【面接対策】ゼリア新薬工業の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ゼリア新薬工業の中途採用面接では何を聞かれるのか

コンドロイチン製剤で知られるほか、医療用医薬品も多く製造・販売するゼリア新薬工業。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


ゼリア新薬工業の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

コンドロイチン製剤「ゼリア錠」の開発を契機に設立されたゼリア薬粧研究所を前身とするゼリア新薬工業。創業当初以来の看板製品である「コンドロイチンZS錠」に加え、「ヘパリーゼ」「新ウィズワン」といった数々の人気商品を抱えています。2014年にはPMS治療薬「プレフェミン」の販売をスタートするなど、幅広いニーズにこたえるOTC医薬品のラインナップで知られる製薬会社です。

医療用医薬品でも消化器領域に強みを持つほか、生活者向け製品としてスキンケアブランド「IONA」も展開。「健康づくりは幸せづくり」をモットーに掲げて事業展開しています。

ゼリア新薬工業の口コミを見てみると、「体育会系」「年功序列」といった言葉が散見されるとともに、「社内の人間関係がよい」「アットホーム」「部下をしっかりサポートしてくれる体制が整っている」という意見も見受けられます。体質の古さは否めないものの、それが社員の団結力や家族的な企業風土を醸成した面もあるようです。こうした雰囲気が合うかどうかは、個人の性格や志向によるところも大きいため、応募にあたってはしっかりと自己理解を深めておく必要があるでしょう。

また、「自分のアイデア、思いを企画として形にし、取引先と協働して市場育成を図れる」と感じる人も。成長戦略を明確に打ち出しており、新規事業にも積極的に進出するゼリア新薬工業では、個人の発想力や努力が実を結ぶ機会も多く、それがやりがいにつながっているようです。

ゼリア新薬工業にはアットホームな企業風土のなかで自身の力を積極的に活かしてよりよい医薬品を生み出していく社風があります。中途採用面接では、こうした企業文化にフィットする人物かどうかを見極められるでしょう。

選考は何次まで?

2023年2月現在、ゼリア新薬工業では新卒採用活動のほか、転職エージェント経由で中途採用をおこなっています。生産技術や法務など、職種を限定しての募集となっているため、自分のキャリアに合致した募集要項かどうかを確認のうえ応募するようにしましょう。

募集要項やコーポレートサイト上には選考プロセスについての明記はありませんが、口コミによると書類選考通過後、2~3回の面接があるのが一般的なようです。エントリーから入社までに3ヶ月かかったという人も見受けられることから、選考に時間がかかる場合もあると推測されます。

また、新卒採用サイトには職種相関についての解説や福利厚生制度についての説明が掲載されています。企業研究の一環として目を通すようにしておきましょう。

面接内容の傾向は?

口コミによると、ゼリア新薬工業の面接では一般的な質問が多く、そこから人柄や仕事への姿勢を深掘りされることが多いようです。

これまでのキャリアについて聞かれた人は、その詳細について掘り下げられたとのこと。中途採用において頻出する質問事項については事前に回答を練っておき、落ち着いて答えられる準備をしておくのがおすすめです。自己分析と企業研究から、効果的な自己PRができるようにしておきましょう。

また、入社後のビジョンやキャリアプランについて問われた人も見受けられました。採用されれば即戦力としての働きを期待される中途採用では、長期的なビジョンを持って仕事ができるのは大きな強みです。その場しのぎの回答ではなく、「仕事を通じてどのようにキャリアを形成していきたいか」に焦点をあてて自己分析をするようにしましょう。

ゼリア新薬工業の面接攻略法(面接対策)

ゼリア新薬工業の経営戦略を理解した上で自己分析をする

ゼリア新薬工業の面接を受ける前に、同社の経営戦略を理解しておきましょう。

ゼリア新薬工業 コーポレートサイトより

2021年3月期の部門別売上高構成比は、コンシューマーヘルスケア事業:45.7%、医療用医薬品事業:54.3%だったゼリア新薬工業。両事業をバランスよく展開し、良好な経営状態を保つことを目標としています。

医療用医薬品事業では、これまでの強みである消化器領域に引き続き重点を置き、コンシューマーヘルスケア事業では「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」「ウィズワン群」など、セルフメディケーションに貢献するOTC医薬品領域に注力していく姿勢です。

また、M&Aやアライアンスの構築を積極的に進め、海外事業も拡大していきたい考えです。60カ国を超える国々における自社製品販売網を世界に確立し、グローバルプレゼンスを向上させることを視野に入れています。

こうした経営戦略のもと、中途採用においても、グローバルな視野を持ち、有用な医薬品を世に送り出す意義を感じながら仕事ができる人材が求められていると言えます。面接においても、高い意識をもって業務に取り組める人物であることを示せるとよいでしょう。

「なぜゼリア新薬工業か」をはっきりさせるためには他社研究が必要

新卒・中途を問わず、採用面接で頻出するのが「なぜ当社を志望するのか」という質問です。この質問では、企業理解の深度に加え、自身のスキルや経験を活かして活躍できる人物かどうかが問われます。さらに、同業他社との違いを理解できているかどうかを見極められることも多いでしょう。

面接で説得力のある回答を提示するためには、企業研究の一環として志望企業を他社と比較する過程が欠かせません。この他社研究により、ゼリア新薬工業の製品群や理念、経営戦略などの独自性を明らかにしておくことをおすすめします。具体的には、主力事業分野や企業規模において競合する、次のような企業と比較してみるとよいでしょう。

  • 日本新薬株式会社
  • 久光製薬株式会社
  • あすか製薬株式会社

ゼリア新薬工業の採用面接で実際に聞かれた質問内容

ゼリア新薬工業の求める人物像や経営戦略が企業研究を通じて見えてきたのではないでしょうか。

ゼリア新薬工業の中途採用面接を受ける際には、「アットホームな企業風土のなかで自身の力を積極的に活かしてよりよい医薬品を生み出していく社風」を意識して、「グローバルな視野を持ち、有用な医薬品を世に送り出す意義を感じながら仕事ができる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問に自分ならどう回答するか、面接対策の一環としてぜひシミュレーションをしてみてください。

[20代後半・男性/法人営業] 【結果:入社】

質問

入社後のキャリアプランは?

回答

営業として、医薬を通じたライフプランの…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代後半・男性/ルートセールス] 【結果:三次面接を辞退】

質問

今までの経歴をどう活かしたいか

回答

定番通りの質問事項が多かったと思い…(口コミの続きとアドバイスを見る

ゼリア新薬工業の採用面接に向けて

ゼリア新薬工業の採用面接を受けるにあたって、その社風や経営戦略、求められる人物像など、事前に理解しておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「アットホームな企業風土のなかで自身の力を積極的に活かしてよりよい医薬品を生み出していく社風」を意識して、「グローバルな視野を持ち、有用な医薬品を世に送り出す意義を感じながら仕事ができる人材」であることを、具体的なエピソードや数値データを交えてアピールする。

  • ゼリア新薬工業の経営戦略に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究することで、「なぜゼリア新薬工業なのか」という質問に対する答えを明確にしておく。


これらについてしっかりと準備をおこない、面接当日は人となりやスキルだけでなく、入社後のビジョンを含めた自己PRができるよう心がけましょう。

この記事の執筆者

大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。