引越社の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
同社は1971年に名古屋市で創業し、現在は愛知県をはじめとして、東京や大阪、福岡など、全国に8つの本部を持っています。創業時から引っ越し一本で経営をおこなっている同社は、引っ越し業界の先駆者として、ずばり社名に「引越」を掲げました。ここには、真摯に引っ越しを担うという決意が込められています。
そんな同社の口コミには、「お客様に感謝されることでやりがいを感じる」という意見が散見されます。一方で、業界全体として体力勝負なところがあり、「肉体的にはきつい」という意見も多くみられました。現場社員は身体が資本のため、体調管理はしっかりとおこなう必要があります。
また、以前は我慢を強いられる場面もあったようですが、近年では働き方改革などの流れもあり、緩和されてきているようです。給与については、現場社員に年功序列の仕組みはほぼなく、実力主義とのこと。現場社員には給与に満足していない人もいますが、管理職になればそれなりの額を受け取れるようです。
「実力主義の給与制度の中、体力勝負の現場でお客様に真摯に対応する」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
同社では随時、「総合職(営業管理職・支店長候補)」「営業」「セールスドライバー」の中途採用をおこなっています。いずれも学歴・職歴は問わず、未経験でも応募が可能です。採用は地域ごとにおこなっているので、勤務可能な地域で希望職種の募集があるか、確認をしましょう。
希望の仕事があれば、サイト内の「かんたん応募」ボタンから応募することができます。送信した情報をもとに書類選考がおこなわれ、通過すればメールまたは電話で面接の案内を受けます。口コミによると、面接回数は2回で、一次面接では人事部社員、二次面接では本部長が面接官を務めるとのこと。
応募から内定までは1~2週間と、選考はスピーディーに進むようです。「繁忙期の4月の直前は採用されやすい」という意見もありますので、参考にしてみてください。
■面接内容の傾向は?
体力勝負で人の入れ替わりが激しい引っ越し業界ですが、同社ではじっくりと面接をおこない、能力や人柄を見極めている様子です。「面接時間は結構長く、3時間ぐらいだった」と振り返る選考経験者も見られました。
質問内容は、「体力が必要だが大丈夫か」「いつから出勤できるか」など、特に実務ベースの内容が重視されているようです。また、職歴などの基本的なものに加え、さまざまなお客様に対応するためか、やや意表を突かれる質問もされるようです。経験者の中には「あなたを四字熟語にたとえると何になりますか?」などと聞かれた人がいました。どのような質問にも好印象を残せるよう、はっきりと受け答えをしましょう。
同じ業界や職種の経験者は、前職の経験を深堀りされる傾向があります。業界研究・他社研究をしっかりとおこない、このような質問に備えてください。
引越社の面接攻略法(面接対策)
■引越社の経営方針を理解した上で自己分析をする
引越社の面接を受けるにあたっては、「アリさんはお客様本位」という同社の経営方針を理解しておくことが必要です。創業時から50年にわたり、引っ越し業一本で勝負している同社。国内でも数少ない引っ越し専門業者だからこそできる、「お客様本位」のサービスを掲げています。
数ある引っ越し会社の中には、一部の作業を下請けに出す会社も存在します。しかし同社は、利用者が安心できるよう完全自社システムを用いて、最初から最後まで自社のみで引っ越しを実施。近・中距離の場合は、家財を運ぶトラックも100%自社のものを利用します。また、研修制度を充実させ、常に「引っ越しのプロ」を養成しています。
このようなサービスが、利用者のさまざまなニーズにきめ細かに対応でき、高い満足度につながっているのです。面接においては、このような方針に従って「お客様本位でサービスを提供できる人材」であることを伝えましょう。
■「なぜ引越社に転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ引越社なのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「引っ越し業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。
業界や職種の枠を超えて引越社という企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜ引越社なのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業と引越社との違いを調べてみてください。
- 株式会社サカイ引越センター
- アートコーポレーション株式会社
- 日本通運株式会社
- ヤマトホームコンビニエンス株式会社
引越社の採用面接で実際に聞かれた質問内容
引越社の社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「実力主義の給与制度の中、体力勝負の現場でお客様に真摯に対応する」という社風を意識して、「お客様本位でサービスを提供できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
株式会社引越社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代後半・男性/物流サービス] 【結果:入社】
[30代前半・男性/営業マネージャー] 【結果:入社】
[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:二次を辞退】
[20代前半・男性/運輸関連] 【結果:入社】
引越社の採用面接に向けて
引越社の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
- 「実力主義の給与制度の中、体力勝負の現場でお客様に真摯に対応する」という社風の中で、「お客様本位でサービスを提供できる人材」であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- 引越社の経営方針を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ引越社なのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、面接当日は自身の経験や能力、同社で成し遂げたいことなどをアピールしましょう。
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