瑞光の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1946年創業で東証二部上場の衛生用品製造装置メーカー、瑞光。紙おむつ、生理用品、紙マスクなどの製造装置を手掛け、そのシェアは国内で約90%、海外で約30%を占めます。
同社は「技術深耕」を追求し、人々の生活になくてはならないヘルスケア産業を支えていることから、多くの社員がプライドとやりがいを持って向き合っているようです。特に技術畑の社員からは、「上流工程からものづくりに関わる喜びがある」「サプライヤーと協力して開発した機械によって作られた品物が店頭に並んでいると、誇らしい気持ちになる」といった声が多く聞かれます。ものづくりを真剣に極めたい人にとっては、さまざまな学びの機会が用意された環境のようです。
また、これまで35カ国への出荷実績があり、海外で経験を積みたい人にとっても多くのチャンスがあります。海外営業が重要なポジションとなるため、「英語ができる人は評価が高い」という声も聞かれました。
そして、こうした仕事が円滑に進む背景には、社員同士の助け合いがあるようです。社員同士が和気あいあいとしていて、「現場は大きな町工場のよう」とたとえる人もいます。古き良き日本企業の家族的な人間関係が存続していると言えるかもしれません。
家族的な人間関係の中、独創性と技術力でヘルスケアを支える機械を生み出す。面接では、このような社風にフィットして活躍できる人材であるかを見極められます。
■選考は何次まで?
同社では2021年6月現在、「機械設計」「電気設計」の職種で中途採用をおこなっており、いずれも勤務地は大阪にある本社です。選考フローは以下のようになっています。
1. 書類選考
2. 一次面接・適性検査
3. 面接(1〜2回)
4. 内定
まずは、コーポレートサイトのエントリーフォームから応募してください。応募書類到着後、約1週間で選考結果の連絡が届きます。面接は2~3回実施される予定で、1次面接時に適性検査も併せておこなわれます。面接結果は約1週間後に連絡がくるとされています。
そのほか、求人サイトや転職エージェントを通じて「総務」などのバックオフィス系の職種が募集されています。選考フローは上記と多少異なる可能性がありますので注意してください。キャリコネにも情報が掲載されているため、参考にしてみるとよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
面接では「自己PR」「志望動機」「今後の展望」など、一般的な事項を詳しく聞かれる傾向にあります。特に志望動機については、面接官を納得させる内容と論理展開が求められるようです。これまでのキャリアを整理し、同社の特徴や自分のキャリアビジョンと結びつけ、筋の通った回答ができるように準備しておきましょう。
技術系の場合には、現場で必要となる技術について聞かれることもあります。これまでの実績を踏まえてわかりやすく答えましょう。また、海外出張や赴任についての意思を問われた際には、明確に答えられるようにしておいてください。
同社の面接は雑談のような会話を通じてさまざまな質問へと発展するのが特徴です。どんな質問にもしっかり答えられるよう、これまでの経験をまとめ、披露できるエピーソードをいくつか準備しておくとよいでしょう。和やかな雰囲気のもと進められますが、同時に話し方や表情から人柄も見られます。「一緒に働きたい」と思わせるようなコミュニケーションを心がけて臨んでください。
瑞光の面接攻略法(面接対策)
■瑞光の第2次中期経営計画を理解した上で自己分析をする
面接の前に、同社の中期的なビジョンと戦略について押さえておきましょう。
同社では、次の10年のさらなる成長を目指し、2021年2月期から2023年2月期を対象とした「第2次中期経営計画」を策定しました。この3年間を原点回帰とともに、新しく生まれ変わるための基盤固めの期間と位置づけています。そのための重点施策として打ち出したのが、「新製品・新ビジネス」「新マザー工場」「新生産統合システム」の3つです。
具体的な施策としては、新コンセプト機やマスク加工機の開発、アジアエリアの拡販やアフリカエリアへの進出などを挙げています。また、2021年7月の新工場竣工を機に本社機能を全面移転。本社新工場をグループのマザー工場と位置付け、モノづくりへの原点回帰を図る方針です。そのほか、新生産管理システムの導入なども進めるとしています。
同社の中長期的な方向性や具体的な戦略を理解することは、即戦力が求められる中途採用ではとても重要です。資料を読み込むことはもちろん、新型コロナウイルス感染症が計画に与える影響なども注視しつつ、計画実行に向けてどう貢献できるかを自己PRに反映させるとよいでしょう。
■「なぜ瑞光に転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ瑞光なのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極め、入社後のミスマッチを防ごうとしています。
業界や職種の枠を超えて瑞光という企業について理解するためには、他社研究が重要な役割を果たします。他社との違いを明らかにした上で、「なぜ瑞光なのか」について、説得力のある答えを用意しておきたいところです。競合が少ないと言われる同社ですが、同社と同じ関西を拠点とする以下のような企業を参考に、自分なりの軸で他社研究をおこなってみましょう。
- ローム株式会社
- 京セラ株式会社
- 日本電産シンポ株式会社
- 京都電機器株式会社
- 株式会社湯山製作所
瑞光の採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社の社風や目指している方向性を理解することで、どのような人材が必要とされているのかが見えてきたのではないでしょうか。
採用面接を受ける際には、「古き良き日本企業の家族的な社風」を意識しながら、「独創性と技術力を持ち、ヘルスケアを支える仕事にしっかりと向き合える人材」と印象づけられるよう、具体的なエピソードを用意しておくとよいでしょう。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策の総仕上げをおこなってください。
株式会社瑞光の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・男性/機械設計] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・男性/技術関連職] 【結果:入社】
[20代後半・男性/技術関連職] 【結果:入社】
[30代前半・女性/その他] 【結果:一次面接で不採用】
瑞光の採用面接に向けて
瑞光の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
- 「古き良き日本企業の家族的な社風」を意識しながら、「独創性と技術力を持ち、ヘルスケアを支える仕事にしっかりと向き合える人材」と印象づけられるよう、具体的なエピソードを用意しておく。
- 「第2次中期経営計画」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 他社についても研究し、「なぜ瑞光なのか」に対する答えを明確にしておく。
面接当日は自分の言葉でアピールできるよう、上記3点を意識して万全の準備で臨みましょう。
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