【面接対策】NTTデータの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】NTTデータの中途採用面接では何を聞かれるのか

SIer国内最大手のNTTデータへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。


NTTデータの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

NTTグループの中核企業で、国内SIerの最大手であるNTTデータ。創立30周年を迎えた2018年5月、10年後に目指す姿としてのグループビジョン「Trusted Global Innovator」を新たに掲げ、目覚ましいIT技術革新を誇るこの時代において、ビジネスイノベーションや社会的課題の解決を目指していくと明言しました。

顧客は官公庁や公共事業がメインであるため、「人々の暮らしを支えていることが実感できる」「最新技術を使った大型案件に関われる」との声が多く見られるなど、その事業規模の大きさや社会的影響力の強さが社員の仕事へのやりがいにつながっています。

また、仕事の成果として求められる品質も高いため、妥協を許すことなく仕事に取り組むスマートな社風。社員からも「優秀な人材が多い」「ロジカルシンキングな社風」と評されることが多いようです。

仕事の進め方の特徴としては、若手のうちから大きな裁量を与えられることが挙げられます。「入社2年目でプロジェクトを運営」「プロジェクトの最上流から下流まで、自由度を持って仕事できる」「自分のやり方で仕事を進められる」という口コミも多数寄せられており、自分自身の成長を実感しながら、自信をもってキャリアアップできる環境だと言えます。一方で「残業時間が多い」「ワークライフバランスはとりづらい」との声も見られるため、質の高い成果を実現する上での、仕事におけるタフさも要求されると言えるでしょう。

社会を動かす新たな仕組みを実現するため、妥協することなく高品質な成果を追求する。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

NTTデータの中途採用プロセスでは、書類選考後、2回の面接および適性検査が行われます。1次面接は現場社員と人事担当者によるもの、2次面接は現場社員(役員・部長級)と人事部長が担当します。

募集職種は、大きく10種類に分類されます。「顧客営業」「ソリューション営業」「ITコンサルタント」「プロジェクト・マネージャー」「ITアーキテクト」「ITスペシャリスト」「アプリケーション・スペシャリスト」「R&Dスペシャリスト」「スタッフ」そして「コンサルタント」と多岐に渡り、それぞれ高度な専門性を求められます。

社会生活や企業経営に関わる情報システムを創り出すという特質上、上述の職種のもと、担当業界や技術領域によってさらに配属先が細分化されます。募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」という点を明確に説明できるようにしておきましょう。

面接内容の傾向は?

面接内容には、「妥協することなく品質を追及する」という社風が大いに反映されています。「これまでで一番苦労したことは何か」「泥臭い仕事に耐えられるか」という質問が多く問われており、高品質な成果を実現するために、どんな苦境でもどんな負荷でも耐えられる人材かどうかを確認されるようです。

また、「NTTデータに入社したらどんな貢献ができるか」という質問も目立つようです。即戦力として期待される中途採用のため、専門性の確認はもちろんですが、社会的インパクトが大きいNTTデータのビジネスをさらに進化させられる人材かどうかが、評価のポイントと言えます。

職種によっては、専門的な業務内容や経営ビジョンに質問が及ぶ場合もありますので、自分の言葉で説明できるよう、しっかり対策しておきましょう。

NTTデータの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

NTTデータの面接攻略法(面接対策)

NTTデータの行動指針「Values」を理解した上で自己分析をする

NTTデータの面接を受ける上では、「Values」と呼ばれる行動指針を理解しておくことが不可欠です。「Values」は以下の3つで構成されています。

Clients First
私たちはお客様を第一に考えます。
お客様の満足を追求し、お客様の成功のために、最後まで責任を持ってやり抜くことが、私たちの基本精神であり行動規範です。

Foresight
私たちは、現状に満足することなく、スピード感と先見性を持って行動します。
お客様のビジネスとITの将来を考え、先見性をたえず磨くことで、お客様と一緒に夢を実現し、その先にある新しい社会を生み出すことをめざします。

Teamwork
私たちは仲間とともに達成する「自己実現」を大切にします。
多様な個性や考え方を持ったメンバーがチームを組み、ひとつの目的に向かって知恵を出しあい、協力しあいながら取り組む仕事は、個人ではなしえない大きな成果を生み出します。

これは、NTTデータの企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの行動指針に合致する人材であることをアピールしましょう。

日本のみならず世界中の社会問題の解決に貢献することが使命のNTTデータ。これを実現するため、「Clients First」「Foresight」「Teamwork」の3つはいずれも欠くことのできない要素であり、全て兼ね備えている人材であることが求められます。

例えば現在の職場で、お客様視点を持ってどんな新しい価値を生み出してきたのか。そしてその過程において、困難を乗り越えるためにいかにチームワークを発揮してきたかが分かるエピソードを準備しておくと、3つの要素全てをアピールすることができるでしょう。

3つの行動指針は全てシンプルな言葉で表現されていますが、それぞれを自分自身の経験をもとに、具体性を持って伝えることが必要だと言えます。

「なぜNTTデータに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

NTTデータの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜNTTデータか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、NTTデータという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 日本アイ・ビー・エム株式会社
  • アクセンチュア株式会社
  • 富士通株式会社

NTTデータの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、NTTデータの採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、妥協することなく品質を追及する社風を意識して、お客様視点とチームワークを持って新たな価値を生み出してきたエピソードを紹介すると良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

35歳男性/プロジェクトリーダー【結果:入社】

質問

苦労した点の詳しい説明を求められた。

回答

大規模プロジェクトで、ITアーキテクトとして…(口コミの続きとアドバイスを見る

23歳男性/システムエンジニア【結果:2次面接を辞退】

質問

泥臭い仕事にたえられるか

回答

システム・インテグレータとしては最大手であり…(口コミの続きとアドバイスを見る

26歳男性/商品企画【結果:2次面接で不採用】

質問

あなたの強みをどのように活かせますか?

回答

多くの人とコミュニケーションを…(口コミの続きとアドバイスを見る

28歳男性/経営企画【結果:3次面接で不採用】

質問

弊社からのキャッシュを創出するためにはどうしたらよいか

回答

面接自体はオーソドックスかと思いますが…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半・男性/プロジェクトリーダー 【結果:入社】

質問

課長か課長補佐かの選択

回答

どちらが私にとってメリットですか?と問い直し…(口コミの続きとアドバイスを見る

NTTデータの採用面接に向けて

NTTデータの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 妥協することなく品質を追求する社風を理解して、ビジネスを進化させる専門性とタフさを兼ね備えている人材であることをアピールする。

  • NTTデータの行動指針「Values」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜNTTデータか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。


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