オリエンタルランドの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
1960年に千葉・浦安の大規模レジャー施設開発を目的に設立されたオリエンタルランドは、東京ディズニラーンドの誘致成功を皮切りに、東京ディズニーシー、5つの直営ホテル、モノレール、商業施設を合わせて東京ディズニリゾートを完成させました。
いきいきと心の充足感を持って働くことが大切という風土があり、社員の口コミでも「自分がプロデュースしたショーを見た観客からの歓声を聞くと、喜びを感じる」「衣装デザイナーとして、唯一無二の物作りに携われることを誇りに思う」「アトラクションの安全管理業務の責任は重い。その分、パーク内の保安を支えているという自負があり充実感を感じる」といった声が多く、大きなやりがいを感じていることが分かります。
一方で、「ショーの準備期間中は仕事が立て込む為、残業も多く体力勝負だと感じる」「パレード開始後に予想外のトラブルが発生するケースもある。瞬時に状況判断するのはプレッシャーが大きい」との口コミも見られるため心身ともにタフである事も求められていると言えるでしょう。
「自由で新鮮な発想力を大切にし、顧客視点に立ち挑戦する」そんな社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
オリエンタルランドの採用のプロセスは、書類選考と筆記試験、3回の面接です。面接官は、人事部門、現場社員が担当し選考期間は約1ヵ月です。
募集職種は大きく「テーマパークマネジメント職」と「専門職」の2つに分類されます。「テーマパークマネジメント職」では、各施設の責任者である「スーパーバイザー」、防火・防災管理をする「ファイアー業務」などのコースがあります。また、「専門職」では食の安全を推進する「食品衛生管理」、商品開発を担当する「ビジュアルマーチャンダイザー」、施設の建設、改修および保守整備を行う「建築技術者」、機械設備の設計・積算をする「建築設備技術者」、土木に関する維持保全を担当する「ランドスケープ(植栽・造園)技術者」など多岐にわたります。募集職種の全体像を把握するとともに、自身のキャリアを振り返ったうえで最も活かせる職種は何かをしっかりと見極め、「なぜその職種に応募したのか」を明確に説明できるようにしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接内容には、「自由で新鮮な発想力を大切にし、顧客視点に立ち挑戦する」という社風が大いに反映されています。「入社後、顧客満足を創り出すために具体的にどんなことを提案したいか?」という質問が多く出されるため、自らのキャリアを考え明確なビジョンを持っているか、業界研究を踏まえた企業研究を論理的に説明できるかが、評価のポイントと言えます。
また、「オリエンタルランドの魅力と改善点は?」といった質問も多く出されています。また、その内容についても深堀りする質問が続きます。事業内容の確認はもちろんの事、落ち着いて自分の言葉で伝えられる準備もしておきましょう。
建築技術職においては、「これまで培ってきた専門技術を今後、当社でどう活かしたいか?」といった技術職ならではの切り口が求められることもあります。現職での経験も含め、順序立てて答えられるようにしておきましょう。
オリエンタルランドの面接攻略法
■オリエンタルランドの経営戦略を理解した上で自己分析をする
オリエンタルランドの面接を受けるにあたっては、経営戦略を把握しておくことが重要です。経営戦略には以下のようなものがあります。
オリエンタルランドの経営戦略は今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの経営戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。
例えば、現職で「常に斬新なアイディアを提案し、新たなビジネスチャンスを積極的に切り開いた」「顧客に対して、ストレスフリーで心地良いサービスを提供した」というエピソードがあれば「新鮮さ+快適さ」に絡めたアピールをする事ができます。また、「顧客の期待値を超えるサービスや商品を届け、ホスピタリティー向上に尽力し信頼を得ることができた」エピソードを紹介する事で「満足度」にも繋げることができます。
これまでのキャリアの中で、顧客のニーズに基づいて的確に分析し売り上げアップに貢献できた事を具体的に説明することができれば、「集客力」のアピールも可能となります。
全体を通して、「自由で新鮮な発想力を大切にし、顧客視点に立ち挑戦する」という社風を意識し、入社後の展望と幅広い部門の社員と協働して業務に取り組める人材である事をしっかりアピールしましょう。
■「なぜオリエンタルランドに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ当社なのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、オリエンタルランドという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 合同会社ユー・エス・ジェイ
- 株式会社ナムコ
- ハウステンボス株式会社
オリエンタルランドの面接で質問された内容
このように採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「自由で新鮮な発想力を大切にし、顧客視点に立ち挑戦する」という社風を意識し、チャレンジ精神を持ち、顧客へ新しい価値を提供できる人材であることを印象付けられるよう、エピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が面接で質問された内容をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら対策をしておきましょう。
24歳男性/法人営業【結果:入社】
26歳男性/総合職 【結果:最終面接で不採用】
28歳女性/運営本部【結果:入社】
29歳男性/財務【結果:最終面接で不採用】
オリエンタルランドの採用面接に向けて
オリエンタルランドの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「自由で新鮮な発想力を大切にし、顧客視点に立ち挑戦する」いう社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- オリエンタルランドの経営戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜオリエンタルランドか」に対する答えを明確にしておく。
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元客室乗務員の大学講師(キャリア講座担当)