【面接対策】メドピアの中途採用面接では何を聞かれるのか

「集合知により医療を再発明する」というビジョンのもと、医師や薬剤師などの医療従事者をサポートしながら、専門家ネットワークと集合知を活用して個人のヘルスケアをサポートするメドピア。2007年に創設されたドクタープラットフォーム『MedPeer』は、国内医師の3人に1人が登録する医師専用コミュニティサイトに成長し、同社の基盤事業となっています。

同社は現役医師である石見氏によって2004年に設立されました。医師に寄り添ったサービス展開には定評があり、口コミにも「医師のことはとても大切にしている」という声が寄せられています。創業から10年後の2014年には株式上場を果たすなど、成長の裏側には経営者による強いリーダーシップがある一方で、意思決定はトップダウンだという声も多数聞かれました。

また、同社の特徴として、医療関係以外の出身者が非常に多いということが挙げられるでしょう。多様な社員の求心力となっているのが、「ミッション・ビジョン・クレド」であり、多くの人がこれに強く共感して入社を決めているといいます。メドピアの世界観を全員で創り上げるという社風があり、「医師を支援すること。そして患者を救うこと。」というミッション実現に向け、成長意欲を持って業務に取り組んでいます。

ミッション・ビジョン・クレドを大切にしながら、医療に深く刺さるサービスを展開し、ヘルステック業界を牽引していく。面接では、こうした社風にフィットして活躍できる人材であるかが見極められます。

2021年6月現在、同社グループでは複数の職種で中途採用をおこなっています。一例として、「新規事業企画」「Webディレクター」「コンテンツプロデューサー」「各種エンジニア」「UI/UXデザイナー」「IR担当」「人事」などを募集中です。このほかにも多数の募集がありますので、コーポレートサイトで確認してください。

選考フローは以下のとおりです。

1. 書類選考（選考結果は約1週間で連絡）
2. 面接（2～3回）
3. 内定

書類選考通過後、マネージャー、役員、社長との面接をおこないます。エントリーから内定までの所要期間は通常4週間程度となっています。

また、コーポレートサイトからのエントリーのほか、求人サイトや転職エージェントを通じた応募も可能です。その場合、選考フローが異なる可能性がありますので注意してください。キャリコネにも情報が掲載されていますので、参考にしてみるとよいでしょう。

同社の面接で特に重要視されるのは「志望動機」です。特に、ミッション・ビジョン・クレドを大切にしている同社では、会社が描く思いに共感できるかどうかが最大の鍵になると言っても過言ではありません。共感の背景も含めて、自分の言葉でしっかりと語りたいところ。そのためには、具体的なエピソードを準備して臨むとよいでしょう。

また、これまでのキャリアについてや入社後の展望などもよく聞かれる質問です。いずれも事前の準備で対応できるものですので、キャリアの棚卸しや自己分析をしっかりとおこないましょう。

コロナ禍という状況を踏まえ、面接はオンラインでおこなわれる可能性があります。感染状況によって流動的ではあるものの、オンライン面接の場合には対面以上に双方向のコミュニケーションを心がけたいものです。

面接を受ける前に、同社の今後の方向性について理解しておく必要があります。ここでは、2020年9月期決算説明資料から2021年度の事業方針について見ていきましょう。

同社グループの事業ポートフォリオは、「集合知プラットフォーム事業」「プライマリケアプラットフォーム事業」「予防医療プラットフォーム事業」の3つで構成されています。このうち、医師・薬剤師の会員サービスである「集合知プラットフォーム事業」で安定的な成長基盤を創りつつ、薬局やクリニックが自らのCRMアプリを簡単に構築できる「予防医療プラットフォーム事業」を2つ目の安定基盤に育てる方針です。さらに、健康保険組合や企業の人事部門をクライアントに持つ「プライマリケアプラットフォーム事業」を3つ目の柱に成長させるべく、積極投資を推進していくとしています。こうした戦略を確実に実行することで、40%超の年平均成長率を実現させ、2023年度の売上を150億円規模に拡大させたい考えです。

なお、同社グループにおけるコロナ禍の影響については、健診の先送りに起因する特定保健指導の時期ズレといった短期的な影響は残るものの、オンラインへの切替加速などにより、全体としては事業拡大の機会になると見ています。

同社の事業方針にどういった形で貢献できるのかを面接の場でアピールするためには、こうした方向性を自己分析に落とし込んでみることが重要です。

面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜメドピアか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「入社後に何をしたいのか」「それは同社で可能なのか」「これまでの経歴がどう活かされるか」といった点はもちろん、「本当に会社について理解しているか」という点です。

業界や職種の枠を超えて、同社についてしっかり理解するためには、競合となりやすい企業についての理解が欠かせません。他社と比較することで、同社の特徴がより鮮明になってくるはずです。ここでは参考として4社を挙げましたが、ヘルステック企業のカオスマップを作ってみることも一案でしょう。

• エムスリー株式会社
• 株式会社ケアネット
• 株式会社メドレー
• MRT株式会社

ここまでの企業研究を通じて、メドピアの社風や求める人材像などが見えてきたのではないでしょうか。面接の場では、「ミッション・ビジョン・クレドを大切にする」という社風を強く意識しながら、「医療に深く刺さるサービスを展開し、ヘルステック業界を牽引していける人材」と印象づけられるよう、複数のエピソードを用意しておくとよいでしょう。

以下は、実際の面接の場で聞かれた質問例です。こうした質問に「自分ならどう答えるか？」と面接当日をイメージしながら目を通してみてください。

メドピア株式会社の面接で聞かれた質問内容（キャリコネ）

メドピアの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3点です。

• 「ミッション・ビジョン・クレドを大切にする」という社風を強く意識しながら、「医療に深く刺さるサービスを展開し、ヘルステック業界を牽引していける人材」と印象づけられるよう、複数のエピソードを用意しておく。


• 2021年度事業方針を理解し、これに沿った自己分析をおこなって有益な自己PRにつなげる。


• 競合他社についても研究し、「なぜメドピアなのか」に対する答えを明確にしておく。