の営業、薬事申請や臨床開発などのメディカル専門職、マーケティング、財務・人事・法務などを担う管理の各部門において、中途採用を募集しています。選考のフローは、「書類選考→適性検査→2~3回の面接」となっており、選考にかかる期間は1ヶ月半~3ヶ月です。適性検査はウェブ上にてSPIが実施されます。面接経験者の口コミによると、現場担当者や部長が面接官となるケースが多いようです。
いずれの部門でもその職種における実務経験を持つことが条件となっており、英語でのコミュニケーション力を必須としている職種もあります。同社のコーポレートサイトの「キャリア」ページにて、事前に詳細を確認しておきましょう。
■面接内容の傾向は?
日本メドトロニックの面接は、志望動機や前職での経験、未来の展望といった比較的オーソドックスな質問が多いようです。また、これまでの職務経験上の失敗談や苦心したこと、事前に受ける適性検査の結果や自己分析について話題に上がったという口コミも散見されました。
特に難しい質問や変わった内容の質問をされることはそれほどありませんが、こうした会話の中で応募者の人柄や考え方を引き出し、論理的な思考や回答ができるかという点を確認しているものと思われます。
過去の営業成績や英語力などについて聞かれるケースも多く、職務上必要な資質を有しているかが問われます。事前に応募要件をよく確認した上で、強みとなるものがあればアピールに繋げることも大切です。
日本メドトロニックの面接攻略法(面接対策)
■日本メドトロニックのミッションを理解した上で自己分析をする
日本メドトロニックの採用面接を受けるにあたっては、6ヶ条からなる同社のミッションについて理解を深めておくことが重要です。このミッションは、創業者であるアール・バッケン氏が1960年に制定したものです。
このミッションは、半世紀以上にわたり同社の事業展開の指針となってきました。その結果、現在では同社の医療機器が年7000万人以上の患者の健康に貢献しています。
日進月歩の医療業界において更なるイノベーションが必要とされる中、同社は価値ある医療モデル(Value-Based Healthcare)の構築にも力を入れています。これは、医療の最前線で取られるデータを解析し、医療機関や関係各所とより良いパートナーシップを結ぶことで、医療を必要とする人に最適なソリューションを提供するというものです。
「Further, Together」と呼ばれるこのアプローチは世界を視野に入れており、包括的な治療をグローバルに提供する未来を見据えています。医療へのアクセスが困難な新興国などに対しても、インフラ開発や教育といった形で寄与し続けることを掲げているのです。
中途採用面接では、共にこのミッションを遂行していける人材かどうかという点を見極められることが予測できます。ミッションの背景をよく理解した上で、その達成のために自分がどのように貢献できるかを、キャリアと照らし合わせながら具体的に語れるよう準備しておくとよいでしょう。
■「なぜ日本メドトロニックに転職したいのか」の明確化には他社研究を
中途採用面接にあたっては、「なぜ日本メドトロニックなのか」という質問に自信を持って回答できるよう、準備しておくことが重要です。面接官はこの質問を通して「この人はどんな仕事がしたいのか」「なぜ当社を選んだのか」といったことに加え、「当社についてどの程度理解しているか」を判断します。入社に対する熱意を伝えるためにも、会社の特徴や方向性をきちんと把握しておきたいところです。
業界や職種の枠を超えて日本メドトロニックという企業を理解するためには、それぞれ異なる歴史や事業ポートフォリオを有し、特徴を持って事業を展開する競合他社の研究が有効です。例として、以下のような企業についてあらかじめ研究してみるとよいでしょう。
- アボットジャパン合同会社
- ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
- 日本ライフライン株式会社
日本メドトロニックの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通し、日本メドトロニックの展望や必要としている人材像が見えてきたのではないでしょうか。同社の場合、「責任感と自主性を持ち、人類の福祉への貢献と人々の健康を追求する」社風を意識して、「献身的に職務にあたり、ミッションを共に遂行できる人材」であると印象付けることが重要です。そのためには同社の事業の根幹となる6ヶ条のミッションを念頭に置き、自己分析や他社研究を深めていくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
日本メドトロニック株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代前半・男性/法人営業] 【結果:入社】
[10代後半・女性/法人営業] 【結果:二次を辞退】
[30代後半・男性/企画営業] 【結果:入社】
[30代後半・女性/その他] 【結果:入社】
日本メドトロニックの採用面接に向けて
日本メドトロニックの中途採用面接を受ける上で、押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。
- 「責任感と自主性を持ち、人類の福祉への貢献と人々の健康を追求する」社風にフィットし、「献身的に職務にあたり、ミッションを共に遂行できる」人材であることを具体的なエピソードを通してアピールする。
- 日本メドトロニックの6ヶ条のミッションを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についてもよく研究し、「なぜ日本メドトロニックか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて入念に準備をおこない、面接当日は社会貢献に繋がる仕事への意欲や、これまで培ってきたものを自信を持ってアピールするよう心がけましょう。
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