【面接対策】ジャステックの中途採用面接では何を聞かれるのか

ジャステックは、IT黎明期の1971年に誕生したシステムインテグレーターです。ハードベンダーが下請けに発注することが常識だった時代に、元請けを担う独立系会社としての道を切り拓き、常に最先端で高品質なソウトウェア開発技術を追求してきました。主体的な開発を信条とし、一括請負型契約で企画・設計・製造・運用などプロジェクトの一切を担います。現在までに獲得した顧客は、金融・流通・官庁をはじめ幅広い業界にわたります。

社員の口コミを見ると、「IT系だからかビジネスマナーにはあまり厳しくない」「社内では役職にかかわらずさん付けで呼び合う」など、同社のフランクな雰囲気が伝わってきました。仕事のやりがいとしては、多様な業界の顧客を持ちさまざまなシステム開発に携われることや、大手顧客の仕事を上流工程から請け負えること、また徹底した品質管理を学べることなどが挙がっています。全社員の参加を前提とした公正な評価制度や、実績に基づき出世する能力主義が根付いていることも、モチベーションを高める要素と言えるでしょう。

また、女性の管理職登用や産休・育休制度の整備などを推進しており、性別にとらわれない長期的なキャリア開発を可能としています。ただし、部署やプロジェクトによっては残業が多いという声も多々聞かれます。残業代は正当に支払われ、賞与もしっかり出るということで折り合いをつけているようです。

風通しが良くラフな雰囲気の中、主体的な開発をおこない高品質なサービスを追求する。面接では、このような社風にフィットし力を発揮できる人材であるかを見極められます。

2021年5月現在、同社では東京本社、および広島・大阪・福岡などの営業所にて、業務システム開発に携わるエンジニアを募集しています。東京本部では採用専門職の募集もおこなわれています。エンジニア職においては、募集分野でのソフトウェア開発経験者が歓迎されるようです。まずはコーポレートサイトの「中途採用」ページで詳しい職務や応募資格を確認しましょう。

選考プロセスは、「エントリー→書類審査→1～2回の面談→適性検査→内定」となっています。口コミによると、選考期間は内定まで1～2週間と比較的スピーディーですが、ケースごとに異なる可能性もあるため事前の確認が必要です。

なお、コーポレートサイトからの応募であってもエージェント経由の対応となるようです。キャリコネにも同社の求人情報が掲載されているので、目を通してみるとよいでしょう。

「エンジニアがつくった、エンジニアによる、エンジニアのためのソフトウェア開発会社」を自負する同社の面接は、候補者のエンジニアとしての資質や将来性を見極める場となるでしょう。同社の方向性との合致や技術力、思考力などの観点から、さまざまな質問をされることが予測できます。

中でもよく聞かれるのは、これまでに携わったシステム開発の内容です。面接経験者のひとりは、「開発のスケジュール管理や工数に関する話が深堀りされ、グループ行動の適性を見られていたようだ」と分析しています。組織としての成長を重んじる同社らしい視点と言えるでしょう。また「仕事ではどのような工夫をしているか」を具体的に問われたケースや、「結果が伴わなくても過程で頑張っていたら評価するべきか」と仕事に対する考え方を問われたケースもあるようです。

これらを踏まえ、自身を一人のエンジニアとして売り込む気持ちで、アピールポイントを整理しておくことが重要です。携わったプロジェクトの具体的な内容、培った技術や経験、チームでの仕事で担った役割・実績などを述べられるようにしておいてください。そして面接の場では、結論を先に述べる論理的な話し方を意識し、面接官に印象を残す堂々とした立ち居振る舞いを心がけましょう。

同社の面接を受けるにあたり、企業活動の指針となる「経営理念」と「基本戦略」から同社の方向性を理解し、自己分析に役立てるとよいでしょう。

上図は、同社の経営理念です。そしてこの理念を体現し、顧客や社会に高品質な製品と利益を還元するための具体的な施策として、以下の基本戦略を立てています。

理念の1つ目には「開発分野の総合化と流通化」を掲げ、それを実現するための戦略には「一括請負」や「高い技術力」「一分野一社主義」といった同社のキーワードが並びます。

ジャステックの歴史に目を向けると、金融システム市場の開拓や、国際的な品質管理規格である「ISO9000」の認証取得、東証一部への上場、日本初の「CMMI（能力成熟度モデル統合）」レベル5達成など、先進的な取り組みを経て着実にプレゼンスを高めてきたことがわかります。一貫した開発者精神が現在の同社を形成していると言えるでしょう。

代表の中谷氏はコーポレートサイトのインタビューの中で、「『思考意欲・自発性・倫理性』を持った人に同社を目指してほしい」と述べています。この3つは、変革を起こせるプロフェッショナルに成長するための要件であると言います。今後の展開においても基本となる戦略や、同社の求める人材像を念頭に置いた上で、企業研究と自己分析をおこないましょう。

同社の面接でよく聞かれる質問が、「なぜジャステックなのか」というものです。面接官はこの質問を通して、候補者のキャリアや入社後のビジョンにくわえ、同社への理解度を確かめようとしています。

企業理解を深め、この質問に説得力のある回答をするためには、競合他社の研究が有効です。各社の製品やサービスの特徴、沿革や進出市場について調べてみることで、ジャステックの独自性や魅力に気づくことができるでしょう。面接で「当社の魅力は何だと思うか」と問われたという口コミもあるように、この作業は志望動機を固める上で不可欠です。一例として、以下のようなシステムインテグレーターについて研究してみるとよいでしょう。

• 株式会社インテック
• 株式会社 オービック
• 株式会社オービックビジネスコンサルタント

企業研究を遠し、同社の方向性や求める人材像について理解が深まってきたのではないでしょうか。

同社の場合、「風通しが良くラフな雰囲気の中、主体的な開発をおこない高品質なサービスを追求する」社風を意識し、「思考意欲・自発性・倫理性を持って会社のプレゼンスの向上に貢献できる人材」であると印象付けられるよう、自己分析を進めると有効です。具体的な実績やエピソードを交えて話すことで説得力が増すでしょう。

以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接対策のひとつとして、自分ならどのように答えるかシミュレーションしてみてください。

株式会社ジャステックの面接で聞かれた質問内容（キャリコネ）

ジャステックの中途採用面接に向けて押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。

• 「風通しが良くラフな雰囲気の中、主体的な開発をおこない高品質なサービスを追求する」社風を意識し、「思考意欲・自発性・倫理性を持って会社のプレゼンスの向上に貢献できる人材」であると印象付けられるよう、具体的なエピソードを用意する。


• ジャステックの「経営理念」と「基本戦略」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。


• 競合他社についてもよく研究し、「なぜジャステックなのか」に対する答えを明確にしておく。