日鉄ソリューションズの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
日本製鉄グループの一角であり、日本を代表するSIerである日鉄ソリューションズ(以下NSSOL)。40年以上にわたり製鉄システムのアプリケーション開発と基盤構築、運用・保守を一貫して行ってきた知見を活かし、流通、金融、社会公共等様々な領域でITソリューションを提供しています。
NSSOLは、ルーツである日本製鉄の風土を強く受け継いでおり、「基本は鉄の体育会系遺伝子を引き継いでいる」「苦楽をともにする、難関を自力で処理することで信頼関係を築く」との声が多く見られ、この風土は『鉄のDNA』と呼ばれています。それゆえ、「物事を決めるのにかなり面倒なプロセスをふまされることが多い」「昔から残る、ローカルルールも多い」といった歴史ある日本企業ならではの特徴を示す口コミも見られます。しかしこれは、「石橋を叩いても渡らない性格の会社なので間違った判断をすることが全くと言ってほど無い」「堅実に進める会社、リスクテイクしない」と、会社に対して絶対的な信頼感を寄せていることの表れとも言えます。
NSSOLの大きな特徴として、その高い技術力が挙げられます。SIerには珍しく、独自の研究所を持ち、研究職という職種があることにも象徴されています。「驚くほど高い技術力を有しており、設計においてもかなり緻密なものが要求される」「技術を大切にした上で顧客志向を貫いており、顧客要件を考慮した上でソリューションを追求している」といった声が多く寄せられています。創り出すソリューションの品質についても、「案件を丸投げせず品質を自ら作り込んでいく風土がある」「『きちんとしたモノを作る』実感を得ることができる」と、技術者としても自らの仕事に満足していることがわかります。
こうした技術力を生み出しているのは、NSSOLの充実した人材育成制度です。高度IT人材を育成する「NSSOLアカデミー」や階層別研修が整備され、「社内の育成制度の充実や人を育てる風土があり、自分の実力プラスαに挑戦することができる」「各種資格補助や節目ごとに研修があるなど、各個人がキャリアパスを描けるようにフォローアップされる」といった口コミが多く見られます。「頭の良い社員が多いので、どのような時代になっても利益を出せる気がする」「頭の良い社員が多いので、どのような時代になっても利益を出せる気がする」と、人材に恵まれた環境であることも、NSSOLの魅力だと言えます。
歴史ある『鉄のDNA』を受け継ぎ、充実した人材育成制度により培われた高い技術力を持って、高品質なソリューションを創り出す。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
NSSOLの中途採用プロセスは、WEBエントリー後、書類選考と3回の面接です。1次面接は現場社員のリーダークラス、2次面接は事業部長クラス、最終面接は人事部門が担当します。最終面接の際、作文・適性検査も実施されます。所要期間は2週間~1ヶ月程度と、比較的短期間での選考が行われます。1次面接と2次面接では、特に技術的な内容の確認が主であり、「面接官が皆、技術に関する関心が高い」「コミュニケーション力より技術的なスキルや地頭の良さが求められている」という口コミも見られるため、自身の専門性をアピールできるよう、しっかりと準備をしておきましょう。
募集職種は、金融ソリューションや公共・公益ソリューションといった、事業領域ごとに設定されています。さらにその中で、ITスペシャリストやPM、営業など、役割別に職種は細分化されています。自身のキャリアをしっかりと振り返ったうえで、どの事業領域、どの役割での応募が最適かをしっかりと検討し、「なぜその職種に応募したのか」という点を明確に説明できるようにしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接内容には、「歴史ある『鉄のDNA』を受け継ぎ、充実した人材育成制度により培われた高い技術力を持って、高品質なソリューションを創り出す」という社風が大いに反映されています。「入社後具体的にどんなことを開発していきたいのか?」「今までの経験と、入社後にどんなことで力を発揮できるか?」といった質問が多く見られ、技術力について深く確認されます。
また、「あなたにとって働くとは何ですか?」と仕事観を問う質問や、職種によっては、「全国にあるガソリンスタントの数を教えてください」といったケーススタディも出題されます。『鉄のDNA』への共感を示すとともに、どのような質問内容に対しても、論理的に答えられるよう、しっかりと準備をしておきましょう。
NSSOLの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
日鉄ソリューションズの面接攻略法(面接対策)
■日鉄ソリューションズの「社員行動指針」を理解した上で自己分析をする
NSSOLの面接を受ける上では、「社員行動指針」を理解しておくことが不可欠です。「社員行動指針」は以下4つで構成されています。
●明日を切り開く気概を持とう <自分自身に対して>
高い志と目線をもって目標を高く掲げ、進んで変革に立ち向かう気概を忘れずにことにあたることで、自分自身の成長を遂げていくよう行動します。
●仲間と感動を分かちあおう <仲間に対して>
自己責任を全うしつつ、チームワークを大切に、相互に尊重・信頼し、力を合わせることで、より大きな目標を達成していくよう行動します。
●お客様とともに成長しよう <お客様に対して>
お客様のニーズ・シーズを的確に捉え、誠実かつ確実に提案・解決をはかることで、お客様からの信頼を積み重ねていくよう行動します。
●社会の新しい発展に貢献しよう <社会に対して>
社会の一員として公正な姿勢を貫くことはもとより、誇りをもって新しい社会の創造・発展に力強く貢献していくよう行動します。
これは、NSSOLの企業カルチャーの土台となる価値観。一般的かつ抽象的な言葉が並んでいて特徴を掴みづらいですが、しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「社員行動指針」に合致する人材であることをアピールしましょう。
NSSOLは、「歴史ある『鉄のDNA』を受け継ぎ、充実した人材育成制度により培われた高い技術力を持って、高品質なソリューションを創り出す」という社風ですが、「社員行動指針」においても、自分自身の成長とともに、チームワークを発揮することの大切さが謳われています。こうした視点から、これまでの経験を紹介することは、強力なアピールになるでしょう。
例えば、これまでに携わったプロジェクトを成功に導くために、自らの技術力をどのように磨いてきたのか、そしてその技術力とともに、チームワークを発揮したエピソードを準備するとよいでしょう。チームワークを発揮したエピソードについては、『鉄のDNA』を意識し、強固な信頼関係を気付くために後輩を育成するために心がけてきたことについて、具体的に説明することがアピールに有効です。
■「なぜ日鉄ソリューションズに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
NSSOLの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜNSSOLか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、NSSOLという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社野村総合研究所
- ネットワンシステムズ株式会社
- 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)
日鉄ソリューションズの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、NSSOLの採用面接を受ける前には、「社員行動指針」に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「歴史ある『鉄のDNA』を受け継ぎ、充実した人材育成制度により培われた高い技術力を持って、高品質なソリューションを創り出す」という社風を意識して、高い技術力とチームワークを発揮することで、組織貢献できる人材であると印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
32歳男性/法人営業【結果:2次面接で不採用】
31歳男性/プロジェクトマネージャー【結果:入社】
28歳男性/システムエンジニア【結果:面接中止】
25歳男性/生産・製造技術【結果:最終面接で不採用】
日鉄ソリューションズの採用面接に向けて
NSSOLの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「歴史ある『鉄のDNA』を受け継ぎ、充実した人材育成制度により培われた高い技術力を持って、高品質なソリューションを創り出す」という社風を意識する。そして、高い技術力とチームワークを発揮することで、組織貢献できる人材であることを、自分の言葉でアピールする。
- NSSOLの「社員行動指針」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜNSSOLか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。