【面接対策】BofA証券の中途採用面接では何を聞かれるのか

BofA証券は、アメリカの主要銀行のひとつであるバンク・オブ・アメリカの日本法人です。2008年、同行が米国3大投資銀行であったメリルリンチを買収し、後にブランド名や商号を統合。コーポレート向けの投資業務や株式・債券業務をおこなっています。

同社社員の口コミの中には、外資系大手の金融機関を支える身として「常に大きなプレッシャーを感じている」というものが複数ありました。しかし、給与の水準は同世代の平均値を大きく上回り、成績次第でさらに所得を上げていくことも可能なため、そこにやりがいを見出す人が多いようです。また、「それぞれが持ち場で強みや個性を生かしている」「優秀な人が多く、一緒に仕事ができて面白い」と、社員一人ひとりの能力の高さを同社の強みとして挙げる人が多く見受けられました。

上長の方針により部署ごとに特色があるため、評価の軸や個人の裁量権は多少異なるようですが、成果と報酬を自身の力で上げていきたいチャレンジ精神旺盛な人にとっては、適した環境があると言えるでしょう。また女性の管理職登用も多いなど、男女関係なく活躍できる土壌が整っています。

個を尊重し刺激を与え合いながら、高い目標を持って貪欲に取り組み成長する。こうした社風にフィットし活躍できる人材かを、面接では見極められます。

同社では通年で中途採用をおこなっています。2021年4月現在、コーポレートサイトでは「Technology Delivery Lead」や「Rates Strategist」といったポジションの募集情報が確認できます。

コーポレートサイトから直接応募することも可能ですが、同社はエージェント経由の採用活動もさかんにおこなっています。外資系や金融系を専門とするエージェントにアクセスしてみるのもひとつの方法でしょう。また、在籍者からの紹介や引き抜きといったパターンもあるようです。

選考のフローはコーポレートサイトに明記されていませんが、口コミによると書類審査と数回の面接が実施されるようです。面接官は応募部署の各ポジションの社員やエリア担当者などで、選考期間は平均で1ヶ月程度です。コロナ禍の影響で状況が変わっている可能性があるので、採用担当者やエージェントに事前に確認してみるとよいでしょう。

同社では、外資系企業特有の組織体制としてポジションを細分化し、その役割と目標を明確化しています。特に中途採用においては候補者に求めるものがはっきりとしており、必要なスキルや業績、経験年数が応募要件に明記されています。面接経験者は「前職の業績と取り引きの内容」や「会社にどのように貢献できるか」などを問われ、応募要件との照合や即戦力としての資質を見極めることが面接の主な目的となるでしょう。

まずはコーポレートサイトに明記された応募要件や入社後の役割を細部まで読み込み、自身の適性を確認するとともにアピールポイントの洗い出しをおこないましょう。そして、業績などを数字を含めて具体的にプレゼンする準備を進め、何を聞かれても的確に回答できるようにしたいところです。

また、同社では英語力が業務上必須のスキルとなっており、新卒採用の時点でも高い英語力を求めています。「面接は英語でおこなわれた」という口コミが多数見受けられることから、そのつもりで準備をしておく必要があるでしょう。

BofA証券の面接を受けるにあたり、同社が重要視するカルチャーのひとつ「ダイバーシティ＆インクルージョン」を理解し自己分析に役立てましょう。

社員の口コミからもわかるように、BofA証券ではさまざまな国籍、人種、年齢、経歴の社員が活躍しています。同社は社員がそれぞれの個性を強みとして職務にあたり、顧客の課題解決に寄与する集団です。こうした土壌が醸成されたのは、金融系大手のグローバル企業として多様性を強みとし、組織力や社員の成長促進を図ってきた取り組みの成果と言えます。

その姿勢は「ダイバーシティ＆インクルージョン」として明らかにされており、このカルチャーを支える下図のような5つのネットワークを形成し、具体的な取り組みを推し進めています。

同社では「個」を尊重し合うことで組織内の多様性を高め、パフォーマンスの向上をねらうカルチャーがあり、その一員として能力や個性を最大限に発揮できる人材が求められています。自身のキャリアを振り返りアピールポイントを整理した上で、「どのような信念に基づき、どのような工夫をし、何を成し遂げてきたのか」を論理的に説明できるよう、準備しておくことが重要です。

また同社の存在価値と指針を説明する「Values」と「Purpose」についても、母体であるバンク・オブ・アメリカのコーポレートサイトでよく確認しておきましょう。

面接にあたっては、「なぜBofA証券なのか」という質問に対し説得力のある回答を用意しておくことが重要です。面接官は、候補者のキャリアにおける同社の位置づけや、いかに活躍できる人物なのかなどに加え、同社への理解度を確認します。

同社への理解を深める手段として、競合となり得る大手金融系企業についての研究は有効です。事業内容や社風、業績、組織体制などさまざまな点における他社との違いを明らかにし、自身のキャリアや目標と照合することで、志望動機を深めることができるでしょう。

具体的には、以下のような企業と比較してみることをおすすめします。

• ゴールドマン・サックス証券株式会社
• 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
• JPモルガン証券株式会社

企業研究を通し、同社の特色や求める人材像について理解が深まってきたのではないでしょうか。

BofA証券の場合、「個を尊重し刺激を与え合いながら、高い目標を持って貪欲に取り組み成長する」社風を意識し、「多様性を重視する組織の一員として、能力や個性を最大限に発揮できる人材」と印象づけられるよう、具体的なエピソードを用意しておくとよいでしょう。

以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接対策のひとつとして、自分ならこれらにどのように答えるかシミュレーションしてみてください。

BofA証券株式会社の面接で聞かれた質問内容（キャリコネ）

BofA証券の中途採用面接を受けるにあたって、押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。

• 「個を尊重し刺激を与え合いながら、高い目標を持って貪欲に取り組み成長する」社風を意識し、「多様性を重視する組織の一員として、能力や個性を最大限に発揮できる人材」と印象づけられるよう、成績やエピソードを具体的に示す。


• BofA証券のカルチャー「ダイバーシティ＆インクルージョン」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。


• 競合他社についてもよく研究し、「なぜBofA証券なのか」に対する答えを明確にしておく。