【面接対策】東邦銀行の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】東邦銀行の中途採用面接では何を聞かれるのか

福島県に本店を置く地方銀行である東邦銀行への転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。


東邦銀行の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

福島県に本店を置き、地方銀行としては東北エリアで第2位の規模を誇る東邦銀行。1941年の創立以来、福島県の「地域いちばん銀行」を目指し、地域経済の発展に貢献してきました。「すべてを地域のために」というコーポレートメッセージを掲げる同行は、「福島の復興なくして当行の発展なし」の考えのもと、復興に向けた福島への貢献を最優先事項に据えたサービスを展開しています。2019年の顧客満足度調査(日本生産性本部のサービス産業生産性協議会)では、地方銀行部門における1位を獲得しました。

そんな同行は、保守的で堅実な社風を有します。行員からは、行内の上下関係が重んじられる年功序列型で、体育会的な一面もあるという声が聞かれました。そのほか多く寄せられているのは、「人のいい行員が多い」という声。「人を大事にする経営」という基本理念のもと、穏やかで温かみのある人が集まっているようです。

一方で、ノルマや資格取得などに言及する口コミも。マイナス金利政策によって銀行のビジネスモデルは大きな転換点を迎えおり、金融商品の販売が強化される方向にあります。こうしたことから、高い目標を持ちながら、資格取得といった一層の自己研さんが求められる状況だと言えるでしょう。

保守的で堅実な風土の中、自己研さんをしながら地域経済の発展に貢献する。このような社風にフィットし、活躍できる人材かどうかを、面接において見極められます。

選考は何次まで?

同行では現在、「銀行業務全般」「銀行経理業務全般」「投資信託業務」「金融商品販売担当」「信託業務営業担当または事務担当」「システム企画・システム開発・システム管理」の職業で中途採用をおこなっています。業務内容や必要とされるスキル・資格などはコーポレートサイトに記載されています。また、これ以外にも求人サイトや転職エージェントで取り扱っている職種もあるため、チェックしておくとよいでしょう。キャリコネにも情報が掲載されていますので、参考にしてみてください。

選考フローに関する公式情報はありませんが、書類選考後に複数回の面接が実施されるのが一般的です。同行の場合、新卒採用では適性検査が取り入れられているため、中途の場合にも適性検査を想定した対策をおすすめします。

面接内容の傾向は?

志望動機や将来のキャリアビジョンといったオーソドックスな質問がメインとなります。「なぜ東邦銀行なのか」「なぜ福島なのか」「なぜ東北なのか」という点を明確にした上で、志望動機を構築する必要があります。特に、同行が地盤とする地域以外の出身者は、こうした質問にどう回答するかが鍵になると言えます。同行は、福島をはじめとした東北の復興に力を入れているため、そこに訴求できるようなエピソードがあれば、自分の言葉で力強く語りたいところです。

金融・経済をはじめとした社会情勢には、常にアンテナを高くしておきましょう。特に地域経済に関するニュースには、自分なりの意見をまとめる習慣をつけておくことが望まれます。金融系の資格は歓迎されますので、取得済みもしくは取得予定であれば、アピールできるように事前に整理しておいてください。

また、家族について聞かれたという口コミも。地方銀行では、こうした質問は比較的よくあるようです。そのほか、面接経験者からは、「真面目、誠実さをアピールすべき」といったアドバイスの声が出ていますので参考にしてみてください。

東邦銀行の面接攻略法(面接対策)

東邦銀行の「とうほう『輝』プラン」を理解した上で自己分析をする

面接に際しては、同行の中期的な方向性を把握しておく必要があります。ここでは、同行の中期経営計画から今後の戦略などを読み解いていきます。

同行では、第17次中期経営計画として、2021年4月から2024年3月を対象とした「とうほう『輝』プラン」を策定しました。長期ビジョンとなっている、「地域社会に貢献する会社へ〜金融サービスの枠を超えて〜」の実現に向けた「変革のステージ」と位置づけ、数々の施策を講じていくとしています。

基本方針として掲げているのは、次の3つです。

1. 地域・お客さまが輝く(地域・お客さまへの恩返し)
2. 従業員が輝く(成長と活力)
3. 当行が輝く(持続可能な経営体質)

そのための施策として中心に据えているのが、「コンサルティング力の高度化」です。法人に対しては、コンサルティング業務の拡充により、地域中小企業の経営課題解決に最適なソリューションを提案していくとしています。個人に対しては、最適な提案実施に向けて、資産形成・運用から次世代への資産承継まで幅広いコンサルティングが可能な体制を構築する方針です。これらに加え、人事・人材育成戦略、新営業体制・組織戦略、デジタル・IT戦略といった各方面の戦略を実行することで、最終年度となる2023年度のコア業務純益(連結)100億円以上を目指すとしています。

この中期経営計画の資料は一般に公開されています。かなり読み応えのあるものですが、しっかりと目を通した上で自己分析に落とし込み、自分にどんな貢献ができるのかをアピールできるようにしましょう。

東邦銀行 中期経営計画資料より

「なぜ東邦銀行に転職したいのか」の明確化には他社研究を

採用面接では必ずと言っていいほど「志望動機」を問われますが、東邦銀行もその例外ではありません。志望動機から面接官が知りたいのは、「同行の特色を理解しているか」「社風にフィットした人材か」「中長期的なビジョンや戦略に合致した人材か」という点です。こうした面接官の意図に的確に応えるためには、同業他社の研究を通じて「なぜ東邦銀行を志望するのか」を伝える必要があります。

面接に備え、自分なりの軸を定めて同行に近い金融機関をピックアップし、研究をすすめてください。ここでは参考として5行をご紹介します。

  • 株式会社七十七銀行
  • 株式会社大東銀行
  • 株式会社山形銀行
  • 株式会社常陽銀行
  • 株式会社ゆうちょ銀行

東邦銀行の採用面接で実際に聞かれた質問内容

東邦銀行のカラーや戦略、求める人物像などが具体的に把握できたのではないでしょうか。採用面接を受けるにあたっては、これまでのキャリアの整理や、中期経営計画を理解した上での自己PR、熱意の伝わる志望動機の作成といった対策が重要となります。

「保守的な面はあるものの、人を大事にする堅実な社風」を踏まえ、「自己研さんをしながら地域経済の発展に貢献できる人材」であると印象づけられるようなエピソードを準備し、必要に応じて披露できるように準備をしておくとよいでしょう。

以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接対策の仕上げとして、自分のキャリアを反映した回答を用意し、質疑応答のシミュレーションをしてみてください。

株式会社東邦銀行の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)

[20代後半・男性/金融関連職] 【結果:面接中止】

質問

今の仕事をどのように生かせるか?

回答

今まで聞いてきた個人顧客や法人からの様々な意見を…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・女性/法人営業] 【結果:二次を辞退】

質問

座右の銘について

回答

特に考えていなかったので焦りました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/その他] 【結果:内定を辞退】

質問

この会社にどのような貢献ができるか?

回答

ベンダーコントロールの経験があったので、ベンダーとの…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・女性/その他] 【結果:入社】

質問

取得している資格の内容について

回答

意表をつかれた質問だったのであまり記憶に…(口コミの続きとアドバイスを見る

東邦銀行の採用面接に向けて

東邦銀行の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「保守的な面はあるものの、人を大事にする堅実な社風」を踏まえ、「自己研さんをしながら地域経済の発展に貢献できる人材」であると印象づけられるよう、自分にしかないエピソードを用意しておく。

  • 中期経営計画「とうほう『輝』プラン」を理解し、これに沿った自己分析をおこなって自己PRにつなげる。

  • 競合他社について理解を深め、「なぜ東邦銀行なのか」に対する答えを明確にしておく。

これらを参考に入念に準備をすすめ、面接当日は誠実な態度で転職への熱意をしっかり伝えましょう。

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この記事の執筆者

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