NSWの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
「IT」「サービス」「プロダクト」の3つのソリューションを基盤に、製造や流通、官公庁などへ向けたITシステムの開発・保守・運用や、車載製品や医療器具分野でのソフトフェア開発設計をおこなうNSW。近年では、現在までに築いた技術を「IoT&AIソリューション」として中心軸に据え、新たな事業展開を見せています。設立は1966年と、SIer企業として長い歴史を持ちます。
社員の口コミを見ると、まず目に入るのが「風通しの良い社風」という意見でした。融通の効く上司や相談に乗ってくれる管理職が多く、働きやすいとの声が見られます。仕事一本やりな社員は少なく、どちらかといえば穏やかな社風のようです。
「NSWホリデイ」と呼ばれる独自の休暇制度や、出産・育児休暇に関して理解が深いこと、任意参加の部活動で他部署と交流できるなど、福利厚生面の充実をあげる人も多く見られました。
その反面、「部署によっては客先常駐が多く、評価が心配」「常駐先の変更で新たな人間関係を築くのが面倒」といった不安、さらに「2次受けの案件が多い」「技術会社なので、会社の売りとなる企画立案が苦手」など、将来性に疑問を感じるといった意見も見受けられます。
同社の企業理念「Humanware By Systemware」には、「優れたシステムで社会を豊かに」との想いが込められています。絶えず変化する時代に、多様な「創造性」を持つ人材を求める同社。面接では、このような社風に沿い仕事ができるかどうかを見定められます。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトのキャリア採用情報によると、現在は「ITエンジニア」「LSIテストスペシャリト」「プロジェクトマネージャ」「営業スペシャリスト」など、数多くの求人があります。各職種で求められるスキルや経験、勤務地などは異なるので、しっかりと目を通した上で応募しましょう。
掲載されている選考ステップによると、書類選考後に2回の面接と、適性検査を経て内定となります。現在はメールでの応募のみとなりますので注意してください。口コミによると、面接官は現場社員・部長・役員ですが、中には「社長が面接官だった」との意見も見られました。選考期間は1〜2週間という声が多いですが、3ヶ月との回答もあります。
同社では募集職種が細かく分かれているため、事前に採用サイトを熟読するとともに、社員インタビューや入社後の社員教育にも目を通し、社内の雰囲気をつかんでおきましょう。
■面接内容の傾向は?
コーポレートサイトの「採用方針」には、「学部、前職、職歴、キャリアを問わず、さまざまな個性を求めている」と記載されています。口コミには「技術的なことより、入社後に自分が何をしていけるかをアピールすると高評価につながる」との声があるため、志望動機や入社後のビジョンを明確に伝えられるようにしておきましょう。ほかにも、「ごく一般的な質問が多い」「雑談できる材料があると良い」との声が見られます。
中には、「自分の持つスキルが同社にとってどういった利益をもたらすか」という質問をされた人もいます。同業他社からの転職を考えている場合は、このような問いに対して明確な回答を用意しておく必要があるでしょう。
雰囲気に関しては、圧迫的ではなくおだやかな空気で進むようです。このような場合は、緊張せずにのぞむことが重要となるでしょう。社会人としての礼儀や身だしなみもチェックされますので、十分に気を配ってください。
NSWの面接攻略法(面接対策)
■NSWの「DX FIRST」を理解した上で自己分析をする
同社の面接を受けるにあたり重要になるのは、「DX FIRST」と呼ばれる中期経営計画を把握することです。2019年4月にスタートしたこの計画では、現在までに形成されたIoTやAIサービスのさらなる領域拡大を図り、DX(デジタルトランスフォーメーション)事業を加速するとしています。これにより、2022年3月期までに、DX関連における売上高を9割近く上昇させることが目的です。
現在、IT業界を取り巻く状況として懸念されているのは、保守・運用に多額な費用がかかり次世代への投資が困難になっていることや、生産年齢人口の減少による技術者の不足などです。同社はこの現状を考慮し、これまでのノウハウを活かしつつ新たなDX事業へとシフト。「構想から導入まで」をひとつのサービスとして提供し、顧客をサポートするとしています。
そこで求められるのは、高い技術力、スピードとともに、企業自体の変革です。同社は、5〜10年先の未来へ向け、現在おこなっている顧客の要望に応えたシステム構築業だけではなく、顧客と一体になったソリューションとしてDXを進めていく考えです。
具体的な方法としては、下図のように大きく分けて6項目で構成されており、それぞれの相乗効果による「DX FIRSTの実現」を目指しています。
特にIT業界においては、時代の変化に敏感であることが重要です。企業理念に含まれる「個性、感性、創造性を最大限に発揮する」とは、既成概念にとらわれず常に新しいものを探求し、今までにないものを創り出すことと同義といえます。
採用サイト内でも「ポジティブな発想の転換力」「新しいチャレンジ」を掲げ、この姿勢を持つ人材を求めています。上述の「DX FIRST」をよく理解し、自らの手で社会を豊かにしていきたい気持ちを前面に出し、面接にのぞみましょう。
■「なぜNSWに転職したいのか」の明確化には他社研究を
NSWの面接では、「なぜ当社を選んだのか」という質問をされることがあります。面接官はこの質問により、「入社してからの明確なビジョンを持っているか」「今までの経歴が当社にとって有益か」といった点を見るだけではなく、「当社についてしっかりと理解しているか」を見極めているといえます。
IT業界や職種の研究のみにとらわれることなく、NSWという企業の経営理念や、中期経営計画である「DX FIRST」を理解した上で、競合となる他社についても研究しましょう。例として以下のような企業を研究の参考にしてください。
- 株式会社アルファシステムズ
- 株式会社アイネス
- 株式会社クレスコ
- 株式会社菱友システムズ
NSWの採用面接で実際に聞かれた質問内容
以上の企業研究を通じ、NSWの経営方針やどのような人材を求めているかが分かってきたのではないでしょうか。面接の場では、同社の企業理念である「Humanware By Systemware」を忘れずに、「ポジティブな発想とチャレンジ精神を持ち合わせた人材」と印象づけられるよう、雑談も含めた複数のエピソードを準備しておきましょう。
以下に、実際の面接の場にて聞かれた質問をご紹介します。これらを読んだ上で「この質問を受けた場合、自分ならどう回答するか」「仕事への意欲を印象づけるにはどうしたら良いか」などをシミュレーションしてみてください。
日本システムウエア株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・男性/システムエンジニア] 【結果:2次面接を辞退】
[20代後半・男性/プロジェクトマネージャー] 【結果:内定を辞退】
[20代後半・男性/テストエンジニア] 【結果:入社】
[10代後半・男性/ルートセールス] 【結果:1次面接で不採用】
NSWの採用面接に向けて
NSWの採用面接を受けるにあたり、押さえておきたいポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。
- 「社会の豊かさにつながる優れたシステムを創り出す」という社風を意識して、「ポジティブな発想とチャレンジ精神を持ち合わせた人材」であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- NSWの中期経営計画「DX FIRST」を理解し、これに沿った自己分析をして自己アピールにつなげていく。
- 競合他社についても研究し、「なぜNSWか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと研究をおこない、面接当日は、NSWで実現していきたい仕事や意欲を明確に伝えられるよう、準備してのぞみましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。