【面接対策】UTエイムの中途採用面接では何を聞かれるのか

UTエイムは、製造業に特化した人材派遣会社として1995年に設立されました。以後、製造請負業、技能実習生の受け入れなど、事業を拡大し現在に至ります。2020年3月期時点の技術職社員数は約2万人で、コロナ禍による微減を差し引くと、近年ほぼ右肩上がりの推移を見せています。また同時点のグループの連結売上高は、1011億円を記録しました。

これは、同社が掲げるミッションです。働く人の「成長」と「安心」にフォーカスし、社会貢献のための土台を整えるという考え方です。派遣業では異色とも言える「無期雇用」という雇用形態をとることで、ミッションの実現に向け、業界独自の針路を開拓しています。

同社の正社員による口コミからは、「一般的な派遣会社よりも安定感がある」「福利厚生がきちんとしていて安心する」など、その雇用形態や基盤の厚さに依拠する好評価が多く見受けられました。「年々昇給し安定してきた」「残業や休日出勤の手当てがうやむやになることはない」と、報酬面も明瞭に処理されているようです。業務のやりがいや個人の裁量権については、派遣先企業の就労環境により異なるでしょう。

社会情勢の変化や働き方の多様性に適応し、人材派遣業の新しい在り方を確立してきたUTエイム。「個」に合ったキャリア形成を支援するという理念に共感し、その制度を有効利用して能力を最大限発揮できる人材かどうかを、面接の場では見極められます。

同社では、通年で技術職社員の募集をおこなっています。同社が運営する製造業専門求人サイト「ものコレ」では、勤務地、業種、給与などさまざまな条件での求人情報検索が可能です。ウェブ、または電話にて応募後、面接がおこなわれます。面接前に筆記試験が実施されたという口コミもありました。

また、UTエイムの持株会社であり約10社のグループ会社を擁する「UTグループ」のコーポレートサイトでは、営業・企画・コーポレートスタッフなどの募集情報を確認することができます。2021年5月現在、UTエイムとしてはキャリアマネージャーや事務スタッフなどを募集しています。選考フローは、書類審査と数回の面接ですが、回数などは職種により異なるため、詳しくはコーポレートサイトで確認しましょう。

面接経験者からは、「比較的リラックスして受けられる面接」「服装はビジネスカジュアルで大丈夫だった」などの口コミが見られました。

内容としては、回答の中から能力や人柄を見極める面接というよりは、具体的なスキル・体力についての質問や、勤務先での就労を見越した条件の確認がおこなわれるようです。中でも多いのは、転勤の可否に関するやりとりです。転勤を伴うケースは少なくないため、勤務地にこだわりのある人や1ヵ所で長く働きたい人は、ミスマッチを防ぐためにもあらかじめ確認が必要となるでしょう。

また、「製造業で一番大切なことは？」と問われた面接経験者もいました。仕事に対する姿勢をアピールするチャンスととらえ、自身のキャリアの中で経験してきたことなどと関連付けて答える準備をしておきましょう。

UTエイムの面接を受けるにあたって、UTグループのビジョンを理解しておくことが重要です。

「UT VISION 2030」と題されるこのビジョンは、同社が既に実践し成果を上げ始めている、「変化するライフスタイルや働き方への対応」を掲げたものです。

社会情勢の変化や少子高齢化、働き方の多様化などにより、終身雇用制度というこれまで主流とされた枠組みが機能を失いつつある現在。同社は、正社員としての無期雇用制度にくわえ、教育プログラムの提供や職能給制度など、従来の派遣会社とは一線を画す環境整備に力を入れてきました。社会保険や住宅補助などの福利厚生も完備し、一般的な正社員と遜色ないキャリア形成を支援することで、多様なキャリアパスの描出を可能としています。

働き手には、安心できる制度とキャリア形成の機会を担保する。派遣先企業には有能な人材を派遣し、その競争力に寄与する。このように両者に対してメリットを創出するツインカスタマー戦略を推進し、「これからのはたらき方」のプラットフォームとして、最良のサービスを追求しています。さらにその先には、日本のモノづくりへの貢献を見据えています。具体的には、2030年までに売上を現在の約6倍に伸ばしたい考えです。

こうした同社の長期経営ビジョンを理解したうえで、個人としてのビジョンをしっかり固めることが肝心です。古い枠組みにとらわれず、自身の人生や価値観を大事にしながら、社会のために能力を活かす意欲を伝えましょう。

面接を受けるにあたっては、「なぜUTエイムなのか」という質問に対して明確な回答を用意しておくことが大切です。面接官は、「この人はどのようなスキルがあるのか」「働くうえで何を重要視するのか」といったポイントにくわえ、「同社のことをどの程度理解しているか」という視点から志望動機を確認します。

同社の特色をより深く理解するためには、他社研究が有効です。前述したように他社とは一線を画す制度により、今では製造業派遣業者として国内トップクラスの社員数を誇るようになった同社。他社のサービス内容やキャリア形成に与える影響はどうであるか、調べることで志望動機をさらに固めることができるでしょう。具体的には、以下のような企業について研究してみるとよいでしょう。

• 日研トータルソーシング株式会社
• 株式会社テクノ・サービス
• ランスタッド株式会社

企業研究を通して、同社の特色について少しずつ理解が少しずつ深まってきたのではないでしょうか。

人材派遣業の新しい在り方を確立して「個」に合ったキャリア形成を支援する同社の理念に共感し、「古い枠組みにとらわれず、自身の人生や価値観を大事にしながら、社会のために能力を最大限発揮できる人材」であることを印象付けることが重要です。そのためには、自身が経験してきたことを丁寧に整理しておき、具体的なエピソードを交えて自己アピールをするとよいでしょう。

以下は、面接経験者が実際に聞かれた質問です。シミュレーションをおこなうなど、面接対策のひとつとして活用することをおすすめします。

UTエイム株式会社の面接で聞かれた質問内容（キャリコネ）

UTエイムの中途採用面接に向けて押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。

• 人材派遣業の新しい在り方を確立して「個」に合ったキャリア形成を支援する同社の理念に共感を示し、「古い枠組みにとらわれず、自身の人生や価値観を大事にしながら、社会のために能力を最大限発揮できる人材」であることを印象付ける。


• UTグループの「UT VISION 2030」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。


• 競合他社についてもよく研究し、「なぜUTエイムなのか」に対する答えを明確にしておく。