【面接対策】IHIの中途採用面接では何を聞かれるのか

IHIは、陸・海・空のあらゆるフィールドで、多様な技術・製品を全世界に展開する総合重工業メーカーです。石川島重工業と播磨造船所の合併をはじめ、多くの会社との合併を繰り返した背景から、さまざまな個性・能力を一人ひとりが発揮し、それが企業としての成長につながる風土があります。「野武士集団」と評されることもあるその風土について、「自分の情熱次第で、自分がやりたいことをやらせてもらえる環境」「若いうちから大きな仕事を任せてもらえ裁量権もかなり与えられる」「一人ひとりの業務所掌が広く幅広い知識と経験を要求される」という声が多く見られ、仕事を通して成長を実感できる環境であることが分かります。

また、その技術力の高さと仕事のスケールの大きさについても、多くの口コミが寄せられています。「高い技術力を有しているため社員は誇りを持って仕事をしている」「扱う製品のスケールが大きく人の生活の基盤になるものを扱っている」「納品した製品が様々な形で社会に役立つことを実感できる」と、大きなやりがいを持って仕事に取り組んでいることが分かります。特に、「飛行機好きにはたまらない職業」「プラント設計に関しては十分に経験できる」と、総合重工業メーカーならではの仕事の魅力についても、多くの声が見られます。

一人ひとりが能力を発揮する「野武士集団」である一方、「伝統的な日本の重厚長大な会社」で「温厚な人が多く働きやすい環境が整っている」ことも、IHIの大きな特徴です。「非常にアットホームな感じで働きやすい」「アットホームな雰囲気は昭和の空気感がある」「桜まつりや納涼祭のような親睦を深める目的の行事が毎年ある」と、歴史ある日本企業ならではの、温かく働きやすい環境に、社員も高い満足度を感じていることが分かります。そして、「労働組合が強く、残業時間はしっかり管理される」「大きな連休が多く、有給も基本的に取りやすい」と、ワークライフバランスという観点でも働きやすい環境だと言えます。

伝統的な日本企業ならではのアットホームで温かい環境の中で、一人ひとりが能力を発揮する「野武士集団」。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

IHIの中途採用プロセスは、書類選考とWEB SPI検査、そして3回の面接です。1次面接は現場社員、2次面接は現場社員の管理職、最終面接は人事部門が担当します。

募集職種は、大きく「技術系」「事務系」の2つに分類されます。「技術系」は、研究開発、開発・設計、品質管理、品質保証、生産技術、建設、情報システム等にコースが分かれます。一方、「事務系」も、海外営業、国内営業、調達、財務、企画・管理、法務、総務、人事、生産管理等、活躍の場は多岐に広がります。それぞれのコースの中で、専門領域や事業部門等によって、職種はさらに細分化されるため、募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」という点を明確に説明できるようにしておきましょう。

面接内容には、「伝統的な日本企業ならではのアットホームで温かい環境の中で、一人ひとりが能力を発揮する『野武士集団』」という社風が大いに反映されています。「自分の専門をどう生かせるか？」「この会社であなたが描く夢はなんですか？」「実際に自分の技術を会社には入ってどう生かせるか？」という質問が目立ち、「野武士集団」の中で能力を発揮できる人材かどうかが評価のポイントと言えます。技術的な専門内容については、「研究内容について詳細に聞かれる」「過去のキャリアについてもかなり踏み込んだことを聞かれる」ため、事前にしっかりと対策が必要です。

また、工場を有する総合重工業メーカーであるIHIでは、現場とのコミュニケーション能力も評価ポイントの一つです。「現場とのコミュニケーションの取り方で良い方法は？」「デスクワークだけでなく、現場に出ることが半分くらいあるが、対応できるか？」という質問からその意図が伺えます。自身のコミュニケーション能力の高さを、自分の言葉で説明できるよう、準備をしておきましょう。

IHIの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

住友化学の面接を受ける上では、「IHIグループビジョン」と呼ばれる経営方針を理解しておくことが不可欠です。特に、「IHIグループビジョン」の中の、「４．社員にとってのIHIグループ」「５．社員が目指す姿」が、行動指針として位置づけられます。

これは、IHIの企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「IHIグループビジョン」に合致する人材であることをアピールしましょう。

IHIは、「伝統的な日本企業ならではのアットホームで温かい環境の中で、一人ひとりが能力を発揮する『野武士集団』」という社風ですが、これに沿ったエピソードを、「IHIグループビジョン」の視点も絡めて紹介することで、より強力なアピールになります。例えば、これまで携わったプロジェクト成功のために、社内外の関係者を巻き込み、それぞれの強みを発揮するよう働きかけたエピソードは、「事業を超えて情熱・知識・スキルを有する」ことのアピールにつながります。

また、世界中に技術・製品を展開し、「野武士集団」であるIHIにとって、一人ひとりの専門性・技術力は特に重要な要素です。これまでのキャリアを通し、自分の持つ専門性が、IHIの中で具体的にどのように活かせるのか、そしてそれが世界的に通用する品質であることを自分の言葉でアピールすることで、「卓越した能力を持つプロフェッショナル」であることがアピールできます。

IHIの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜIHIか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、IHIという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

●三菱重工業株式会社
●川崎重工業株式会社
●日本電気株式会社（NEC）

このように、IHIの採用面接を受ける前には、「IHIグループビジョン」の行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「伝統的な日本企業ならではのアットホームで温かい環境の中で、一人ひとりが能力を発揮する『野武士集団』」という社風を意識して、高い専門性を持ち、周囲のメンバーを巻き込めるコミュニケーション能力を発揮することで組織に貢献できる人材であることを印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

IHIの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

●「伝統的な日本企業ならではのアットホームで温かい環境の中で、一人ひとりが能力を発揮する『野武士集団』」という社風を意識する。して、高い専門性を持ち、周囲のメンバーを巻き込めるコミュニケーション能力を発揮することで組織に貢献できる人材であることを、自分の言葉でアピールする。

●IHIの経営方針「IHIグループビジョン」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

●競合他社について研究し、「なぜIHIか」に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。