デル・テクノロジーズの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
同社は、2020年8月にデル株式会社とEMCジャパン株式会社が統合して誕生しました。人工知能やデータ分析、コンサルティングなどさまざまなサービスを組み合わせ、デジタル領域でのソリューションを提供しています。
顧客は中小企業から大手通信企業、また大学や医療機関、政府機関など多岐にわたります。ライフラインに関するシステム構築・運用などを担うケースも多いことから、社会的貢献度の高い会社だと言えるでしょう。
そんな同社には優秀な人材が多く、「大変良い上司のもとで働ける」「とても良い人が多いため、分からないことがあれば色々と教えてもらえる環境」といった口コミが寄せられています。
一方で、もともとEMCジャパンに勤めていた社員からは「デルに統合されてしまい、デルの文化へと大きく舵が切られていったため、EMCの良さが減った」という声も上がっています。同社のクライアントには日本企業が多いですが、外資系企業であるデル特有の空気になじむ必要も出てくるでしょう。
「優秀な人材が多い社内で、DXの実現と社会貢献に寄与する」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
同社では2021年4月現在、東京・神奈川・宮崎を中心として、90以上の職種で中途採用をおこなっています。エンジニアやアナリストといった専門職のほか、戦略マネージャー、コンサルタント、営業なども数多く募集しているため、希望のポジションを探してみましょう。
職種ごとに応募要項が異なりますので、各職種のページでよく確認してください。英語力が必須となっている職種もありますが、必要としないものも多くあります。
職種が決まったら、採用ページ上から応募ができます。選考経験者によると、書類選考の後は2~3回の面接がおこなわれるようです。内定までは1~3ヶ月ほどかかったという人が多いので、期間には余裕をもっておくとよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
同社には物腰の柔らかい社員が多いことから、面接も比較的和やかな雰囲気で進む傾向があります。質問内容は、営業なら職歴や志望動機、過去の失敗談など、一般的なものが多いようです。同社が扱うデジタル領域のどこに魅力を感じているかということと、自身の経歴を絡めて伝えましょう。
一方で、コンサルタントやエンジニアの面接では「これまでで一番優れていると思った製品や技術は?」というものや「UNIXについての知識」など、専門的な内容まで突っ込んで問われます。その際、応募部署に関連する製品などの話題を出したら、面接官の反応が良かったという口コミが見られました。同社が扱う製品や、業界動向などの知識をあらかじめ頭に入れておくとよいでしょう。
デル・テクノロジーズの面接攻略法(面接対策)
■デル・テクノロジーズの「展望」を理解した上で自己分析をする
デル・テクノロジーズの面接を受けるにあたっては、同社の「展望」を理解しておくことが必要です。同社はコーポレートサイト上で、DXに関する最新情報、世界の業界動向に関するコラム、そして世界中の社員のインタビューなどを定期的に公開しています。
エンジニアやアナリスト志望の人は、「気候変動を予測する人工知能を生かした農業」や「ヘルスケアデータの10年」といった専門領域に関するコラムの中から、興味のあるものをいくつか読んでおくとよいでしょう。
一方で営業やマネージャー志望の人は、「リーダーシップのヒント」や「ビジネスの場における人種差別・性差別」に関する記事に目を通しておくことをおすすめします。また、「テックの女性」というシリーズでは、女性社員のインタビューを数多く掲載しています。女性はこのコラムを読むことで、同社で働くイメージを固めることができるでしょう。
■「なぜデル・テクノロジーズに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜデル・テクノロジーズなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「DXに関する知識があるか」「これまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。
業界や職種の枠を超えてデル・テクノロジーズという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜデル・テクノロジーズなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とデル・テクノロジーズとの違いを調べてみてください。
- 株式会社日本HP
- 日本アイ・ビー・エム株式会社
- 株式会社日立製作所
デル・テクノロジーズの採用面接で実際に聞かれた質問内容
デル・テクノロジーズの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「優秀な人材が多い社内で、DXの実現と社会貢献に寄与する」という社風を意識して、「DXの最新情報や業界動向、マネジメントなど自身の専門領域について深い知識をもつ
人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
デル・テクノロジーズ株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[40代前半・男性/技術コンサルタント] 【結果:入社】
[40代前半・男性/法人営業] 【結果:内定を辞退】
[20代前半・男性/プリセールス] 【結果:最終面接で不採用】
[20代後半・女性/コンサルティング営業] 【結果:一次面接で不採用】
デル・テクノロジーズの採用面接に向けて
デル・テクノロジーズの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
- 「優秀な人材が多い社内で、DXの実現と社会貢献に寄与する」という社風の中で、「DXの最新情報や業界動向、マネジメントなど自身の専門領域について深い知識をもつ」人材であることをアピールできるよう、具体的なエピソードを用意する。
- デル・テクノロジーズの「展望」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜデル・テクノロジーズなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、面接当日は自身の経験や能力、同社で成し遂げたいことなどをアピールしましょう。
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