B-EN-Gの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
東洋エンジニアリングのシステム部門を前身とするビジネスエンジニアリング(以下、B-EN-G)。1991年に日本初のSAPパートナーとしてERP事業をスタートさせた同社は、自社開発のSCM/ERPソフトウェア「MCFrame」や「A.S.I.A.」などの販売・導入・保守などの事業において高い評価を得ています。製造業のERP関連支援の先駆的存在として知られる同社ですが、今や幅広い業種の企業を顧客に持ち、プロジェクト遂行を支援するコンサルティングファームの機能も備えています。
そんなB-EN-Gには、若手社員であっても自分から発言でき、主体的に仕事ができるなど、自由闊達で大らかな企業風土があるようです。「社員同士、切磋琢磨して自分を高めていく環境」「若手でも大きなプロジェクトを動かしたり、メイン機能を作成できたりする」といった声が多く上がります。若いうちから目標をもって能動的に仕事に邁進したいという人には適した環境だと言えるでしょう。
「企画提案から上流・下流工程まで、プライム案件に一貫して携われる」「(給与は)同業他社と比較しても高水準な額」といった口コミも見受けられ、仕事内容・報酬ともにやりがいあるもののようです。また、グローバルなプロジェクト力を有する同社では、顧客企業の海外進出を支援する機会もあり、そこに面白みを感じるという声も聞かれました。
男女の別による扱いの差もなく、女性が管理職を目指せる環境は整っていますが、女性社員の絶対数が少なく、ロールモデルに乏しい現状を指摘する声が散見されます。IT技術力よりもプロジェクトマネジメント力が重視されるとの意見もあるため、キャリアアップを望む場合、男女ともに自分なりのビジョンや目標設定を明確にして業務に取り組む必要があります。
大らかな企業風土の中で、一人ひとりが向上心をもって主体的に仕事に取り組む社風が特徴のB-EN-G。その社風にフィットし、キャリアを築いていける人物であるかどうかは採用面接時に重視されるポイントです。仕事に対する自分の考え方やキャリアビジョンなどを明確に洗い出しつつ、面接対策を進めましょう。
■選考は何次まで?
2021年6月現在、B-EN-Gでは、商品開発エンジニアやSAP関連コンサルタント、プリセールスなどの職種で中途採用をおこなっており、コーポレートサイト内のキャリア採用ページからの応募を受け付けています。
選考フローの詳細については明記がありませんが、口コミによると、書類選考通過後、2~3回の面接を経て内定が出る場合が多いようです。最終面接は役員が面接官となることが多いため、事前に心づもりをしておきましょう。
同社の新卒採用ページには中途採用への応募者にも役立つコンテンツが多く用意されているほか、リクルート用の公式SNS経由でもさまざまな情報が発信されています。SNSでは社長を「さん」づけで紹介するなど、同社のフランクな企業風土に触れられます。面接前には必ずチェックするようにしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
口コミによると、B-EN-Gの面接では、業務に活かせる素養や強みが問われる傾向が見られます。
奇をてらった質問は少なく、志望動機や転職理由など、中途採用としては一般的な質問をされることが多いようです。過去のプロジェクトにおける経験や今後のキャリアについての質問をされるほか、専門用語についての説明を求められることもあります。こうした、業務に通じる素養を探る質問に対しては、入念な自己分析で備えましょう。「どのような人物が求められるのか」を焦点に、企業研究も併せて綿密におこなうとよいでしょう。
企画提案から導入・保守まで、ERPを中心としたソリューションを一貫して提供する同社だけに、「プロジェクトマネジメント能力が問われると感じた」との口コミも見受けられました。自分の目指すPM像、PM力について明確に掘り下げ、さらに自分はどのようなビジョンのもとで業務に取り組むつもりなのかを整理したうえで面接に臨みましょう。
B-EN-Gの面接攻略法(面接対策)
■B-EN-Gの経営戦略を理解した上で自己分析をする
面接を受けるにあたっては、B-EN-Gの経営戦略を理解しておく必要があります。
コロナ禍を受け、デジタルトランスフォーメーションがさらに加速することが予測されるほか、経済のグローバリゼーションが進み、製造業界に変革の兆しが見られるなど、事業環境が大きく変化しつつある中、同社は上図のような経営戦略を打ち出しています。
製造業に強みを持ち、自社製品の企画・開発力に定評のある同社ならではの実績とリソースを活かし、製造業の業務効率化に向けたデジタライゼーションに貢献する製品・サービスの提供に注力する方針です。さらに、ユーザ共創型ビジネスなど、新しい形態のビジネス創出も推進するとともに、中国・アジア圏を中心とした海外拠点でのビジネス拡充・強化に努め、日系製造業のグローバル展開支援ビジネスを拡大させていくとしています。
このように、引き続き「ものづくり」にフォーカスしたソリューションを展開する姿勢のB-EN-G。中途採用においても、「製造業の『ものづくり』支援に貢献するため、主体的に業務に取り組めるIT人材」を求めていると言えます。自身のITスキルだけでなく、どのようなアプローチで仕事を進めるつもりなのかを説明できる準備をしておくとよいでしょう。
■「なぜB-EN-Gに転職したいのか」の明確化には他社研究を
新卒・中途問わず、採用面接では志望動機について問われることが多く、B-EN-Gの面接口コミにも志望動機に言及するものが見受けられます。企業理解の深度だけでなく、応募者の志向や意欲なども計ることができる志望動機は、面接官が重視するポイントのひとつです。
訴求力の強い志望動機を用意するためには、「B-EN-Gの独自性」に着目した企業研究をおこない、「そのフィールドでどのような仕事がしたいのか」を明確に伝えることが重要です。そのためには、他社との比較が有効です。以下のような企業についても研究し、比較することで、同社独自のカラーや戦略を把握しておきましょう。
- 富士通株式会社
- 株式会社大塚商会
- 日本電気株式会社(NEC)
B-EN-Gの採用面接で実際に聞かれた質問内容
B-EN-Gの求める人物像や経営方針が具体的に見えてきたのではないでしょうか。
B-EN-Gの採用面接を受ける際には、「大らかな企業風土の中で、一人ひとりが向上心をもって主体的に仕事に取り組む社風」を意識して、「製造業の『ものづくり』支援に貢献するため、主体的に業務に取り組めるIT人材」と印象づけられるようなエピソードを用意しておくとよいでしょう。
以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分ならこれらの質問にどのように答えるか、面接に臨む前にぜひシミュレーションしてみましょう。
ビジネスエンジニアリング株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[年代不明・女性/システムコンサルタント] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/管理関連職] 【結果:二次面接で不採用】
[30代後半・男性/プロジェクトリーダー] 【結果:一次面接で不採用】
[30代後半・男性/法人営業] 【結果:二次面接を辞退】
B-EN-Gの採用面接に向けて
B-EN-Gの採用面接を受けるにあたって、その社風や経営戦略など、押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「大らかな企業風土の中で、一人ひとりが向上心をもって主体的に仕事に取り組む社風」を意識して、「製造業の『ものづくり』支援に貢献するため、主体的に業務に取り組めるIT人材」であることを、具体的なエピソードを交えてアピールする。
- B-EN-Gの経営戦略に沿った自己分析をおこない、有効な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究することで、「なぜB-EN-Gなのか」という質問に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備をおこない、面接当日は、B-EN-Gで叶えたいキャリアビジョンを含めた入社への熱意を自分なりの言葉で伝えましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。