【面接対策】ガートナージャパンの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ガートナージャパンの中途採用面接では何を聞かれるのか

ICTに関する調査、豊富な知見に基づいた提言、レポートなどで世界にその名を知られる米企業ガートナーの日本法人、ガートナージャパンへの転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。


ガートナージャパンの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

ガートナージャパンは、米国コネチカット州に本拠を置くガートナーの日本法人です。フォーチュン誌による米国上位企業500社(「Fortune500」)のうち、70%以上を顧客に持つガートナーの知名度と権威を背景に、日本国内において高い認知度を誇ります。IT分野を中心とした調査や提言、数多くのレポートなどで知られる同社の事業領域は「リサーチ&アドバイザリ」「コンサルティング」「コンファレンス」の3つ。顧客企業のビジネスを支える豊富な知見やコンサルティングを提供するほか、ICT技術を活用したビジネスに関するサミットやコンファレンスも多く開催しています。

そんなガートナージャパンには、実力を重視する企業風土が根づいているようです。口コミには、給与水準が高く、努力と実力が給与面で報いられることに満足する声が多く上がります。研修などビジネススキルをブラッシュアップする機会が豊富に与えられ、その手法にも工夫が凝らされるなど、社員の能力を伸ばそうとする姿勢も評価されています。

また、ITに関する「情報」という無形商材を提案・販売するビジネスを基本とする企業ゆえに、「営業の障壁を乗り越え契約できたときには、他の分野の営業とは全く違った面白み・やりがいを感じる」という意見も見受けられます。自身の努力と創意工夫で成果を挙げることにやりがいを見出せる人には適した環境であることがうかがえます。

一方、「数字(売上)が達成できない社員は半年で解雇処分」(口コミより)になることもあるなど、シビアな面も。営業成績が上がらない場合にはプライベートでも気が休まらないという声も聞かれます。残業や休日出勤の強制はないものの、成果を出すためには時間と労力を惜しまない仕事ぶりが要求されるとのこと。アグレッシブな姿勢を維持し続けることに苦痛を感じる人にはフィットしない社風と言えそうです。

「シビアな面もあるものの、実力が評価につながる」。こうしたガートナージャパンの社風にマッチし、工夫と努力を重ねて成果を出せる人材であるかどうかは、面接時に採用側が確認したいポイントのひとつです。企業研究と自己分析を綿密におこない、強みを効果的にアピールできる対策をおこないましょう。

選考は何次まで?

2021年4月現在、ガートナージャパンでは、アカウントエグゼクティブやビジネスディベロップメントマネジャーをはじめ、多数の職種で中途採用をおこなっています。

コーポレートサイト上には選考フローについて明確な記載はありませんが、口コミによると、書類選考通過後、複数回の面接を経て内定に至ることが多いようです。

職種によっては、採用サイト内の募集要項に「論理的思考力や洞察力、コミュニケーション能力とともに、過去の優秀な実績を有していること」を求める旨の記載があるものも見受けられます。選考の難易度は比較的高いと言えるでしょう。応募にあたっては、自分の能力面での強みだけではなく、これまでのキャリアにおける具体的かつ客観的な実績を反映した自己PRの作成が不可欠です。

面接内容の傾向は?

口コミによると、ガートナージャパンの面接では、論理的思考力に加え、過去のキャリアにおける具体的な実績を重視する傾向が見られます。

「志望動機に対して『なぜそのように考えるのか』と問われた」人や、抽象的な質問をされた人、「トップに必要なスキルとは?」と聞かれた人などが見受けられました。「なぜ」「どのように」という切り口で、ひとつの回答に対して深く掘り下げられることが多いようです。このような深掘りへの回答を重ねる中で、それらに矛盾が生じないように注意する必要があります。日頃から論理的な思考、端的な表現を心がけましょう。

さらに、「社風への理解」の項で述べたように、実力重視の同社の面接では、入社後の業務において着実に結果を出せる手腕と力量の持ち主であることを示す必要があります。「これまでの経験」について問われた人は、プレゼン形式での回答をおこない、内定を獲得しています。具体的なエピソードや数値化した実績、課題への実際のアプローチなどを引き合いに、自分の実力を明確に伝えられるよう、事前に過去の業務と実績をまとめておきましょう。

ガートナージャパンの面接攻略法(面接対策)

ガートナージャパンの事業戦略を理解した上で自己分析をする

面接を受ける前に、ガートナージャパンの事業戦略を理解し、しっかりと自己分析に落とし込んでおくことが重要です。

ガートナージャパン コーポレートサイトより

企業がビジネスを進めるのに必要不可欠な要素(ミッション・クリティカル)についての課題解決をメイン事業とする同社。独自の客観的な知見や、戦略的コンサルティングを通じて、企業のリーダーの意思決定を支えることを目指します。

そのためには、独自性の高いリサーチ・メソッドを厳格に運用することで信頼性の高い知見を蓄積し、顧客コミュニティやコンファレンスを通じた情報交換の場を提供するとしています。また、こうした知見をもとに、顧客の状況に対応したアドバイスを積極的におこなうことによって、顧客が現状を打破できるようサポートします。実用性の高いツールやプログラムによる実務面でのサポートにも注力する方針です。

こうしたガートナージャパンの事業戦略を理解し、自分の強みをベースに「自分なら業務にどのように向き合うか」「どのような手法で成果を挙げるか」を論理的に示せる用意をしておくとよいでしょう。もちろん、これまでのキャリアの中でどのような成果を挙げてきたかについても、具体的な実績を添えて語れるようにしておく必要があります。

「なぜガートナージャパンに転職したいのか」の明確化には他社研究を

新卒・中途問わず、採用面接では志望動機について問われることが多く、ガートナージャパンも例外ではありません。同社の面接口コミにも、志望動機について聞かれた人が見受けられます。志望動機には、応募者の志向のほか、入社後のビジョンなど、実際の業務に影響する要素が含まれるため、面接官が重視するポイントとなっています。

志望動機を効果的に整理し、面接官に対する訴求力を高めるためには、「ガートナージャパンの独自性はどこにあるのか」という視点でも企業研究をおこない、「そこで自分は何をしたいのか」を明確に伝えることが必要です。

リサーチ&アドバイザリサービスという面では競合と呼べる企業のない同社ですが、以下のような企業についても研究しておくことで、同社独自の立ち位置やコンサルティング戦略についてより深く知ることができます。

  • アクセンチュア
  • IBM

ガートナージャパンの採用面接で実際に聞かれた質問内容

ガートナージャパンの求める人物像や事業の方針が具体化してきたのではないでしょうか。

ガートナージャパンの採用面接を受ける際には、「シビアな面はあるものの、実力が評価につながる社風」を意識して、「事業戦略を理解したうえで自分の能力を惜しみなく発揮し、着実に成果を挙げられる人材」と印象づけられるようなエピソードを用意しておくとよいでしょう。

以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接対策のひとつとして、自分ならこれらにどのように答えるか、ぜひシミュレーションしてみましょう。

ガートナージャパン株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)

[年代不明・女性/経営コンサルタント] 【結果:結果待ち】

質問

コンサルタントが一番重視すべきものは何でしょうか?

回答

コンサルタントとは企業の課題を解決するのが本分であると考えてい…(口コミの続きとアドバイスを見る

[年代不明・女性/法人営業] 【結果:二次面接で不採用】

質問

担当企業に自社製品をどのように売り込んだのか?

回答

アカウントとしてもっていた企業だが、深く入り込んでいた企業でな…(口コミの続きとアドバイスを見る

[40代前半・男性/アカウントエグゼクティブ] 【結果:一次面接で不採用】

質問

訪問先はどのような役職の方が多かったですか?

回答

チャネル営業が中心でしたので、通常時は現場レベルでのやり取りが…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/アカウントエグゼクティブ] 【結果:入社】

質問

これまでの経験について

回答

これまでの経験をプレゼン形式で回答。成功体験と失敗体験、それぞれから…(口コミの続きとアドバイスを見る

ガートナージャパンの採用面接に向けて

ガートナージャパンの採用面接を受けるにあたって、その社風や事業戦略など、押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「シビアな面もあるものの、実力が評価につながる社風」を意識して、「事業戦略を理解したうえで自分の能力を惜しみなく発揮し、着実に成果を挙げられる人材」であることを、具体的な実績・エピソードを交えてアピールする。

  • ガートナージャパンの事業戦略に沿った自己分析をおこない、訴求力のある自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究することで、「なぜガートナージャパンなのか」という質問に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備をおこない、面接当日は、ガートナージャパンの事業に自分がどのように貢献できるか、どのように業務にアプローチするかなど、論理的かつ端的な表現を用いて伝えましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。