BATの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
「KENT」「KOOL」「LUCKY STRIKE」といった世界的にも知られる商品を取り扱うブリティッシュ・アメリカン・タバコ。その日本法人はグループ全体の販売本数で7番目の規模ということもあり、グループにとって日本のたばこ市場は重要な市場といえるでしょう。
そんなBATは、社員同士を役職で呼ぶことは少ないなど、フランクな雰囲気があるようです。社員からの声には「男性社員が多くノリが良い」「上下関係も希薄な印象」といったものが目立ちます。一方で、営業職は基本的に直行直帰スタイルのため、「電話とパソコンでのやり取りが多く、コミュニケーションをしっかり取りたい人には向いていない」といった声もあります。
加えて業務においては、「営業といっても基本的に決まったことを行うため、面白みを見出せない」「福利厚生や就業条件は良いが、モチベーションを保ちづらく、やる気のない人が多い」といった声も見受けられます。計画を組み立ててきちんとこなせる自己管理能力の高い人材、淡々とした業務の中にもやりがいを見出し、積極的に取り組める人材が求められるでしょう。
「変化する消費者のニーズを予測し高品質の商品を提供するために、すべきことを見出し忍耐強く行動する」。現在のたばこ市場は複雑な環境下にあるため、こうした社風にフィットする人材かどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
BATの選考プロセスは、オンライン申請(書類選考)→オンラインテスト→面接(ビデオ面接または電話面接)→対面面接という流れです。面接は「グループディスカッションだった」「プレゼンをするよう指示された」といった声があります。
特にプレゼンでは、「置いてある資料に目を通し、商品の販売を実行するかどうか理由をプレゼンしてください」「対照的な2つの商品に対し、どちらを選ぶかと、その理由をプレゼンしてください」といった課題が出されるようです。自分の意見や考えを瞬時にまとめ、相手に分かりやすくかつ説得力のある言葉で伝えられるよう準備しておきましょう。
部署によっては面接時に英語を用いる場合もありますので、応募部署と必要な語学スキルを事前に確認しておきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接では、やはり「なぜタバコ業界を志望するのか」という質問が目立ちます。特に近年は喫煙を取り巻く環境が変化しているため、それについて自身がどういった意見・考えを持っているのかを問われます。「タバコ業界の使命とは何か」「タバコ業界の社会的価値や意義についてどう思うか」などについて、明確に答えられるかがポイントとなるでしょう。
また、同社はコンビニやタバコ屋などを中心に営業をおこなっているため、営業に関する質問もされるようです。特に個人事業主に対する営業経験を聞かれることが多いようなので、経験のある場合は具体的なエピソードを交え、アピールするとよいでしょう。経験がない場合でも、自身のどういったところを活かせるか主張できるよう、自己分析をしっかりおこないましょう。
BATの面接攻略法(面接対策)
■BATの戦略を理解した上で自己分析をする
BATの面接を受けるにあたっては、同社の戦略を理解し、自己分析に落とし込むことが大切です。変化する消費者のニーズを常に予測し、対応していくことを意識してください。また、タバコによってそれぞれの「ひと時」を提供するとともに、健康リスク低減や社会貢献を目指し、多角的な視点や発想力も重要となります。
加えて市場の変化を敏感に感じ取り、明確に方向を定めて素早く行動に移すというスピード感も必要といえます。前職の経験などから、難しい事柄も短時間でシンプルに捉え、俊敏に対応できることをアピールしてください。
「タバコ業界の課題や今後の展望をよく理解し、変化する市場に対しても多角的な視点と俊敏さで対応できる人材」と印象づけられるよう、具体的なエピソードも交えて話せる準備をしておきましょう。
■「なぜBATに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接においては、「なぜBATか」という質問が必ずといっていいほど出てきます。この質問の意図は、入社後のイメージができているか、同社で長く活躍できる人材であるかを判断することです。そして、業界のことを理解できているか、企業研究がしっかりできているかという側面も併せて判断されます。
同社についてしっかり理解し、入社後に活躍できる人材だとアピールするためには、競合となりやすい他社の研究もしっかりおこないましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
- 日本たばこ産業株式会社(JT)
- インペリアル・ブランズ・ジャパン株式会社
- フィリップ モリス ジャパン合同会社
BATの採用面接で実際に聞かれた質問内容
BATの戦略の考察や他社研究を通じて、今後の展望や求める人物像が見えてきたのではないでしょうか。同社の面接を受けるにあたっては、「変化する消費者のニーズを予測し高品質の商品を提供するために、すべきことを見出し忍耐強く行動する」という社風を意識して、「タバコ業界への課題や今後の展望をよく理解し、変化する市場に対しても多角的な視点と俊敏さで対応できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代前半・男性/コンサルティング営業] 【結果:入社】
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:入社】
[30代前半・男性/財務] 【結果:二次面接で不採用】
[30代前半・男性/ルートセールス] 【結果:入社】
BATの採用面接に向けて
BATの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「変化する消費者のニーズを予測し高品質の商品を提供するために、すべきことを見出し忍耐強く行動する」という社風の中で、「タバコ業界への課題や今後の展望をよく理解し、多角的な視点と俊敏さで対応できる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- BATの経営戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜBATか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、面接当日は自身の経験や能力、同社で成し遂げたいことなどをアピールしましょう。
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大学を卒業後、ビル衛生管理業務会社に入社。人事部で新卒採用を担当。選考会から内定者フォロー業務に従事。