【面接対策】SOMPOケアの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】SOMPOケアの中途採用面接では何を聞かれるのか

高齢者介護施設のほか、介護事業者向けソリューション事業も展開するSOMPOケア。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


SOMPOケアの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

1997年、岡山県で第一棟目のグループホームを設立したことから、SOMPOケアの事業はスタートしました。以降、高齢者向け介護付き住宅を各地に開設し、関連会社を増やしながら企業規模を拡大。2015年にはSOMPOホールディングスとの資本・業務提携をおこない、その後、株式売渡を経てその傘下に入りました。

2018年、現在の「SOMPOケア」へ社名変更。「ラヴィーレグラン」「ラヴィーレレジデンス」などの介護付きホームブランドを展開しています。「介護の未来を変えていく」をブランドスローガンとしており、介護施設の運営のみならず、介護事業者向けのビジネスプロセスサポートも提供する企業です。

その口コミからは、社員が自律的に働く自由闊達な企業風土が浮かびあがります。「実力のある人が適正に評価されている」「女性がキャリアを諦めることなく活躍している」「長く働ける」といった声が多く聞かれ、職場環境が整っていることがわかります。

「社員教育に力を入れていてスキルアップの機会が多い」「(ICTを積極的に取り入れるなど)挑戦的な社風」との口コミも見られました。介護業界を担う人材の育成や処遇改善にも積極的に投資をおこなっているSOMPOケアでは、進んでキャリアアップに励む人も多いようです。

また、「SOMPOグループの一員であることから手厚い福利厚生が受けられる」「会社として子育て支援策を掲げている」など、福利厚生制度や育児サポート体制の充実を評価する意見も多く寄せられています。「(利用者と)信頼関係を築ける」「利用者さんやそのご家族の役に立てることが嬉しい」など、業務にやりがいを感じる人も少なくないようです。

「整備された労働環境のなかで、やりがいをもって自律的に介護関連業務に取り組む」。中途採用面接においては、こうしたSOMPOケアの社風にフィットするかどうかを見極められます。

選考は何次まで?

2023年1月現在、SOMPOケアでは、ケアマネジャーや看護師、介護福祉士などの有資格者のほか、在宅ホームでの巡回スタッフなど、拠点ごとにさまざまな職種で中途採用をおこなっています。

コーポレートサイト内のキャリア(中途)採用情報ページによると、選考フローは「エントリー→面接設定→面接(通常1~2回)および適性検査→選考結果の連絡」という流れになるようです。面接設定の連絡は採用コールセンターを通じておこなわれ、適性検査はパソコンによる簡単な性格診断となる場合が多いとのこと。ただし、希望する勤務地によってはこの限りでないこともあります。

キャリア(中途)採用サイトに用意された各種コンテンツは「求める人物像」「SOMPOケアを知る」など、バラエティーに富んでいます。企業理解に役立つものになっているため、面接前には必ず一読しておきましょう。

面接内容の傾向は?

口コミによると、SOMPOケアの面接では、「業務に必要なスキル・経験」「介護業務に適性があるか」を問われることがおおいようです。

介護をメイン事業とする企業においては、対人スキルはもちろん、介助やサポートがどの程度できるかは選考の大切な指標になります。「嚥下機能が低下している人の食事介助をした経験はあるか」など、具体的な業務内容を挙げて質問されることもあります。自分のこれまでのキャリアのほか、経験したことのある業務について、事前に整理しておきましょう。

また、「上司が良くないこと(行為)をしていたらどうする?」「リーダーになりたいから管理職者を目指すのか?」と質問された人もいました。どのような姿勢で仕事に臨んでいるか、適性はあるかも見極められるようです。「仕事をするうえで大切にしている価値観は何か」をポイントに自己分析をしておくことも重要です。

SOMPOケアの面接攻略法(面接対策)

SOMPOケアの中期経営計画を理解した上で自己分析をする

SOMPOケアの面接を受ける前に、同社の中期経営計画を理解しておきましょう。

SOMPOホールディングス コーポレートサイトより

上図のように、「安心・安全・健康のテーマパーク」として社会的価値を提供し続けることをパーパスとしているSOMPOホールディングス。未来のリスクを低減し、健全で多様性のある社会づくりに貢献していくとしています。

SOMPOケア コーポレートサイトより

こうしたSOMPOホールディングスの経営方針に従い、SOMPOケアでは上図のような中期経営計画を策定しています。今後も増え続ける高齢者の介護を担う人材育成や処遇改善、事業規模の拡大などを推進し、介護人材の需給ギャップが埋まらない現状に改善をもたらしたい姿勢です。そのために、介護事業で培ったSOMPOケアの知見やノウハウを他の事業者に広めるビジネスも積極的に展開していくとしています。

さらに、介護が必要になるまでの「高齢者の健康寿命」をのばすことにも意欲的で、新たに「SOMPOスマイル・エイジングプログラム(SSAP)」を始動させています。これにより、認知機能の低下を予防するほか、認知症者と共生できる社会のあり方を模索する方針です。

これらの経営方針、施策を通じてSOMPOケアでは、介護産業を取り巻く環境改善や産業そのものの持続可能性を高めることを目指しています。中途採用にあたっても、業界全体を視野に入れながら、介護施設利用者と誠実に向き合える人材を求めていると言えるでしょう。介護業界の今後に目を向けつつ自己分析をおこなうことをおすすめします。

「なぜSOMPOケアか」をはっきりさせるためには他社研究が必要

中途採用面接でよく問われるものとして「なぜ当社を志望するのか」があります。この問いかけでは、企業理解の深度のほか、同業他社との違いをきちんと理解できているかどうかをはかることができます。

面接官を納得させられる回答を提示するために、企業分析の際は他社研究を怠らないようにしたいものです。他社と比較することで、SOMPOケアの独自性を明らかにできるでしょう。具体的には、事業内容や企業規模において共通点の多い次の企業についても研究してみてください。

  • 株式会社ベネッセスタイルケア
  • 株式会社学研ココファン
  • 株式会社日本アメニティライフ協会
  • 株式会社ニチイ学館

SOMPOケアの採用面接で実際に聞かれた質問内容

SOMPOケアの経営方針や求める人物像が企業研究を通じて理解できたのではないでしょうか。

SOMPOケアの場合「整備された労働環境のなかで、やりがいをもって自律的に介護関連業務に取り組む社風」を意識して、「業界全体を視野に入れながら、介護施設利用者と誠実に向き合える人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問に自分ならどう答えるか、面接のシミュレーションをしてみてください。

[30代後半・男性/医療福祉関連職] 【結果:入社】

質問

上司がよくないことをしていたらどうする?

回答

基本的には注意することがいちばんであること。ただし、…(口コミの続きとアドバイスを見る

[40代前半・女性/医療福祉関連] 【結果:結果待ち】

質問

リーダーになりたいから管理職を目指すのか?

回答

リーダーになりたいからというわけではなく、現場介護職…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/その他] 【結果:入社】

質問

嚥下機能が低下している利用者の食事介助経験はあるか

回答

過去に勤めていた事業所で嚥下機能が低下した方の…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/その他] 【結果:入社】

質問

数ある介護会社のなかでなぜうちを選んだのか?

回答

他社に先駆けて、高齢者に本当に必要な…(口コミの続きとアドバイスを見る

SOMPOケアの採用面接に向けて

SOMPOケアの採用面接を受けるにあたって、その社風や経営方針、求められる人物像など、事前に理解しておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「整備された労働環境のなかで、やりがいをもって自律的に介護関連業務に取り組む社風」を意識して、「業界全体を視野に入れながら、介護施設利用者と誠実に向き合える人材」であることを、具体的なエピソードや数値データを交えてアピールする。

  • SOMPOホールディングスのパーパスおよびSOMPOケアの中期経営計画に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究することで、「なぜSOMPOケアなのか」という質問に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備をおこない、面接当日は入社意欲だけでなく、自身の強みや熱意などを誠実な言葉でアピールするよう心がけましょう。

この記事の執筆者

大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。