テンアライドの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1969年、居酒屋「天狗」を都内に出店したテンアライド。その後、着実に店舗数を増やし、1995年には東証一部上場、2021年現在では「旬鮮だいにんぐ天狗」「テング酒場」などの自社ブランド店を含め、全国に120店舗を展開する大手居酒屋チェーンです。
「食における安心と安全」を第一とし、自社のセントラルキッチンを保有するほか、「家庭でも天狗の味を楽しめるように」と食材の配送サービスを開始するなど、創業50年を経過した現在でも新たなビジネスモデルで「顧客の満足度」を追求しています。
社員の口コミを見ると「業界トップクラスの給与」「社員の育成・研修に力を入れている」「調理や接客のスキルが身に付く」といった仕事のやりがい面のほか、「福利厚生の充実」への言及が見られます。
一方では、飲食業界で顕著に見られる「サービス残業が多い」「人手不足で休日が取れない」との声、また新型コロナウイルス感染症の拡大により、「賞与が出なかった」「将来性が心配」といった意見も多く、今後の経営に不安を感じている人も見受けられます。
代表挨拶には「自分たちが取り組むのはフード業ではなく、フードサービス業」という文言があります。味や価格のみにとどまらず、雰囲気も合わせた総合サービス業としての質を高めることができ、さらに人と会社の成長をも考慮して働ける人材を求めている同社。面接では、このような要素を持ち合わせているかを見極められます。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトの中途採用情報によると、2021年6月現在の募集職種は、店舗や本部に勤務する「総合職」のほか、店舗での接客・調理を担当する「エリア社員」など、6種類に分類されています。応募資格に関しては、「高卒以上・40歳まで」とありますが、経験者においては年齢上限が不問となりますので、応募の前に必ず確認をしましょう。
選考方法は、書類審査後に2〜3回の面接、適性検査・一般常識のテストを経て採用の流れとなります。面接官は、現場社員・管理部門・役員がおこない、選考期間は1週間から1ヶ月程度となります。
上述のサイトには、具体的な仕事の内容や、勤務地・勤務時間、入社後のサポート制度・福利厚生、歓迎する人材、具体的なキャリアアップの例なども明記されているので、隅々まで目を通し、自分が希望する条件に合致しているかを確認してください。
■面接内容の傾向は?
実際に面接を受けた人の口コミでは、雑談も交えた和やかな雰囲気で進むという声が多く見受けられます。「威圧的であった」「変わった質問をされた」などの声はほぼ見られず、志望動機や仕事への意欲など、一般的な質問に終始するようです。「人柄が重視される面接」という意見も見られました。
サービス業であるので、「接客業が好きか」との質問をされるケースは多々あります。「なぜ好きか」との理由をハッキリと自分の言葉で回答できるようにしておくとともに、やる気も伝えられるよう、大きく元気な声での受け答えを心がけましょう。同時に、飲食業であることを強く意識し、身だしなみにも細心の注意を払うことが重要です。
採用情報サイトには、先輩社員のインタビュー、1日の仕事の流れ、福利厚生や研修制度などの詳細が記載されているので、同社の雰囲気を知るためにも、面接前に熟読をして、しっかりと対策をとりましょう。
テンアライドの面接攻略法(面接対策)
■テンアライドの「四つの誓い」を理解した上で自己分析をする
テンアライドの面接を受けるにあたっては、同社の企業理念である「四つの誓い」を深く理解する必要があります。「手がけているのはフード業ではなく、フードサービス業」とする同社は、顧客の満足を常に考え、感動を与えていくとしています。これらを実現するために掲げている理念が「四つの誓い」です。
具体的には、品質が高く良いものを「安く」「早く」「清潔に」「最高の雰囲気の中で」の4項目から構成されています。
コーポレートサイトから興味深く読み取れるのは、「すべてはお客様優先」とする一方で「従業員が第一」とする文言も見られることです。これは同社の「従業員の満足度を考えねば、質の高いサービスを提供できない」との思いによるものです。「会社の成長にはしっかりとした労働環境の整備が必要」と、実際に現場で働く社員に配慮していることも、理念に内包されるものとして重要視する必要があるでしょう。
飲食業界を取り巻く状況は、業務形態の多様化、少子化による人材不足、そして新型コロナウイルス感染症拡大での客数大幅減少など、今後も厳しいことが予想されます。同社は決して急ぐのではなく、未来を末長く見つめ、着実に成長していく方針を取るとしています。
これらの理念を理解・把握し、面接の場では「自分ならば会社にどう貢献していけるか」を、積極的にアピールできるよう、しっかりと準備をしておきましょう。
■「なぜテンアライドに転職したいのか」の明確化には他社研究を
同社の面接では「なぜテンアライドを希望するのか」との質問をされることがあります。面接官はこの質問で、「入社後は当社にどのような形で貢献できるのか」、または「当社について本当に理解しているのか」を見極めているといえます。
同社への理解度を示すには、主要事業にとどまらず、社風や理念への理解を深め、さらに競合となる企業の研究もおこなうことが必要です。例として以下の企業を参考としてあげますので、研究材料としてみてください。
- ワタミ株式会社
- 株式会社モンテローザ
- SFPホールディングス株式会社
- 株式会社鳥貴族ホールディングス
テンアライドの採用面接で実際に聞かれた質問内容
以上の企業研究を通じ、テンアライドの経営方針やどのような人材を求めているかが分かってきたのではないでしょうか。面接の場では、同社の企業理念である「四つの誓い」を忘れずに、「サービスを通じて自分と会社の両方を成長させられる人材」と印象づけられるよう、雑談も含めた複数のエピソードを用意しておきましょう。
以下は、実際の面接の場にて聞かれた質問例です。これらを読んだ上で「この質問にはどのように答えるのがよいか」「仕事への意欲を強く印象付けるには?」などをシミュレーションしてみてください。
テンアライド株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・男性/店長] 【結果:入社】
[20代後半・男性/調理スタッフ] 【結果:入社】
[10代後半・女性/フロアスタッフ] 【結果:内定を辞退】
[40代後半・男性/プロジェクトリーダー] 【結果:一次面接で不採用】
テンアライドの採用面接に向けて
テンアライドの採用面接を受けるにあたり、ぜひ押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。
- 「フード業ではなくフードサービス業」という社風を意識し、「顧客を第一に、その中で自分と会社の成長も考えていける人材」と印象づけられるよう、雑談も含めたエピソードを用意しておく。
- テンアライドの企業理念「四つの誓い」を理解し、これに沿った自己分析をおこなって自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜテンアライドなのか」に対する答えを明確にしておく。
以上を踏まえ、面接当日は自分の言葉でアピールできるよう、準備と対策をしてのぞみましょう。
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